先日、親の葬儀とお金について書きました。

葬儀が終わって生活が落ち着いたら仏壇探しを始めます。

筆者には実家の仏壇、結婚するときに購入した仏壇があります。

さらに古くなった仏壇の廃棄も経験しています。

仏壇は安いモノでも数万円、高いものになれば数百万円するものもあり、一生に1回の大きな買い物になるかもしれません。

今回は、筆者の仏壇購入と廃棄経験をもとに「宗派」や「思い」を横に置いて、現実的な仏壇とお金の問題についてお話しします。

長く つきあえる お得な 仏壇の 選び方

先のライフプランを見越して選ぼう

葬儀が終わった直後は故人への思いが強く「少しでも大きく立派な仏壇が欲しい」と思うかもしれません。

しかし仏壇は一生持ち続けることが多く、今は広い和室にドンと置くことができるかもしれません。

しかし20年後は海外に移住する可能性もあります。

一時の思いだけで大きく装飾が派手な仏壇を購入してしまうと、数年後には置き場所に困り、結局家族があまり使わない部屋に押し込まれてしまうかもしれません

仏壇を購入するときには予算よりも最初に自分のライフプランを考えて、ずっと先まで持ち続けることができるサイズやデザインの仏壇をイメージしましょう

予算は大きさだけに比例するわけではありません

小さくても高い仏壇もあれば、大きくても手ごろな値段の仏壇もあります。

大きな仏壇で心配なこと

大きな仏壇は上下二段に分かれていることが多いです。

仏壇は上部に照明や飾りがたくさんついているので、下よりも上の方が重くなっていることがあります。

つまり、上下分かれている上に頭でっかちなので、大きな地震がきたときには上の段が落下してしまう可能性があります

筆者の実家の仏壇は黒檀でできているのでとても重たいです。

しかも上下二段に分かれているため、地震がきたときのことを考えるととても心配でした。

そこで引っ越ししたときに下の段を先に和室に搬入してもらい、下の段と上の段の接地面に耐震ジェルを置きました。

耐震ジェルでしっかりと上下二段が固定され、さらに仏壇のてっぺんに耐震金具をつけることで転倒を防止しました。

仏壇のてっぺんに耐震金具を打つことは心情的には悩むところですが、専門業者に耐震処置をお願いするよりも出費はぐっと抑えることができます。

処分にもお金がかかる

数年後、上下段の間にはさんだ耐震ジェルが仏壇の重さにつぶされてしまいました

ジェルは接着剤のように伸びてしまい、上下をぴったりと接着してしまったのです。

上段だけでも男性2名でやっと運ぶほどの重さだったのに、上下二段が接着されてしまったら人の手で動かすことが難しいほどの重さになっているかもしれません。

また、搬入の時は上下分けて搬入しましたが、搬出するときには上下がくっついて幅が広くなったため、入り口を通ることができません。

搬出時にはより多くの費用がかかるでしょう。

立派過ぎる仏壇は購入する値段も高額ですが、処分するときにも搬出費用、処分費用が多くかかります。

仏壇は粗大ごみとして処分できる

筆者は仏壇を処分したことがあります。

宗派によってはお寺に処分をお願いするようです。

「しかるべきところに送って処分をお願いする」となれば費用が1万円~5万円が相場です。

筆者は「仏壇は家と同じ。中身だけ移動させれば家は粗大ごみでいい」というアドバイスを信じました。

中身は丁重に移動し、仏壇は粗大ごみとして1,000円で処分しました。

仏壇選びは慎重に

現代的な背高のお手頃価格の仏壇は想定外の出費がかかるかも

筆者は結婚するときに洋室にも置けるすらっと背が高い家具調の仏壇を購入しました。

値段は7万円程度で仏壇の中では手ごろでした。

リビングに置いても仏壇にみえずオシャレなのですが、地震がくるたびにユラユラと揺れるのです。

仏壇は上部が重いため、少しの揺れでも大きく揺れます。

地震対策のために上部に壁と仏壇を連結させる耐震ベルトを付けました。

そして床との接地面には耐震ジェルを置きました。

震度5の地震がきたときのことです。

揺れが収まったあとに仏壇をみにいくと、壁と仏壇を連結していたベルトが壁紙を大きく破いて壁からはがれていました

壁紙は貼りなおさなければなりません。

長くつきあえそうなものを基準に

仏壇は一生に一回あるかないかの買い物です。

思いいれが強ければ強いほどたくさんのお金をつぎ込みたくなります。

そういう「思いいれ」が強いモノほど落とし穴があります。

「この仏壇ならお父様も喜ぶでしょう」「そんなに安い仏壇ではかわいそう」と言われれば迷いもでるでしょう。

しかし仏壇の購入は仏壇本体だけでなく、中に入れる仏具も購入します。

宗派によっては設置後に僧侶にお願いすることもあるようです。

僧侶に来てもらえばお布施や車代という費用が発生します。

「思いいれ」のためにお金を使っていたらキリがありません

賢い仏壇の選び方は「故人のため」と考えず、「自分が長くつきあえそうなもの」を基準にして選ぶことではないでしょうか。

自分を基準にするだけで急に考えが現実的になり、財布のひももきつくなります。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)