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投資ってなんだろう?時は金なり、単利と複利の違い

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  昨今投資や資産運用がこれから必要だという話しを、ニュース、新聞等でよく耳にするかとは思います。しかし、現実問題として投資や運用にかんする知識がなく自身に合った投資や運用を行えていないというような問題も相関するかのごとく増加しています。

  「投資って簡単なの?」

  投資でリターンを得るにはどのように売買するとよいのでしょうか?


  と、このように売買できれば大金持ちになれますよね。しかし実際はデイトレーダーの90%が負け組みと言われています。

  なぜでしょう?明日価格が上がるか下がるかを当て続けることなんて出来ないからです。

  生涯資産運用を続けていく上で、このようなデイトレードのような短期間での売買による運用成果は、運用全体の2%にしかならないと行動ファイナンスにより証明されています。

  ではどのようにして資産運用の成果をあげればよいのか?今日からシリーズで、運用成果の96%にあたる部分についてお話しさせていただきます。

  「時間の価値について」

  資産運用を考える大前提として忘れてはいけないことが、時間の価値についてです。まずその価値について分かりやすく理解していただけるのが「複利」についてですね。複利とは利子が元本に組み込まれ、付いた利子に対して利子がついていく「雪だるま方式」でお金が増えていくことです。

  逆に単利は元本にだけ利子がつきます。例えば、

  ・100万円を複利で毎年2%の金利がつく定期預金に25年預けた場合、満期に受け取る額は、複利で(100×1.02)25(乗)= 164.06万円、単利で 100×2%×25年+100= 150万円 で、その差は「14.06万円」です。(税は考慮しない。)

  単利と複利では、満期で受け取る差額がこのように変わってきます。この差は時間が長くなればなるほど、どんどん開いていきます。

  10年:単利120万円 複利121.9万円 ⇒ 差額1.9万円 

  20年:単利140万円 複利148.59万円 ⇒ 差額8.59万円

  30年:単利160万円 複利181.14万円 ⇒ 差額21.14万円

  40年:単利180万円 複利220.8万円 ⇒ 差額40.8万円

  複利で運用するということは、お金がお金を生むということです。そして時間がその価値をどんどん大きくさせるということを覚えておいてください。

  さて今の例は金利が2%だった場合ですが、この金利が5%であればどうなるでしょうか?

  ・100万円を複利で毎年5%の金利がつく定期預金に25年預けた場合、満期に受け取る額は、

  複利で(100×1.05)25(乗) = 338.64万円、

  単利で 100×5%×25年+100= 225万円 で、

  その差は「113.64万円」です。(税は考慮しない。)

  金利が大きくなれば、単利と複利の差もさらに広がりましたが、今回注目すべきは25年後の満期に受け取る額です。金利2%であれば164.06万円でしたが金利5%であれば338.64万円にまで増えました。その差は174.58万円です。

  5年目の差は約17万円ですが、15年目にその差が約73万円となり、満期の25年目に約175万円もの差に広がってしまいました。グラフにしてみるとこうなります。


  3%の金利の差が時間と共に広がっていく様子がよく分かると思います。これが時間の価値です。若いうちから資産運用を始めるべきだという理由のひとつですね。

  次回は、この「時間の価値」についてもう少し掘り下げてみたいと思います。

《大竹 誠》
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香港IFA 私は香港が英国から中国へ返還15周年をした7/1より香港でファイナンシャルアドバイザーという仕事をしております。以前は日本で行っていたのですが、物足りず、とうとう香港まで飛び出してしまいました。ファイナンシャルアドバイザーとはようするにお客様への投資に関するアドバイスをさせていただいております。 寄稿者にメッセージを送る

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