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介護費節約なら「バリアフリー」から「バリアアリー」へ 運動の機会奪わないで

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介護費節約なら「バリアフリー」から「バリアアリー」へ 運動の機会奪わないで

長寿高齢化の日本では介護保険に係る財政が多くの行政で切迫しています。そのため国は健康寿命と介護予防を強く推進しています。

そうした中でリハビリや運動という意識が高齢者の皆さんにも高まっています

そんな中、実際に通所リハビリや訪問リハビリを受けるのはそう簡単ではありません。

介護認定が必要であり、医師の許可も必要になります。何よりリハビリ系の介護保険サービス事業所自体が多くないという地域もあります。

では、介護保険サービス以外ではどうでしょう。

行政が主体的に行っている公民館などでの運動サークルは無料で介護認定も必要ありません。

しかし、そこまで行くための手段が難しいと感じている人もたくさんいます。

今回は、少し意識を変えることで自宅に居ながらできるリハビリについて紹介します。

介護予備軍の方におすすめの無料自宅「バリアアリー」

バリアフリーって本当に必要?

介護保険サービスの浸透とバリアフリーという言葉の認知によって、世の中はバリアフリーありきの様相を呈しています。


しかし、自立度が高く、まだ介護保険のお世話になるには少し余裕があるという高齢者の方は、あえてバリアフリーにしない生活を続けることにメリットがある場合があります。

住み慣れた自宅の玄関の高い上がり框や、手すりのない廊下、家内段差や和室の敷居など、日ごろそれらを行き来することで、足腰の曲げ伸ばしや転倒しないような注意力を保つことが自然に出来ているのです。

手すりのない廊下では、いつ間にか居間や応接間から出されてしまったサイドボードなどを置いている高齢者宅を見かけることがありますが、そのような不要な家具につかまったり手を添えながらうまく歩いているのです。

敢えて障害物を残したり、フラットにしないという「バリアアリー」の環境はいつの間にかリハビリのような効果を生み出していますよ

自宅でのバリアアリーの考え方の注意点

自宅でのバリアアリーの注意点は新たに障害物を作って身体機能を鍛えるということではありません。あくまでも今までの環境に手を加えないという意味合いです。

慣れない段差や障害物は転倒や事故のリスクになってしまいます。あくまでも住み慣れた環境の中での動線を利用することです。

専門職や常に介護職員がいるデイサービスや介護施設で行うバリアアリーとは異なりますので十分に注意しましょう。

住宅改修で費用負担増加、運動の機会奪うことも

自宅介護のための住宅改修で出費が痛い

リハビリという言葉を意識するとつい、専門職のいる場で機械などを使って体を鍛えることをイメージしてしまう高齢者の方が案外多いものです。


介護保険サービスを利用すると新たにお金がかかりますし、地域の施設を利用するにしても行くための交通費などやはり金銭面での心配は拭いきれませんね

今生活している環境で、長く今までと変わらずに暮らすということは、健康寿命の本来の目的の1つでもあります。

そう考えると、そもそも「自宅」という環境が一番手軽で効果的、最適なリハビリの場であるのです。

元気なうちからの住宅改修というのは、金銭面での負担が大きくなります。そのうえ、せっかくの運動の機会を奪ってしまうことにもなるのです

どうしてもご家族が心配という場合は、本人が住み慣れた環境の中でもそろそろ危なっかしいという所から、少しづつ改修をおこなってみませんか?

それだけでも、介護費用の節約と安心できる方法のひとつになりますよ。(執筆者:老人ホーム施設長 佐々木 政子)

《佐々木 政子》
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佐々木 政子

執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子 佐々木 政子

ケアマネージャーを7年経験して、現在は現役で老人ホームの施設長を務める介護のプロです。女性ならではの目線も入れながら、介護に悩み困り不安を持つ皆さまにお役立ち情報を提供していきたいと思います。我が家の親も要介護者です。同じ目線で不安と戦っていきましょう! 寄稿者にメッセージを送る

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