お墓参りが難しいと永代供養をする人も増えてはいますが、まだまだお墓を立て直したり購入したりする人も少なくないようです。

私の親族も過去にお墓を立て直しましたが、そのときに「図面とはまったく違ったものができあがる」というアンビリバボーなことが起きました。

また、国民生活センターと弁護士無料相談、現役弁護士では見解が分かれ、立て直しをしてもらうのも一筋縄ではいかないことが発覚。

体験談とともに、一般的なお墓のトラブルも紹介します。

意外と多いお墓トラブル

親族による体験談

業者にお墓の建て替えを依頼したところ、話し合って決めた図面とは「お墓の向き」や「階段の位置・段数」、「付近のお墓との距離」がまったく違う状態で仕上がりました。

階段については、「主にお墓参りをする親族が高齢のため」と理由を説明し、段の幅や高さについても何度も相談して決めていましたが、階段は2/3ほどに狭く、1段少ない状態に。

お願いしていた図面とはまったく違うと説明を求めたところ、担当者Aからは「ご親族様の安全を考えてスタッフと相談し、その形にさせていただきました」と説明がありました。

さらに、変更するなら料金が必要だと言われたのです。

上席の方と話したいともお願いしましたが、連絡はAからのみ。

相談を受け、業者の上司にあたる方と直接話をしたところ、上司はまったく状況を知らなかったのです。

約束した仕上がりではなかったため、完成後に払う約束だった残り半分の料金についてどうするか、図面どおりに変更できないかの話し合いをおこないました。

国民生活センターや弁護士無料相談の見解

上司の方に相談したあとも、図面どおりに変更するのは難しいとの話だったため、国民生活センターや弁護士無料相談も活用。

どちらも、「希望どおりでないのであれば、残りのお金は支払う必要はない。」(※わかりやすい簡単な表現にしているため、まったくこのとおりではありません)という見解でした。

有料弁護士の見解

念のため、私が何度かお世話になっている経験豊富な弁護士さんに確認してみることに。

すると、

「お墓の向きや形状が異なっていても完成しているため、実際に争うとなると難しい。また、料金を支払わないと、場合によっては遅延損害金などが発生することもあるのでやめたほうがいい。」

※わかりやすい簡単な表現にしているため、まったくこのとおりではありません

との説明がありました。

どの意見が正しいと捉えて判断するかは難しいですが、いろいろな専門家の意見を聞くことで交渉の仕方も考えやすくなるのでおすすめです。

トラブルを防止するために

お墓を建てたり建て替えたりする場合、自宅を新築するのとは違って半日~数日と短期間で完成してしまいます。

そのため立ち合いをする人は少なく、完成してからの確認という人が多いようです。

けれどトラブルを防止するためには、現場に立ち会って注文した墓石であるかどうか、墓石の方向、手すりやフェンスの位置確認などもおこなうことが大切と言えます。

現場に足を運ぶときは取り決めた図面を持参し、業者の方といっしょにひとつひとつ確認しながら作業を進めるようにしてください。

石材・墓石業者とのよくあるトラブル

石材・墓石業者とのよくあるトラブルとともに、簡単な対策方法についても紹介しますので、参考になれば幸いです。

墓石が高い

石によって大きく価格の違う墓石。

コーティングなどで高級に見えるようにしてあるケースもありますので、石の産地や加工方法などについて詳しくリサーチしておきましょう。

劣化に強い墓石

よくある灰色よりはピンク系のほうが汚れは目立ちにくく、水を吸いにくい墓石のほうが長持ちするそうです。

工事がいい加減

費用が安いと喜んでいたら、約束した期限内に仕上がらず納骨式やお彼岸に間に合わないというケースもあるようで、要注意。

契約時に工期やアフターケアについてよく確認し、工事の日程を確認して現地へ足を運ぶようにするのがおすすめです。

誰かが亡くなってから納骨をおこなうまでのタイミングは、四十九日や一周忌におこなうことが一般的。

誰かが亡くなってからお墓を建てたりメンテナンスをしたりするのは大変なので、お金や時間にゆとりのあるときに業者選びからはじめておくのがベストと言えます。

お墓の依頼は評判のよい業者へ頼むこと

結局のところ親族のケースでは「担当者が1人で暴走してやらかしたこと」であり、「上司の方や業者全体が真摯に対応してくれたこと」で、解決しました。

最初の希望どおりではありませんが、業者の方も精一杯に対応してくれ、見栄えもよくなり、親族が心配していた周囲のお墓との距離も保たれホッとしています。

ただ、最後まで責任を持って対応してくれる業者も少ないようなので、口コミや評判のよい信頼の厚い業者へ依頼し、こまめに立ち合いなどをおこなうのがおすすめです。(執筆者: 山内 良子)