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介護保険で節約! 「ショートステイ」と「福祉用具」で失敗しない裏技をご紹介

シニア 介護
介護保険で節約! 「ショートステイ」と「福祉用具」で失敗しない裏技をご紹介

ご自宅で介護をされている方は特に、時間と費用にゆとりがないと感じている方も多いことでしょう。

自宅で介護するにしても施設を利用するにしても、介護にはお金がかかります。

地域の取り組み、制度の活用や節約で何とか乗り切っていくしかないといえます。

そのために今回は、ニーズの高いショートステイ(短期入所生活介護)と福祉用具で失敗しない裏技をご紹介します。

ショートステイ(短期入所生活介護)と福祉用具で失敗しない裏技

ショートステイ連続利用は30日! 31日目はどうなるの?

31日目はどうなるの?

ショートステイの利用では、特別養護老人ホームなどの入所待ち等で長い期間の連続利用をしている方も多いという現状があります。

しかし、長期間の利用にならないように、連続してショートステイを利用する場合、30日の連続利用を超えた31日目が全額自己負担になるという規定があります。

例えば、4月19日にショートステイの利用を開始した場合の31日目は5月20日ですので、5月20日は介護保険が適用されず、全額自己負担の日になってしまいます。

翌日の5月21日からを1日目とカウントして、再び介護保険が適用となっていきますが、31日目がきた時には全額自己負担になります。

という具合に、長い期間の連続利用ではこの30日ルールが繰り返されます

31日目の自己負担額はいくら?

31日目の費用がどのくらいになるかというと、要介護3の方が多床室(2人~4人の相部屋)を利用している場合でおよそ8,500円前後です。

31日目以外は介護保険が適用になっているので1割負担の方は850円で済んでいるところが、全額自己負担の場合は10割で8,500円です。

介護保険適用以外の食事代や居住費も加味すると、31日目だけで1万円前後かかります

31日目はどうしたらいい?

この31日目を回避するためには、31日目にショートステイを利用しないという方法があります。

30日目~32日目(2泊3日)で自宅に戻ります

介護量が多い方や一人暮らしの方は難しいことかもしれませんが、2泊3日くらいなら自宅で何とかなるという方は31日目を意識して外泊している方もいます。

ショートステイの利用を開始する時にケアマネージャーやショートステイから説明を受けることが多いでしょうが、分かりにくいルールなので実践していない方もいるかもしれません。

長期で利用される場合には、年間で12万円前後の違いが出ますので一考の価値はありそうです。

ショートステイの利用料金の目安

介護保険適用で、1割負担の方は下記の表が目安です。

全額自己負担の場合にはこの金額の10倍の料金の負担となります。

こちらの金額はあくまでも目安です。

利用する施設のタイプや、お部屋のタイプ(多床室、個室、ユニット型など)によっても異なります。

また、施設ごとに日用品費と食費の金額も異なりますが、こちらは介護保険適用の場合でも全額自己負担になりますので、事前に確認しておくと安心です。

併設型・多床室(相部屋)の利用の場合のショートステイ利用基本料金

併設型・多床室(相部屋)の利用の場合のショートステイ利用基本料金

≪画像元:厚生労働省 短期入所生活介護(ショートステイ)

(※介護保険が適用でない場合には、×10 となります。)

介護ベットとセット? 床ずれ防止マットレスだけレンタルする方法あります

介護保険の福祉用具レンタルサービスでは、車いすやベットのレンタルがきっかけとなることが多いでしょう。

ベット一式をレンタルする場合、

・ベットは「特殊寝台」
・マットレスは「特殊寝台付属品」

というカテゴリーになります。

そのため、マットレスはベットの付属品という考え方になり単体ではレンタルできません。

すなわち、自宅のベットを利用してマットレスだけをレンタルすることはできません。

しかし、床ずれのリスクがあるので予防が必要という理由や、既に床ずれの兆候があるという場合は、

・「床ずれ防止用具」

というカテゴリーで床ずれ防止マットレスをレンタルできます。

こちらは「特殊寝台付属品」ではないので単体でレンタルできます。

状況にもよりますが自宅で活用できるベットを持っているという方も実際にいますので、床ずれ防止マットレスだけをレンタルすることでニーズが叶う方は知っておいて損はないでしょう。

全額自費で購入する福祉用具(用品)はケアマネージャーを通したほうが得

福祉用具購入や福祉用具レンタルの対象にならない福祉用具(用品)と購入する場合は、店頭で購入する前に時間的に余裕があればケアマネージャーに相談してみましょう。

例えば、靴や食事用エプロン、老人車などはホームセンターでも取り扱っています。

しかし、自分にピッタリ合ったものを選ぶには種類が十分ではないでしょう。

体に合わないものを購入しても、結局使わないということも多く発生します。

間に合わせと思っても介護用品の価格は安価ではありません。

その点、ケアマネージャーは福祉用具業者のカタログを何種類も持っていますので、購入にあたって手配や業者を紹介してくれますし、勿論選定にあたっては助言もしてくれます。

自宅に福祉用具担当業者の人が訪問してくれるような手配も可能です。

そうすることで自宅でゆっくり靴の見本を使ってフィッティングもできます。

ケアマネージャーを仲介することでカタログ価格から10%から20%の割引になることもあります。

時間に余裕があるときは、ケアマネージャーに相談してみましょう。

「抱え込まないこと」「困ったら相談」

「抱え込まないこと」「困ったら相談」

介護は毎日のことです。

考える余裕も情報を集める時間もないかもしれません。

そんな中でも、少しでも節約できることがないかを知ることは重要です。

「節約」という言葉からは、何かを我慢して諦めることや辛抱するというような、負のイメージを受けやすいです。

しかし、今回紹介したような介護保険の仕組みを知ることやちょっとした連携をすることで、節約しながらも結果的に満足感を得られます

「抱え込まないこと」「困ったら相談」を実践することが「節約」の第一歩

になります。


そして、その一歩は介護負担の軽減にもつながるレールになってくれることでしょう。(執筆者:佐々木 政子)

《佐々木 政子》
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佐々木 政子

執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子 佐々木 政子

ケアマネージャーを7年経験して、現在は現役で老人ホームの施設長を務める介護のプロです。女性ならではの目線も入れながら、介護に悩み困り不安を持つ皆さまにお役立ち情報を提供していきたいと思います。我が家の親も要介護者です。同じ目線で不安と戦っていきましょう! 寄稿者にメッセージを送る

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