クレジットカードの「リボ払い」の金利手数料はサラ金と同じ水準 必要最低限にとどめたい「リボ払い」との付き合い方
最近、クレジットカード会社が「リボ払いにするとポイントがお得!」と宣伝しています。
それを聞くとポイントがお得になるならリボ払いにしてもいいかな? と思う方もいるでしょう。
けれども実はリボ払いはデメリットが大きいということをご存知でしょうか?
そこで、本記事ではリボ払いの基礎知識やデメリット、リボ払いを利用する時の注意点などについて解説します。

リボ払いには2種類の支払い方式がある
まずは、リボ払いの概要について説明します。リボ払いは、利用金額や回数にかかわらず、毎月同じ金額(利用金額 + 手数料)を支払う方法で、2種類の支払方式があります。
1. 残高スライド方式
支払い残高のランクに応じて毎月の支払金額(元本)と手数料が増減します。
また、支払い残高が増えるほどランクが上がり、毎月の支払金額や手数料の負担も増えます。
2. 定額方式
支払い残高に関係なく毎月一定の金額を支払います。
支払い残高が増えるとその分支払いの期間が延び、手数料も毎月支払うことになります。
なお、以上のどちらの支払い方法でも、「リボ払いには必ず手数料がかかる」ということを覚えておきましょう。
リボ払いのデメリットと注意点
リボ払いは毎月一定の金額を支払うため、買い物の計画が立てやすいというメリットがある反面、次のようなデメリットもあります。・ 無計画な利用で支払い残高や支払い期間が延びる
・ 毎月手数料を払う必要がある
・ 毎月手数料を払う必要がある
中でも特に注意したいのが「手数料」です。
多くのクレジットカード会社では貸金業法の上限年利(15%)で手数料を計算しています。
この利率はサラ金と同じ水準でかなり高いものです。
そのため、無計画な利用が原因で支払い残高が増えればその分手数料の合計金額も増えます。
そうなると最悪支払いが滞り、債務整理や自己破産となる恐れもあるため、注意が必要です。
リボ払いを上手に利用するには?
これまで説明した通り、リボ払いは利用方法を間違えると多額の手数料を払うことになります。それを防ぐためには、支払い期間を短縮するのが一番です。
実は、手数料の年利15%は1年間全く返済しなかった場合の利率であり、支払い残高返済までの時間が短くなるほど利率が下がります。(下表参照)

上記のことをふまえ、リボ払いの期間を短縮するには次の方法が有効です。
・ 必要な時だけリボ払いにする
・ 可能な限り繰り上げ返済を行う
・ 可能な限り繰り上げ返済を行う
つまり、できるだけリボ払いをしない、またはお金に余裕がある時はどんどん繰り上げ返済で支払い残高を減らすなど、計画的に利用することが重要になります。
リボ払いの利用は必要最低限にとどめるのが◎

今回は、リボ払いのデメリットを踏まえ、上手にリボ払いを利用する方法について解説しました。
最近、クレジットカード会社からリボ払いを勧められるケースが増えています。
また、リボ払い専用カードにはさまざまな特典がついているため、心が動く人も多いでしょう。
けれども、お話しした通り、リボ払いでの支払いには必ず手数料がかかり、その元となる年利はサラ金と同水準であることを忘れてはいけません。
特に一括払いができないリボ払い専用カードは避けましょう。
とはいえ、繰り上げ返済などで手数料の負担を大幅に減らすことは可能ですので、必要な時だけ利用するというのも一つの方法です。
その場合は自分の懐具合と相談しながら賢くリボ払いを利用しましょう。(執筆者:大岩 楓)