現代の日本は核家族化が進み、高齢者の1人暮らしや高齢者のみで生活する世帯も増加しています。

離れて生活する親などに介護が必要となった場合に仕事を辞めて同居する選択をする方もいますが、遠距離介護を選択する人も少なくありません。

遠距離介護で安否が心配という方にぜひ利用してほしいのが「見守りサービス」です。

今回は、「見守りサービス」の内容と活用するメリットについて紹介していきたいと思います。

遠距離介護の強い味方 「見守りサービス」の種類・内容と料金

「見守りサービス」とは

「見守りサービス」とは、1人暮らしや高齢者のみの世帯など、親族と離れて生活している方などの安否を確認したり、異常を発見しやすくするために開発されたサービスのことです。

「見守りサービス」の種類

見守りサービスは、さまざまな形態で運営されています。

・ 担当者が定期的に自宅を訪ねて安否を確認する「訪問タイプ」

・ カメラなどをあらかじめ取り付けておくことで生活の様子が映像で確認できる「記録タイプ」

・ 緊急事態があった時に契約している警備会社のスタッフなどが駆けつける「緊急タイプ」

そのほかに普段から活用されている家具や電子機器などが1日も作動しなかった場合に緊急連絡先として登録されている人のところへ連絡が入るような「用品設置タイプ」なども誕生しています。

郵便局の見守りサービス
≪画像元:日本郵便

「見守りサービス」を利用するメリット

次に、見守りサービスを利用するメリットについて2つご紹介します。

1. ライフスタイルや好みに合わせたサービス内容を選べる

見守りサービスにはさまざまなタイプがあります。

利用者によっては人と話をすることが苦手であったり、自宅内にカメラを取り付けられることが監視されているようで苦手だと感じる人もいることでしょう。

定期的に訪問されたり、人と話すのが苦手だという方は「訪問タイプ」ではなく「記録タイプ」や「用品設置タイプ」を選択すれば、見守りサービスの導入に対する抵抗感を多少は和らげられます。

一方で、人と話すことが好きな方であれば、「訪問タイプ」の見守りサービスを選ぶことで、生活に楽しみを持てることでしょう。

さまざまなタイプのサービス内容があり、利用者のライフスタイルや好みに合わせたサービス内容を選択できるということは、見守りサービスを利用するメリットだと言えます。

2. 介護者の移動に掛かる交通費を節約できる

見守りサービスの導入を検討している方の親族などの中には、遠距離介護をしている方も少なくないことでしょう。

遠距離介護をする際の不安の1つに、体調不良などの異変に気付きにくいということが挙げられます。

これを防ぐための方法として、自宅に度々訪問することが挙げられますが、自宅から距離が離れていればいるほど時間と交通費がかかってしまい、頻繁に帰るわけにはいかないという方も多いのではないでしょうか。

そのような方に役立つのが「見守りサービス」です。

見守りサービスは、そのサービス内容によって料金体系が異なりますが、利用料を月々数千円程度に設定している会社が多くあります。

ただし、契約時の初期費用や「用品設置タイプ」「緊急タイプ」などで異変を察知した時に通報する機器を買い取るという選択をされた場合には、導入した初月に月の利用料の他、数万円がかかる場合がありますので、覚えておきましょう。

介護者が親などの様子を見に行くためには、見守りサービスを利用するのと同じまたはそれ以上の料金がかかるという場合も少なくありません。

遠距離介護をする際の交通費などを節約するために、見守りサービスを導入することはメリットの1つであると言えます。

親の見守りプラン
≪画像元:SECOM

その時に必要なサービスに目を向ける

働きざかりの方も親が高齢になってくると、遠くで生活する親が心配という方は多くいることと思います。

しかし、その心配から離職してしまえば新たに経済的な不安が発生します。介護はずっと続くわけではありません。まずは、その時に必要なサービスに目を向けてみましょう。

遠距離介護をするか否かを悩んでいる方は、自分の生活も守りながらお互いに安心感を持って生活できるように、見守りサービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)