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認知症予防に効く脳トレ3選 早め実践で将来の介護費・医療費を先取り節約

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認知症予防に効く脳トレ3選 早め実践で将来の介護費・医療費を先取り節約

夜に1人で歩いている高齢者を見かけて声をかけると、

「家がわからなくなってしまった」

という方に出会われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

私たちにとって身近な病気となった認知症ですが、認知症になると徘徊や妄想などのいわゆる「周辺症状」という行動が出現してくることがあります。

この期間は目が離せない、説得しても聞いてもらえないなど、介護者の負担が大きなります。

いままで介護を担ってきた家族も、介護分担などを目的として介護保険サービスの利用を開始するというケースが多いのもこの時期といえます。

認知症の予防を始めるのに早すぎることはありません

いつもの生活にちょっとスパイスを効かせて、認知症予防に取り組んでみませんか?

今回は自宅でできる認知症予防の「脳トレ」について紹介します。

やる気のある夫婦

脳トレをする前に、まずは生活習慣の確認を

自宅で効果的な認知症予防ができるということは、医療や介護保険の手を借りないので、コストパフォーマンスが良いというのが最大のメリットです。

脳トレを始める前に食事、睡眠、水分などの生活習慣に問題がないかを確認しましょう。

認知症は脳に起きる病気ですが、どのような病気でも土台となる体が健康でなくては予防の効果が期待できません。

いくら脳トレを頑張っても食事を十分にとらない、不眠状態が続くという状態では脳の働きは衰えます。

脱水になると認知症とよく似た症状が現れることもあります。

体調を崩して数日寝てしまっただけでも高齢者の場合は、日常生活動作が低下するばかりではなく、認知症になってしまう可能性もあります。

・栄養不足にならないようにバランスの良い食事

・良質な睡眠で日中は脳が覚醒している

・脱水予防と血液循環を活発に保つために1日1.5リットルの水分補給

この3点のどれが欠けても体は元気がなくなります。

高齢者にとっての不調は認知症発症や重症化の原因になることがありますので気を付けておきたいポイントです。

食事をする老人

認知症予防に効く脳トレとは

認知症予防を目的とする脳トレというと、簡単な計算ドリルや漢字ドリル、ぬりえなどのプリント学習のようなものを想像する方も多いでしょう。

認知症予防の脳トレにはたくさん種類があり、運動を通して脳を刺激するという意味では体を動かすということも脳トレです。

認知症予防の脳トレの目的は脳をいかに刺激するかということです。

そのため、取り組んだ脳トレメニューがうまくできなくて失敗してしまっても、そのことに驚いたり、楽しんだり、繰り返し挑戦する、という行為そのものに意義があるのです。

自宅で楽しく実践できる脳トレを3つ紹介します。

自宅でできる脳トレ1:ことわざクイズ

誰でも知っていることわざです。

簡単なもので構いません。

勉強ということではなく、昔は生活の中で覚えたという方も多いものです。

新しいことを覚えたり、昔なじみのことを思い出すことは刺激になります。

方法

有名なことわざの言葉の穴埋めです。

「猿も木から〇〇〇」のように、〇を答えてもらいます。

書くことができる人は言葉を記入します。

書くことができない人は家族などが、言葉が出るように誘導します。

目的

考えることや迷うこと、答えを決めること、正解を聞いて喜ぶ、安心する、思い出すなど、さまざまな感情や刺激を受けることができます。

自宅でできる脳トレ2:お手玉

お手玉の写真

「お手玉」という言葉に懐かしさやなじみやすさ、「やったことがあるからできる 」という感情から興味を引き出します。

落としてしてはいけないので集中力が増します。

方法

お手玉をします。

慣れてきたらキャッチする時に両手を交差させます。

目的

うまくできてうれしい、昔みたいにうまくできない、何度もやってみたい、などさまざまな感情が生まれます。

交差してキャッチするという新しいことに対するワクワク感が生まれます。

交差してキャッチすることに対しての笑いや驚きが加わります。

新たな経験を加えることで手を動かしながら方法を考えることになるので、体を動かしながら思考するという脳の活性化に効果的な要素を取り入れている脳トレです。

自宅でできる脳トレ3:新聞を声に出して読む

新聞がないという方は、雑誌や本などでもよいでしょう。

実践してみると、活字を目で追って黙々と読むよりも楽しいですよ。

何より、目に入ってきたものを声に出し、声は自分の耳が聞いています。

読み間違えたら「あっ」と思うこともさえも刺激になります

初めは照れくさいものですが、習慣になってしまえばこっちのものです。

だんだんスラスラと読めるようにもなります。

内容も頭に入りやすくなることが実感できるでしょう。

健康でいることが介護費、医療費の節約につながる

老後にかかわる生活費用を節約するには、まずは健康であることが第一です。

認知症になり症状が進行することで介護費用や医療費が増加します。

認知症は予防できることに越したことはありません。

例え一時的にでも「楽しかった」、「またやってみたい」という印象を抱くことが、継続して取り組むためのポイントになります。

今回ご紹介した脳トレは、実際にデイサービスでも取り入れられている内容です。

お金をかけてデイサービスに通わなくても自宅で同じことができるならやってみようかな、と思っていただけたらうれしいです。

家族や仲間と、または1人だったとしても「楽しい時間を過ごし、満足だ」という誰しもが感じるごく当たり前の感情を持つことこそが、認知症予防の良薬になります。(執筆者:佐々木 政子)

《佐々木 政子》
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佐々木 政子

執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子 佐々木 政子

ケアマネージャーを7年経験して、現在は現役で老人ホームの施設長を務める介護のプロです。女性ならではの目線も入れながら、介護に悩み困り不安を持つ皆さまにお役立ち情報を提供していきたいと思います。我が家の親も要介護者です。同じ目線で不安と戦っていきましょう! 寄稿者にメッセージを送る

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