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法テラスの弁護士費用免除の条件とは?立て替えを利用するメリット・デメリットも紹介

「法テラスは本当に無料?」
「借金は解決したいけど免除条件が厳しそう」

法テラスは法的トラブルを抱えた方に必要な情報やサービスを提供する機関ですが、利用を検討するうえで、上記のようなお悩みを抱えている方も少なくないでしょう。

本記事では、法テラスで弁護士費用の立て替えや免除を受ける条件をわかりやすく解説します。

法テラスの立て替え制度のメリット・デメリットもわかるため、弁護士費用が工面できずにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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※2 少額管財の場合は費用が変わります。

本記事で紹介するのは日本弁護士連合会日本司法書士会連合会に所属する弁護士や司法書士在籍の法務・法律事務所です。

目次

法テラスの特徴とは?

まずは、法テラスの特徴や制度を理解するうえでの重要なポイントを整理していきましょう。

国が立ち上げた法的機関

法テラスは、国が立ち上げた法的機関のことをいいます。正式名称は「日本司法支援センター」ですが、一般的には通称として法テラスの名前で呼ばれるのが特徴です。管轄は法務省が行っています。

法テラスは法的トラブルに悩む方が利用できる国の機関のため、離婚問題、借金問題、相続問題、その他民事訴訟などさまざまなトラブルの際に利用が可能です。

問題・トラブル解決に向けた総合案内をおこなっており、法的トラブルで悩んでいる方も法テラスを利用することでサポートやアドバイスが受けられます。

法テラスの窓口・事務所は全国に設置されています。法的な問題の相談先がわからないときは、近くの地方事務所を探して足を運んでみましょう。

また、問い合わせ・相談の際にはサポートダイヤルやメールフォームなども利用可能です。

弁護士費用を一時的に立て替えてくれる「民事法律扶助」

法テラスではさまざまな法的トラブルの総合案内をおこなっていますが、代表的な制度として「民事法律扶助」が挙げられます。

民事法律扶助とは、弁護士・司法書士へ依頼する費用を、一時的に立て替えてもらえる制度です。

弁護士費用・司法書士費用は、普通に依頼すると数十万円かかることも珍しくありません。

法テラスの民事法律扶助は、経済的に余裕がなく費用の工面が難しい方たちを救済するために設けられています。

法テラスをとおして費用を立て替えてもらうときは、主に次のような流れで弁護士・司法書士費用を払う仕組みになります。

  1. 法テラスを通じて法律相談&依頼
  2. 法テラスが費用を立て替え
  3. 法テラスへ費用を分割払いで支払う

とくに、高い費用を分割払いで支払っていけるのは、大きなメリットといえます。

「弁護士に依頼したいが、費用が用意できない」と悩んでいる方はは、法テラスでの相談を検討してみましょう。

弁護士に無料で相談できるサービス「法律相談援助」

法テラスでは、弁護士へ無料相談ができる「法律相談援助」という制度も利用できます。

通常、弁護士や司法書士への相談には費用がかかるため、手元にお金がなく準備ができない方も多いでしょう。

依頼費用だけでなく相談料も決して安いものではありませんが、法テラスでは一定の条件を満たす方に向けて、無料相談を実施していますす。

近くの事務所に問い合わせて条件を確認し、問題がなければ専用の窓口で相談が可能になります。

書類作成援助をしてくれる

法テラスでは、書類作成援助も利用可能です。

法律関係の書類作成は、複雑でわかりにくいものも多く、自身でおこなうには手間と時間がかかるでしょう。

書類作成援助の制度利用に関しても一定の条件を満たす必要がありますが、条件に当てはまれば専門家からサポートしてもられるため書類作成がスムーズになります

法テラスの弁護士・司法書士費用の目安

