毎日欠かす事ができない「食事」ですが、介護が必要な方の中には自分で食事の準備ができない方も少なくありません。

そんな時に、家族からの支援を考える事も1つの手段です。

しかし「介護食」を利用する方が得られるメリットが大きい場合もあります。

今回は、意外と便利な介護食を活用するメリットについて解説していきます。

介護食

メリット(1) さまざまな形態の食事に対応可能で調理が簡単

介護が必要となる高齢者の方は、疾病などが原因で食べ物を飲み込む力が弱くなっている事も多いものです。

飲み込む力が弱くなっている方に対しては、ご飯やおかずを小さく刻んだり、ミキサーにかける、あるいはムース状に固めるなどの対応が必要な場合がありますが、それを家庭で行うのは大変な労力です。

介護食は飲み込む力が弱くなっている方でも口から食べる事が可能なように、さまざまな形態の食事に対応しており、メニューのバラエティが豊富です。

また調理方法も、パウチタイプの物を湯煎にかけたり、電子レンジなどで温めるだけの物などもあるため、簡単に利用する事が出来る事も介護食の魅力の1つです。

メリット(2) さまざまな制限にも対応が可能

介護が必要な高齢者の方の中が患っている疾病の中には、カロリーやたんぱく質、塩分などを細かく制限する必要がある物があります。

疾病を悪化させないためには、その制限を守る必要があります。

家庭の調理でそれらを厳密に守る事は困難です。

病院で制限内容について説明を受けたとしても、それを正確に理解して毎食作り続ける事は家族の方にとって相当な労力と言えるでしょう。

そんな時に役に立つのが「介護食」の存在です。

介護食にはカロリーはもちろん、含まれる栄養素が細かく記載されています。

そのため、制限を受けている栄養素の数値計算がしやすく、自分で調理するよりも楽に制限が可能になります。

介護食のやわらかめとは

メリット(3) 食事にかかるコストを抑えられる事も

栄養バランスの整った食事をとるという事は、全ての人にとって重要な事ですが、健康状態が低下しやすい高齢者にとっては特に重要な事です。

栄養バランスの整った食事とは主食や主菜のバランスが整っている事を指しますが、それを整えるためには肉や魚、野菜などをバランスよく使用する必要があります。

しかし、それらをそろえるためにはさまざまな食品を購入しなければならないため、かかるコストは大きく、特に1人暮らしや高齢者のみの世帯では食材を消費できず無駄にしてしまう事も少なくありません。

それらの無駄をなくすために、介護職を活用する事は有効です。

介護食は、お弁当のように1食トータルで販売している物やおかずなどを1品から提供している物とに大別されます。

お弁当のように1食単位で販売している物は1食当たり500~800円程度、おかずは1品100円台程度から販売をしている物もあるため手ごろです。

また、自宅で調理をする事がないため、その分の光熱費もかからず経済的です。

介護食を利用する事で、食材の無駄もなくす事ができます。食事にかかるコストが下がる可能性は高いといえます。

参照:楽天市場
   

介護食を上手に活用しましょう

令和元年版高齢社会白書によれば、高齢者の約半数は「高齢者のみの世帯」である事が分かっており、今後もその割合は増加すると考えられています。

そのため、高齢者の方の食生活を守るために介護食を上手に活用する事は、有効な一手であると言えるでしょう。

手づくり介護食を頑張っているご家族も1度お試しの介護食を利用してみることで、介護食作りのヒントになることもあります。

市販の介護食をアレンジしても介護食の幅は広がります。

介護食の場合、疲れたときスーパーのおそうざいで済ませるということが難しい状況にあります。

宅配介護食は強い味方になってくれます。

高齢者の方自身やそれを支える家族の疲弊を防ぐためにも、介護食を活用する事はおすすめです。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)