芸能人とローン

芸能人も家が欲しい

芸能人、スポーツ選手ともにローンを借りるのはとても難しいです。

ここでいうローンとは、住宅ローンのことを指します。

普通に考えて、一般人より収入が高いイメージの芸能人がカードローンを借りることは考えにくく、申込みがあったとすれば、相当ネガティブに見られることは間違いありません。

そして、住宅ローンにも同じことが言えるのです。

「芸能人やスポーツ選手は、自宅をポーンと現金で買うに違いない」これが一般人のイメージでしょう。

このように、イメージや先入観が影響して、芸能人が住宅ローンを組むのは結構大変です。

今回は、なぜ大変なのかを、理由を3つあげて説明していきます。

全4回
(第1回)口座は1つ、金額ハンパない
(第2回)住宅ローンを組みにくい3つの理由
(第3回)不動産投資は「知識勝負」だと実感
(第4回)仕送りをする子と、親の思い

理由1:「お金はあるんじゃないの?」

イメージが邪魔をする

「芸能人や有名スポーツ選手なら現金や蓄えがあって、そもそも銀行から住宅ローンを借りる必要がないんじゃないか?」というイメージが邪魔をし、ローン審査をするときも、

なぜローンを借りなければいけないのか?

という点には注目します。

明確な回答がなければ審査は通りにくいでしょう。

理由2:「来年も大丈夫?」

安定性が問われる

芸能人は人気商売で浮き沈みは激しいものです。

来年も人気が続く保証はどこにもありません。

特にSNSが普及した現在ではたった一言、あるいは行動1つが命取りになるのは、テレビやネット記事で皆さんもおわかりでしょう。

スポーツ選手の場合はケガや成績不振、年齢による引退もあり芸能人より厳しく見られます。

銀行員から見て安定している職業
1位… 公務員
2位… サラリーマン
3位… 会社経営者や自営業

公務員やサラリーマンは給料にほぼ動きがありません。

年収が2倍に跳ね上がることはありませんが、良くも悪くも安定していると銀行は考えます。

いっぽう会社経営者や自営業者は運と努力で年収は何倍にもなる可能性があり、その逆も然りです。

芸能人やスポーツ選手の住宅ローン審査は、基本的に自営業者の人と同じです。

年収は過去3年の平均で考えたり、本業以外の収入がないか調査したり、とにかく安定要素がないと審査は通りにくいのが実態です。

理由3:「ケガしたらどうなるの?」

スポーツ選手ではケガについてかなりシビアに見られます。

大ケガをして選手生命を絶たれるようなことになれば、ローンの返済ができなくなります。

そこまでの一大事ではなくても、ケガで何か月か休養したときに収入が途絶えるようだと、ローンを借りるのは難しいでしょう。

スポーツ選手の場合、生命保険や傷害保険に加入しにくいこともローン審査ではマイナスになります。

住宅ローンを借りる人は生命保険(団体信用生命保険、団信)に加入し、本人が死亡した場合は保険金で住宅ローン残金を返済できて、家族に借金が残らない仕組みが一般的です。

しかしスポーツ選手は死亡の危険性が高い職業と見なされて、この団体信用生命保険に加入できない人がいます。

実際に加入できるかどうかは、保険会社によって違います。

怪我をしたら住宅ローンはどうなる

ココだけの話2:住宅ローンを組めた公営ギャンブルの選手

いわゆるプロ選手とは少しイメージが違うかもしれませんが、競技をして賞金を獲得するという意味ではプロのスポーツ選手と言える公営ギャンブル選手の人が住宅ローンを組めたケースをお話します。

年収は3年平均なので確定申告書を3年分いただきましたが、驚いたのはその金額が大きかったのと、変動がまた大きかったことです。

3年前… 3,000万円
2年前… 1,000万円
1年前… 2,000万円
平均… 2,000万円

ケガはしなかったそうですが、大きなレースに勝てたかどうかでこれだけ変動があるとのことでした。

稟議書を書くために「選手としては全体のなかで、どのあたりですか?」と聞きくと、

「真ん中よりちょっと上、ランキングだと全国で30番くらいですかね」

とのお答えでしたが、調べてみたらトップクラスに属するすごい人でした。

この人は、団体信用生命保険に加入できなかったのですが、前から入っていた生命保険の死亡保険金がかなり高額だったことと、奥さまが正社員で収入があってことから住宅ローンを組めました

年収の変動が激しく、スポーツ選手ということから、もし生命保険に入っておらず、奥さまに定職がなかったら、おそらくお断りしていたと思います。(執筆者:加藤 隆二)