法テラスを通じて弁護士や司法書士に依頼した際には、費用を立て替えてもらい、のちに返済していきます。

法テラスの費用目安を調べるうえで、普通に弁護士に依頼したときにかかる費用・相場との比較も大切です。

そこで次の表では、法テラスの費用目安と、一般の弁護士に依頼した際の費用目安の比較しています。

スクロールできます
法テラスの費用の目安一般の弁護士費用の目安
法律相談無料約5,000円/30分~1時間
任意整理事件1社 実費10,000円、着手金33,000円
2社 実費15,000円、着手金49,500円
3社 実費20,000円、着手金66,000円
4社 実費20,000円、着手金88,000円
5社 実費25,000円、着手金110,000円
6~10社 実費25,000円、着手金154,000円
11~20社 実費30,000円、着手金176,000円
21社以上 実費35,000円、着手金198,000円
※過払い金がある場合は別途報酬金要
1社 約2~3万円
着手金 2~3万円
減額報酬 10~15%
自己破産事件1~10社 実費23,000円、着手金132,000円
11~20社 実費23,000円、着手金154,000円
21社以上 実費23,000円、着手金187,000円
※過払い金がある場合は別途報酬金要
着手金 20~50万円
成功報酬 0~30万円
実費 2~50万円
示談交渉事件実費20,000円、着手金88,000円着手金・報酬金:20~40万円
離婚事件調停 実費20,000円、着手金110,000円
調停不調後の訴訟原告 実費35,000円、着手金165,000円
訴訟原告 実費35,000円、着手金231,000円
調停 着手金30~40万円、成功報酬30~40万円
裁判 着手金30~50万円、成功報酬30~60万円
労働審判事件実費20,000円、着手金110,000円
※別途報酬金要
着手金 10~30万円
成功報酬 10~20%
※料金は全て税込表示です。

あくまで目安であるため、事件内容によって費用は前後しますが、法テラスのほうが一般の弁護士費用よりも安い傾向にあります

ただし、利用には条件を満たす必要があるため、法テラス公式サイトや問い合わせで事前に確認しておきましょう。

法テラスで弁護士費用を立て替えてもらう際の利用条件

法テラスは無料相談が可能で、費用の立て替え制度が利用できるなど多くのメリットがありますが、誰でも利用できるわけではありません。

利用するには、法テラスが定める、収入や資産、その他事件内容などの条件を満たす必要があります。

主な利用条件は次のとおりです。

  • 収入の基準が一定額以下
  • 資産の合計が一定額以下
  • 勝訴の見込みがあるかもしれない
  • 民事法律扶助の趣旨に適すること

上記の条件を満たす方は、審査ののち、弁護士費用を立て替えてもらうことができます。では具体的にどのような条件になるのか、詳細を整理していきましょう。

収入の基準が一定額以下

法テラスを利用するには、まず一定額以下の収入状況でなければなりません。詳細は次のとおりです。

人数手取りの月収額の基準家賃または住宅ローンを負担している場合に加算できる限度額
1人18万2,000円以下
(20万200円以下)
4万1,000円以下
(5万3,000円以下)
2人25万1,000円以下
(27万6,100円以下)
5万3,000円以下
(6万8,000円以下)
3人27万2,000円以下
(29万9,200円以下)
6万6,000円以下
(8万5,000円以下)
4人29万9,000円以下
(32万8,900円以下)
7万1,000円以下
(9万2,000円以下)
※料金は全て税込表示です。

東京や大阪などの生活保護一級地の場合は、各項目内のカッコ内に記載されている金額が当てはまります。

また、家賃または住宅ローンを負担しているときに加算できる限度額については、居住している場所が東京特別区(=東京都23区)に該当するときはカッコ内記載の金額が基準として適用されます。

