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ジェネリック医薬品で医療費を節約 認知症治療薬では1年で約6万円お得なケースもあり

シニア 介護
ジェネリック医薬品で医療費を節約 認知症治療薬では1年で約6万円お得なケースもあり

介護費節約の味方「ジェネリック医薬品」

家族に介護が必要になると、今までかからなかったことや物にお金がかかってきます。

例えば、オムツやウェットティッシュなどの消耗品、デイサービスやベットレンタルの介護サービス利用料、目に見えない部分では洗濯の回数や量が増えることで、水光熱費も増加するでしょう。

介護は毎日のことなので、少しの節約でも長期になれば大きな節約につながるので、ぜひ考えていきたいところです。

身近なことで節約を考えたときに、見落しやすいのが、ジェネリック医薬品です。

今回はこのジェネリック医薬品に関する節約についてみていきましょう。

ジェネリック医薬品とは

ジェネリックってどんなもの

「ジェネリック」という言葉は今や誰しも耳にしたことのある言葉でしょう。

多くの人が「名称が違っても効果は変わらない安価な方のお薬」という認識をしていると思われます。

しかし、概ね理解していてもジェネリック医薬品に対して受け身であり、自分から選択や変更する人は少ないです。

その点も踏まえながら、ジェネリック医薬品の知識を深めるとともに、出費の中でも負担の大きい医療費の節約という視点からも考えていきましょう。

ジェネリック医薬品は、厚生労働省の説明を要約すると、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に販売される医薬品であるとされています。

いわゆるジェネリックとは、先発医薬品に対して後発医薬品(ジェネリック医薬品)です。

特許が切れているだけなので、効能や効果は新薬同様です。

安い理由

「特許が切れる」とは、薬を最初に開発した会社が独占的に製造販売することを終了するということで、別の会社が新たに製造販売できるようになります。

そのため、後継の会社は再度研究や開発をする手間がなくなり、安く販売できるという仕組みになっているのです。

安全性や効き目

ジェネリック医薬品は、新薬の期間中に厚生労働省の審査をクリアしているので安全性や効き目が確認されています。

参考:後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進について 厚生労働省

さまざまな病気の治療で活躍

介護士と高齢者

ジェネリック医薬品はさまざまな病気の治療薬として利用されています。

その例を1つ挙げますと、認知症の方の介護をしている人にとって、身近なジェネリック医薬品にドネペジルがあります。

これはアルツハイマー型認知症治療薬であるアリセプトの後発医薬品です。

最近ではレビー小体型認知症に対しても効果が認められました。

アリセプトの後発医薬品としてドネペジルが発売可能になるまでの期間は10年でした。

ジェネリック医薬品で医療費を節約

ここまでジェネリック医薬品について詳しく見てきました。

続いて、私たちの生活に目を向けていきましょう。

このジェネリック医薬品を上手に活用すれば、医療費が節約できます。

自治体からのお知らせをチェック

日々の生活にジェネリックを取り入れるうえで、まずは自宅に住所地の市町村役場から「ジェネリック医薬品に関するお知らせ」という郵便物が届いていないかを確認しましょう。

各市町村によって名称が異なるので「ジェネリック医薬品差額通知書」という場合もあります。

これは、県や市町村が国民健康保険の医療費削減と利用者様の自己負担軽減のために、現在服用している医薬品(先発医薬品)をジェネリック医薬品(後発医薬品)に切り替えた場合、実際にどのくらいの差額が生じるかを試算した通知です。

市町村によって差がありますが、年に2~4回程度郵送されます。
 
多くの場合、国民健康保険に加入していて、ジェネリック医薬品に切り替えることで自己負担額の減額が大きくなる人が対象です。

40歳から75歳までの方を対象としている市町村もあるので、75歳以上の高齢者の方に通知が行かない場合もあります。

どの人でもジェネリックに切り替えることで、今よりは安くなる可能性はあると言えます。

封筒を開ける

どのくらい安くなる?

ジェネリック医薬品に切り替えるとどのくらい安くなるのでしょうか。

薬の種類によって異なりますが、一般的には2~5割安くなるとされています。

ジェネリック医薬品の探し方

東和薬品の「ジェネリックかんたん検索」では、現在飲んでいるお薬の名称を入力するだけでジェネリック医薬品が存在するのかを簡単に検索できます。

また、どのように医師や薬剤師に相談したら良いのかも確認できるのでおすすめです。

差額を知りたいときは

実際にジェネリック医薬品に切り替えた場合の1日当たりの差額を知るのには、入力のしやすさからジェネリック医薬品 検索・試算の「Genecal(ジェネカル)」がおすすめです。

薬品名を入力すると、より正確な名称や薬剤量について選択式の画面が表示され、打ち込みが簡単です。

実際に試算してみよう

では、先ほどご紹介したアリセプト錠5mgからドネペジル塩酸塩錠5mgに切り替えた場合の試算をしてみましょう。

認知症治療薬アリセプト5mg(1日1錠)をジェネリック医薬品ドネペジルに切り替えると


・ 1日… 約160円ほど安くなります。

・ 1か月… (160円 × 31日)約4,960円安くなります。

・ 1年… (4,960円 × 12か月)約5万9,520円安くなります。

 
こうして試算してみると、節約としては大きいと感じます。

安全性を理解して、上手に活用しよう

ジェネリック医薬品に替えるということは、いつも飲んでいる薬が変わってしまうイメージがあり、消極的になるかもしれません。

しかし、ジェネリック医薬品についてよく理解し、危険があったり品質が劣るものではないということがわかれば、切り替えることによって医療費を節約することが可能になります。

医薬品の種類にもよりますが、1か月あたり5,000円も違ってくれば、生活や気持ちのうえでもゆとりにつながるでしょう。

市町村からジェネリック医薬品に関するお知らせ(差額通知)が来ていなくても、医師や薬剤師に一度聞いてみると良いでしょう。(執筆者:佐々木 政子)

《佐々木 政子》
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佐々木 政子

執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子 佐々木 政子

ケアマネージャーを7年経験して、現在は現役で老人ホームの施設長を務める介護のプロです。女性ならではの目線も入れながら、介護に悩み困り不安を持つ皆さまにお役立ち情報を提供していきたいと思います。我が家の親も要介護者です。同じ目線で不安と戦っていきましょう! 寄稿者にメッセージを送る

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