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メディアも注目の「樹木葬」は、財布と環境にやさしい新しいお墓のカタチ タイプ別の詳細と相場

シニア 葬儀
メディアも注目の「樹木葬」は、財布と環境にやさしい新しいお墓のカタチ タイプ別の詳細と相場

新しいお墓のカタチとして樹木葬が人気です。

お財布と環境にやさしいとされる樹木葬について、取り上げてみたいと思います。

お財布と環境にやさしいとされる樹木葬

墓石との比較で登場した樹木葬

従来、お墓と言えば墓石でしたが、費用が高いこと、環境的によくないこと、さらには墓じまいのために余計な手間がかかることから最近ではお墓を新たに建てる人が減少傾向にあります

樹木葬は、その現象の受け皿のように登場して、多くの人に選ばれだしました。

もともとは、岩手県一関市の祥雲寺(現在は知勝院)が始めた里山全体をお墓と見なしたスタイルが樹木葬と呼ばれていましたが、いまでは都市型の霊園の中で、樹木を墓標とするお墓を指して樹木葬と認識されています。

環境に優しい理由

墓石を作るためには、岩山から岩石を切り出さなければなりません。

そのために、山を削り、採石のためにダイナマイトやバーナーが用いられているほどです。

また、切り出した岩石は天然ですから、中にはキズものや石目の粗い箇所もあり、こうした部分は商品化できずにロスとして廃棄されます

また、高度成長期からバブル期にかけての大規模墓地造成も、お墓の環境面での悪影響のイメージを加速させています

採石のため、造成のため、山を切り崩してしまう墓石は、エコが叫ばれている昨今の風潮にはそぐわなくなってしまっているようです

財布に優しい理由

墓石を建てるためには、墓地を取得して墓石工事をし、これらの費用は200万円~300万円もすると言われています

これだけの費用をかけたお墓で、2代も3代も、世代を超えて祀ることができればよいのですが、最近は親子が別々の場所に住むのが当たり前の時代で、お墓を建ててもすぐに墓じまいしなければなりません。

墓じまいも、樹木葬では手間や労力がかかりませんが、墓石の場合は、改葬許可、墓石の解体撤去、新たなお墓の契約などで100万円近くかかってしまいます

タイプ別の相場

花を飾っている樹木葬

樹木葬は主に3つのタイプと、自然回路に近い「里山型」があります。

それぞれのタイプと、費用の相場をご紹介します。

個別タイプ

個別に墓地を取得しなければならないために、最も費用がかかりますが、自分たちだけの墓地を持ち、好きな樹木や草花を植えられます

費用相場は50万円~100万円です

集合型タイプ

1本の大樹(シンボルツリー)の周りに複数のカロートを集めたタイプの樹木葬です。

礼拝は同じ場所で行いますが、納骨は個別のカロートの中にします。

カロートには石板や小さなお墓を置いて蓋をします。

費用相場は20万円~50万円です

合祀型タイプ

1本の大樹(シンボルツリー)のそばに他の人と同じ場所に埋葬します。

個別の場所を必要としないため、最も安いタイプの樹木葬です

費用相場は5万円~15万円くらいです

里山型

里山型とは、墓地と認められた自然の里山に埋葬する樹木葬です

区画割りされた墓域の土中に埋葬と植樹をし、原則的にカロートや石板などの石造物は用いません。

最も自然回帰に近いスタイルと言えるでしょう

費用相場は50万円~100万円です

民営霊園で始まった樹木葬ですが、その需要の高まりからいまでは公営霊園でも開設されており、メディアでも多く取り上げられています。

メリットやデメリット、費用などを知り、自分や家族にあった葬儀をみつけてください。(執筆者:五十嵐 信博)

《五十嵐 信博》
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五十嵐 信博

五十嵐 信博

葬儀社、仏壇店、墓石店と、供養関連の会社に勤務するライターです。業界歴は15年。1級葬祭ディレクター、2級お墓ディレクターを取得しています。亡くなった人を手厚く弔うことや、目に見えないものを大切にお祀りすることは私たちの幸せにつながります。葬儀やお墓などの記事を通じて、みなさまの仏事でのお困りごとを解消できればと、祈りを込めて綴ります。 寄稿者にメッセージを送る

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