基本的に申込者と同居している家族に収入があるときは、どれだけ家計に貢献しているかを鑑みつつ収入に合算することになります。

ただし、離婚問題で依頼する場合において相手方が配偶者になる場合は、収入は合算せず申込者の収入のみが対象です。

資産の合計が一定額以下

法テラスを利用するには、資産の合計額が次のように一定額以下である必要があります。

人数資産の合計額の基準
1人180万円以下
2人250万円以下
3人270万円以下
4人300万円以下

上記の資産合計額には、自宅以外の不動産、有価証券、そして現金、預貯金などが含まれます

持っている資産が上記の合計額以下でなければ、残念ながら法テラス利用の申請をすることはできません。

また、収入の条件と同様に離婚問題の場合は、相手方の資産は合算の対象にはなりません。

勝訴の見込みがあるかもしれない

法テラスの利用は、勝訴を見込めることが前提となるため、事件の内容や依頼内容でも左右されます。

勝訴の見込みがほとんどなく、かなり不利な条件の事件は、弁護士にとって依頼を受けるメリットがありません。

したがって法テラスを利用する際にも、不利な内容の依頼は、条件を満たさないことが多いです。

民事法律扶助の趣旨に適すること

民事法律扶助は、経済的に困窮しており、弁護士費用を用意することが困難な方を救済する制度です。そのため、制度の目的・趣旨に合っていない方は、立て替え制度を利用できません。

わかりやすくいえば、次のようなケースが当てはまります。

  • 犯罪利用
  • 報復
  • 宣伝やPR

上記の目的での利用は、民事法律扶助の趣旨にふさわしくないと判断されるため、申請は不可となります。本来の趣旨とは異なるかたちで制度を不正利用するのはやめましょう。

法テラスの弁護士費用立て替えを利用するメリット

ではここからは、法テラスで弁護士費用の立て替えを利用することには、具体的にどのようなメリットがあるのか整理していきましょう。主に挙げられるのは、次のメリットです。

  • 費用の免除が受けられる
  • 分割払いが可能

やはり費用の立て替えにおけるメリットは大きいといえます。では、それぞれのメリットにおける重要なポイントを整理していきましょう。

費用の免除が受けられる

法テラスの弁護士費用立て替えを利用すれば、一時的に費用を免除できます。

また、生活保護受給者の方であれば、原則として費用は完全に免除となります。

弁護士や司法書士に依頼するにあたって、ネックなポイントとなるのは、やはり相談料や依頼料の高さです。

「費用がもう少し安ければ弁護士にも相談したいのに」「もう少し時間があれば費用を工面できるのに」と感じたことがある方は、実際に多いでしょう。

法テラスでは一時的に費用支払いを免除し、その後立て替え分を返済していく仕組みが取られます。そのため、費用の高さが難点で、弁護士や司法書士への依頼をためらっている方は、積極的に利用すべきといえるでしょう。

分割払いが可能

法テラスで弁護士費用や司法書士費用を立て替えてもらったときは、一定の猶予期間を経て、かかった費用を法テラスへ返済することになります。

返済にあたっては分割払いができ、高額な弁護士費用もゆっくりと支払えるため、経済的に困窮している方は非常に助かるでしょう。

分割払いのペースは基本的に毎月5,000~1万円程度に調整でき、毎月の負担はそこまで大きくなりません。

法テラスの弁護士費用立て替えを利用するデメリット・注意点

法テラスには便利なポイントが多い反面、デメリットもあるため、利用を検討する際には両方を押さえておく必要があります。主なデメリット・注意点は次のとおりです。

  • 審査に1か月かかる場合がある
  • 弁護士は選ぶことができない
  • 経験の浅い弁護士も多い
  • 事件以外の問題は一切サポートはしない
  • 法テラスの費用立て替え制度には返済義務がある

