介護サービスの中には、介護保険を使わなくても利用できるサービスがあります。

日常のちょっとしたことだけれどサポートがあったらうれしいという時に利用しやすいサービスとなっています。

こんなサービスがあったらいいのに、という希望を元に保険外サービスは作られました。

まだまだ知らない方も多いですが、利用価値の高いサービスです。

ここでは、お得に利用できるサービスを3つご紹介します。

介護保険外の介護サービス3選

(1) 自宅にいても気分転換!「訪問理美容」

訪問理美容は、自宅まで理美容師さんが来てくれて、散髪やカラーリング等を行ってくれるサービスです。

利用については、自宅であれば散髪するスペースがあれば十分です。

本人に病気や障がいがあり、お店まで行くことが困難である場合に利用することができます

また、車いすを利用している方、座っていることが困難な方であっても、状態に合わせて対応してもらえるので安心です。

料金は1,000円から3,000円程度です。

自治体が助成を行っており、安く利用することも可能です。

例えば、要支援者もしくは要介護者の方1名につき、1回2,000円の助成を年に4回まで受けられる等、自治体によってさまざまです。

この場合は、年間8,000円分の補助があることになります。

身だしなみを整えて気持ちを軽くする、見た目を変えることで気分転換ができるなど散髪には良い点がたくさんあります。

お店まで一緒に行くことは、転ばないよう腕に掴まって歩いてもらう、お金の管理が必要等、大変な面もあります。

傍に付き添うことが多いので、時間もとられるでしょう。

理美容師さんが来てくれるメリットは散髪ができるというほかにも多くあります。

また、寝たきりの方でも理美容サービスを受けられるという場合もあります。

お店まで行くことが困難でも、理美容師さんがやってきてくれるサービスが「訪問理美容」です。


≪画像元:土浦市(pdf)≫

(2) 安否確認も兼ねた「配食サービス」

自宅で暮らしていて、病気や障がいにより日常的に食事を作ることが困難な方を対象にしたサービスです。

毎日決まった時間に衛生管理されたお弁当を届けてくれるため、安心して栄養を摂れる、無理に外出しなくてよいといったメリットがあります。

糖尿病やアレルギー等にも気をつけて、本人にあった献立を考えてくれます。

お弁当を届けるスタッフがその人の安否確認も行うため、1人暮らしの親を持つ方も安心です。

近年、配食事業に参加する業者が増加し、それにより競争が激化しました。

サービスの品質も良くなっている傾向にあります。

料金は1食あたり600円程が多いですが、自治体が提供するサービスの場合料金が安くなる傾向にあります

例えば、1人暮らしの親御さんを介護していた場合、毎日食事を作りに行く必要があります。

食事の提供には料理に必要な食材の買い出し、料理する時間とその労力も必要になります。

このような介護負担をケアしてくれるサービスが「配食サービス」です。


≪画像元:葛飾区(pdf)≫

(3) 毎日必要な消耗品をサポート「おむつサービス」

使い捨ての紙パンツのメリットは、使用したらすぐ捨てることができる、衛生的、履きやすく脱ぎやすい等ですが、1日に何枚も使うことになるため、費用がかかります。

そこでご紹介する介護保険外サービスが「おむつサービス」です。

定期的に自宅までおむつを宅配してくれて、その費用の一部を助成してくれます

主に尿取りパッドと紙おむつを業者の方が自宅まで届けてくれます。

助成の内容ですが、1月当たり6,000円~9,000円を助成してくれる自治体が多い傾向にあります。

紙おむつの値段が1袋(30枚入り)で2,000円~2,500円なので、少なくても60枚は利用が可能ということになります。

暮らしに必須なアイテムであり、衛生面や使い勝手を向上させたものが紙パンツです。

紙パンツは介護者様の負担も減らしてくれますが、費用がかさむという心配もあります。

その心配を軽減してくれるサービスが「おむつサービス」です。


≪画像元:港区(pdf)≫

うまく組み合わせて使おう

今回は「介護保険外サービス」の中でも利用される方が多い3つのサービスについてご紹介しました。

介護生活においては介護保険ではフォローできない面が多い為、今後は介護保険外サービスの役割も大きくなっていくでしょう。

介護保険の介護サービスだけでは家族の負担をカバーしきれない部分もあります。

本人と介護者の家族の生活をより豊かにしてくれるのが介護保険外サービスです。

介護保険内のサービスともうまく組み合わせて使うことで、介護費用や心身の負担を軽減させるコツにつながります

使えるサービスは利用して、楽する介護ライフを目指していきましょう。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)