利用できるまでに時間がかかることや弁護士を選べないことなどのデメリットは、特に注意したいポイントといえます。

それぞれのデメリットや注意点における重要なポイントを解説します。

審査に1か月かかる場合がある

法テラスでは、利用条件を満たせばすぐに利用できるわけではなく、審査にとおらなければ最終的には利用は不可となります。

審査の結果が来るまでには、利用条件を確認→申請書類の用意・作成→審査の行程があり、立て替え制度利用までには1か月ほど時間を要します。

そのため、法テラスは急ぎの対応には向いていません。

早めに示談交渉をしなければならない状況にある場合は、急ぎの対応を実施してくれる弁護士に相談する方が望ましいです。

法テラスを利用する際には、時間がかかることを念頭に置いたうえで申請する必要がありるため、ある程度時間にゆとりのある方向けの機関であることを覚えておきましょう。

弁護士は選ぶことができない

法テラスでは、原則的に相談・依頼をする弁護士を自由に選べない点もデメリットです。

「実績豊富な弁護士が良い」「自身との相性を確かめてから依頼する弁護士を決めたい」などの要望があったとしても、基本的には対応してもらえません。

また、もし「担当の弁護士があまりベテランではなさそうで不安」「説明がわかりにくいため、正直ほかの弁護士が良かった」と感じても、原則的に選択の余地はないといえます。

とはいえ、弁護士によってキャリアは異なるため、法的トラブルの際に安心して依頼するためには、実績が豊富な弁護士を見つけることが重要といいます。

そのため弁護士を自身で選べることを重視したい方には、法テラスはデメリットのほうが大きくなる可能性があります。立て替え制度が利用できることのメリットと照らし合わせて、よく検討しましょう。

経験の浅い弁護士も多い

法テラスでは弁護士を選べないため、経験の浅い弁護士が担当になる可能性もあります。

実際に法テラスで対応してくれるスタッフ弁護士は、10年以下のキャリアの弁護士が多いといわれています。そのため実績・経験豊富な弁護士に担当してもらえる可能性は低い傾向にあります。

もちろん経験が浅くても法の専門家であることは変わりないため、問題なく対応してもらえるのは確かです。しかし実績の面でより安心感を得たいのであれば、自身で弁護士を探して依頼するのが望ましいでしょう。

ベテランの弁護士に担当してもらいたい方は、法テラスの利用は慎重に検討すべきといえます。

事件以外の問題は一切サポートはしない

法テラスでは主に無料相談や費用の立て替えを目的として運営されています。そのため事件以外のサポートは、基本的に対応してもらえません

法律事務所のなかには、サポート体制が充実しており、相談者のメンタルケアをおこなうところもあります。

また、専用アプリやマイページサービスなどを通じて、依頼の進捗状況をチェックできることもあります。

しかし、法テラスでは、付随するサポート・サービスは受けられないことがほとんどです。

そのため法的トラブル解決にあたって総合的なサポートを希望する方には、法テラスの利用は向いていない可能性があります。

法テラスの費用立て替え制度には返済義務がある

法テラスの費用立て替え制度は、あくまで一時的に弁護士への依頼費用を立て替えるものであるため、最終的に返済する必要があります

返済は分割払いで、原則3年以内に完済しなくてはいけません。

債務整理の費用を立て替えてもらう場合、借金の返済と並行して支払うため、負担に感じる方もいるでしょう。

とはいえ、弁護士費用を抑えたうえで月々5,000〜10,000円と少しずつ返済できる点は、手元にお金がない方に嬉しいポイントです。

また、生活保護や特別な事情がある場合は、事件が終わるまで支払いを猶予してもらえる可能性もあります。

法テラスへの返済に不安がある方は、事件内容とあわせて弁護士に相談してみるとよいでしょう。

法テラスの立て替え費用が免除になる条件とは?

法テラスの立て替え費用は、原則返済する必要がありますが、次のようなケースは免除になる可能性があります。

  • 生活保護を受給している場合
  • 収入要件など3つの条件を満たしている場合

それぞれの条件について解説するため、立て替え費用の免除を受けたい方は、自身に当てはまるかチェックしてみてください。

生活保護を受給している場合

生活保護を受給している方は、立て替えてもらった弁護士費用が返済免除になる可能性があります。

生活保護受給者の方が高額な弁護士費用を用意するのは、立て替え払いでもかなりハードルが高いため、免除の措置がとられるためです。

また、法テラスの利用開始から、返済が始まるまでの間に生活保護を受給し始めた方も免除の対象になります。

ただし、事件が解決する前に生活保護受給が終わった場合は、返済免除とはならないため注意が必要です。

事件内容次第では、生活保護を受けている方でも免除にならないケースもあります。

債務整理の費用立て替え制度を検討している方は、法テラスに自身の状況を相談してみましょう。

収入要件など3つの条件を満たしている場合

次の3つの条件をすべて満たしている場合は、法テラスの立て替え費用を免除できる可能性があります。

  • 収入要件
  • 資産要件
  • 資力回復困難要件

収入要件と資産要件は、収入や資産が所定の基準以下であることを指します。

また、資力回復困難要件は、病気や障害、高齢などにより収入の改善が見込めない場合に該当するものです。

上記の3つすべてを満たしていれば、生活保護を受けていない方でも立て替え費用が免除される可能性があります。

ただし、特別な事情がある場合は上記の要件を満たさなくても免状を受けられるケースもあります。

弁護士費用の工面が難しいと感じている方は、事前に法テラスの公式サイトや電話で確認してみてください。

法テラスの利用がおすすめの方

法テラスの利用を検討する際には、条件を満たしている方でも、利用すべきかどうか迷うことも多いでしょう。

そこで次では法テラスの利用がおすすめの方の特徴を紹介します。

  • 法的トラブルを相談したい方
  • お金がないが、弁護士に依頼したい方
  • 生活保護を受けている方
  • 利息や手数料を払いたくない方

それぞれの特徴を詳しく解説するため、上記の点に当てはまる方は利用申請を積極的に検討しましょう。

法的トラブルを相談したい方

法的テラスは、法律がかかわるトラブルが解決せず困っている方に向けた総合案内所です。

例えば、次のような点について相談したいときは法テラスでの無料相談や費用立て替え制度が利用できる場合があります。

  • 離婚
  • 相続
  • 借金
  • 示談交渉
  • 損害賠償
  • DV・ストーカー
  • セクハラ・パワハラ・モラハラ
  • 給料未払い
  • 女性の権利
  • 騒音・日照問題
  • 交通事故
  • インターネットトラブル
  • 高齢者・障がい者・外国人向けの相談

このような問題で悩んでいて解決方法や相談先がわからないときは、法テラスの利用がおすすめです。

また、法テラスには専門オペレーターによるサポートダイヤルも設けられています。サポートダイヤルに問い合わせれば、法制度や相談すべき機関、組織などを詳しく教えてもらえます。

「〇〇の問題に悩んでいるが、相談は受け付けてもらえるのか」という内容の問い合わせも可能です。

法的トラブルの相談ダイヤル0570-078374
犯罪被害者支援ダイヤル0570-079714

法テラスの利用について関心のある方は、まず上記のサポートダイヤルへ問い合わせてみましょう。電話の受付時間は平日の9時~21時です。

また、法テラス公式ホームページ内にあるWebフォームからは、24時間365日メールでの相談も受け付けています。

法テラスのサポートダイヤルはナビダイヤルのため通話料がかかりますが、メールであれば無料で問い合わせができます。

お金がないが、弁護士に依頼したい方

弁護士費用をどうしても用意できない方には、法テラスの利用がおすすめです。

弁護士費用の立て替え制度を利用するには審査が必要となりますが、審査にとおれば、一時的に費用を立て替えてもらえます。

立て替え後は毎月5,000~10,000円のペースでゆっくり返済できるため、お金に余裕がない方でも弁護士への依頼ができるようになる仕組みです。

法テラスの場合、依頼する弁護士は自由に選べないものの、しっかりと知識を持った専門家に対応してもらます。

「費用を今準備しなくても依頼ができるなら、多少経験の浅い弁護士が担当でもかまわない」という方には、特にメリットは大きく感じられるはずです。

また、経済的に困窮していて費用が準備できない方は、法テラスの収入・資産の条件を満たす可能性が高いため、積極的に利用を検討しましょう。

生活保護を受けている方

法テラスの利用は、生活保護を受給している方にもおすすめです。

生活保護を受けている場合、基本的に立て替えてもらった費用の返済は免除となります(事件内容やその他審査の結果次第では、生活保護受給者の方であっても返済が必要になる場合もあります)。

生活保護を受けている方にとって、相談料や着手金、成功報酬などの弁護士費用を準備するのはとても困難なものです。

しかし返済免除になる可能性が高いとなれば、相談しやすくなるでしょう。離婚や相続、労働問題などでトラブルになっても、法テラスを利用すれば相談ができるようになります。

利息や手数料を払いたくない方

法テラスに立て替えてもらった弁護士費用をそのまま分割で返済します。

余計な費用は加算されないため、手数料や利息などで損をすることはありません

とにかく弁護士費用が準備できず困っている方で、弁護士を選べないなどのデメリットが気にならない方には、法テラスの利用は向いているといえるでしょう。

法テラスに関するよくある質問

法テラスでは法的トラブルの解決においてさまざまなメリットが受けられますが、初めて利用する方にとっては、不安に感じる点もあるでしょう。

国が運営する機関とはいえ、法律関係にはなじみがない方がほとんどです。そのため法テラスを利用する際には、次のようなよくある質問は積極的にチェックしたいところです。

  • 自分で弁護士を選んで法テラスを利用することはできますか?
  • 無料相談に回数の制限はありますか?
  • 法テラスの事務所はどこにありますか?

それぞれのよくある質問に詳しく回答します。

自分で弁護士を選んで法テラスを利用することはできますか?

法テラスでは、担当してもらう弁護士について希望を出すことは基本的にできません

弁護士を選べないデメリットには、次のような点が挙げられます。

  • 経験が浅い弁護士が担当する場合がある
  • 説明や案内の部分で相性の悪さを感じることがある
  • 裁判で勝てない可能性がある
  • 相性が悪い

実績・経験が少ない弁護士が担当になった場合、説明のわかりにくさや各種対応のスムーズさなどに不安要素が出てくる可能性があります。また、裁判で勝てない可能性も否定はできないでしょう。

自身で選んだ弁護士であれば、納得感を得やすいのは確かです。

法テラスでは費用の立て替え制度が利用できて非常に便利ですが、弁護士を選ぶことはできないため、相談・依頼にあたって何を優先するのかをよく考えておきましょう。

無料相談に回数の制限はありますか?

法テラスでの無料相談には、回数制限が設けられているため注意が必要です。

相談回数は、同じ事件のなかで3回まで可能となっています。相談時間は1回につき30分程度とされており、基本的には口頭での助言・説明がメインとなります。

無料だからといって何度でも無料相談ができるわけではないため、回数制限には注意しましょう。

法テラスの事務所はどこにありますか?

法テラスの地方事務所は、各都道府県内に設置されています。そのため相談するときは、近くにある事務所の所在地を調べるようにしましょう。

ただし、設置されている事務所の数は、都道府県によってばらつきがある場合があります。1か所しかない都道府県もあれば、主要都市を中心に複数の事務所が設置されている都道府県もあります。

相談事務所の対応時間は平日の9時~17時くらいが目安になりますが、具体的な時間は事務所によって異なるため事前に調べておきましょう。また、相談内容によって対応時間や相談先の窓口は違ってくる場合もあります。

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女性専用窓口・女性弁護士対応で安心
現役弁護士の動画解説で不安解消
手持ち資金がなくて分割払いOK

無料相談24時間受付全国対応
着手金無料(一部)分割払いOK後払いあり
対象地域全国対応
相談料無料
任意整理着手金 1社22,000円
報酬金 1社22,000円
減額報酬 11%
経費 5,500円
個人再生着手金 330,000円~
報酬金 220,000円〜
経費 5,500円
自己破産着手金 220,000円~
報酬金 220,000円〜
経費 5,500円
過払い金請求着手金なし
報酬金なし
成功報酬 回収額の22%
※1
※料金は全て税込みです。
※1 訴訟上の返還請求の場合は27.5%+実費が発生します。

ひばり法律事務所は、主に債務整理を扱う弁護士事務所です。

裁判所を介する個人再生や自己破産の面倒な手続きを代理人としてサポートしてくれるため、忙しい方や法律に関する知識がない方も安心して債務整理をおこなえます。

また、借金問題に対応した女性専用の相談窓口があり、異性の弁護士への依頼に抵抗がある女性も利用しやすいでしょう。

相談は何度でも無料で受けられるため、依頼を慎重に検討したい方はぜひ利用してみてください。

サンク総合法律事務所

サンク総合法律事務所

初期費用0円!

オススメ度

3.8

初期費用が完全無料
費用の分割払いが可能!
Web無料相談は24時間受付

無料相談24時間受付全国対応
着手金無料(一部)分割払いOK後払いあり
対象地域全国対応
相談料無料
任意整理着手金 1件55,000円~
基本報酬 1件11,000円~
減額報酬 減額分の11%

過払金報酬 回収額の22%※1
個人再生住宅ローンありの場合
着手金 550,000円〜
基本報酬 110,000円〜

住宅ローンなしの場合 
着手金 440,000円〜
基本報酬 110,000円〜
自己破産同時廃止
着手金 330,000円〜
成功報酬 110,000円〜


少額管財 
着手金 440,000円〜
成功報酬 110,000円〜
過払い金請求着手金なし
基本報酬 1件22,000円
過払金報酬 回収額の22%
※1
※料金は全て税込みです。
※1 訴訟の場合は過払い金回収額の27.5%です。

サンク総合法律事務所は、債務整理をはじめとした民事事件や家事事件、刑事事件など多岐にわたる業務を扱う弁護士事務所です。

法律に関する問題に幅広く対応しているため、借金にともなう債務整理や離婚、財産分与のように、複数の問題を一括で相談できます。

また、女性弁護士も在籍しており、男性の弁護士には依頼しにくい問題も相談しやすいでしょう。

依頼費用の分割払いにも対応しているため、費用が気になる方も気軽に相談してみてください。

東京ロータス法律事務所

東京ロータス法律事務所

何度でも相談無料!

オススメ度

3.8

手元に資金がなくても分割払いが可能
便利なメールフォーム機能・休日相談OK
幅広い法律問題も柔軟に対応

無料相談24時間受付全国対応
着手金無料(一部)分割払いOK後払いあり
対象地域全国対応
相談料無料
任意整理着手金 22,000円
報酬金 22,000円
減額報酬 減額分の11%
過払報酬 回収額の22%
諸費用 5,500円
送金管理手数料 1,100円
訴訟の別途着手金 33,000円
個人再生着手金 330,000円
報酬金 330,000円
諸費用 55,000円

住宅ローンあり 110,000円
自己破産着手金 220,000円
報酬金 220,000円
諸費用 55,000円

管財人引継予納金 200,000円~
過払い金請求着手金なし
報酬金なし
過払い金報酬 回収額の22%
※料金は全て税込みです。

東京ロータス法律事務所は、借金問題を中心に法律トラブル全般を扱う弁護士事務所です。

借金を延滞している場合は、手続きを開始次第、債権者に受任通知を送るため、ストレスの原因となる督促の電話や手紙をストップできます。

また、債務整理に関しては何度でも無料で相談が可能です。

電話相談やメール相談にも対応しているため、債務整理を弁護士に依頼したい方はぜひ検討してみてください。

まとめ

法テラスを利用する際には、利用条件が設定されているため、まず条件を細かく確認する必要があります。収入や資産などの条件を満たさない場合は、残念ながら立て替え制度などの利用はできないため、注意しましょう。

法テラスを利用すれば、高額な弁護士費用も一時的に立て替えてもらうことができるため、経済的にゆとりがない方にとっては非常に便利です。「弁護士に相談したいが、費用をすぐに準備するのが難しい」と困っている方は、積極的に法テラスの利用を考えてみましょう。

しかし、法テラスには、弁護士を選べないなどのデメリットも伴います。審査に時間がかかる点も注意したいポイントの一つです。さまざまなメリットとデメリットを理解したうえで、法テラスを利用すべきかどうかを判断していきましょう。

<参考>
法テラス

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