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住宅ローンの固定金利と変動金利 それぞれのメリットとデメリット

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  今回はご相談の多い事例として住宅ローンを取り上げます。住宅ローンをこれから借りる方のために少しでも参考にしていただければと思います。

  史上空前の低金利の中、住宅を買いたいという方は非常に多いですが、ご相談内容で一番多いのが住宅ローンを借りる時は固定金利か変動金利かというご相談です。当然長い返済期間になりますので金利は最重要項目ですね。

  住宅ローンの金利をネットで検索いただくと主な銀行の融資金利一覧がで出てきますので参考にして下さい。金利については単純に利率だけを見るのではなく、手数料や保証料、団体信用生命保険料などが含まれて表示されていることもありますので、同じ条件で比較することが重要です。

  一般的に保証料や団体信用生命保険料は金利換算で年0.2%~0.3%程度です。

  基本的な固定金利と変動金利のメリットとデメリットは以下のとおりです。

A.固定金利
・メリットは払わなければならない額があらかじめ分かるため、生活設計がしやすい。
・デメリットは金利が下がった場合でも、契約時の金利のままで返済しなければならない。

B.変動金利
・メリットは金利が下がれば、金利が見直されるたびにより有利な金利が適用される。
・デメリットは金利が上がれば、最終的にいくら払うことになるのかの見通しが立たないことです。

  これらメリットとデメリットから分かるように今後金利がどうなるかで固定か変動かを決めれば良いということになりますが、将来の金利がどうなるか正確に予測できる人は居ません。よく質問されることは、『後藤さんが家を建てる時はどっちにしますか?』 ですね。そこで私なら次のような借入の方法にします。

1.借入金利は⇒『長期の固定金利』
2.借入金額は⇒『定年までに返済可能な金額』
3.借入期間は⇒『定年までの期間である程度余裕で返済できれば定年までが理想ですが、余裕が無ければ少し期間を伸ばして余裕を持って返済できる期間にして、余裕のある時に繰上げ返済をして期間を短縮する』

  私自身も住宅ローンを借りた経験がありますが、もう20年以上も前のことで金利の状況も大きく異なっていますが、私は基本的に『ビビリ』ですから、今私が住宅ローンを借りるなら上記のような借り方をします。

  借入金利については史上最低金利であることから今後は上昇リスクしか考えられませんので、長期の固定金利にします。そしてあまり背伸びをせず定年までの収入で返済可能な金額にします。

  返済期間については定年までに返済が余裕を持って出来るのであればそれが理想です、但し定年までの返済期間にすることによって毎月ぎりぎりの生活になるような場合は少し返済期間を延ばして余裕を持って返済できる期間に設定をしておき余裕のあるときに繰り上げ返済をして返済期間を短縮します。

  返済期間は繰り上げ返済によって短くする事は出来ますが、無理な返済期間を選んでしまうことによって後で長くする変更する事は出来ないからです。では長くなりましたがくれぐれも手間を惜しまず慎重にご検討ください。

《後藤 誠道》
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後藤 誠道

後藤FP事務所 代表 会計事務所・企業にて経理労務関係を中心に20年間勤務後、平成14年にFPとして独立する。大阪府・兵庫県を中心にセミナー講師、個人のライフプランを中心に家計の見直し・貯蓄・年金・生命保険・相続・資産運用・住宅ローンなど特定の金融機関に所属せず中立公平な相談・アドバイスを行っています。保険のセンンドオピニオンとしてご相談のみ(保険の勧誘を受けたくない)をご希望の方もお問い合わせ下さい。 <保有資格>1級ファイナンシャルプランニング技能士(厚生労働省)、証券外務員二種(日本証券業協会) 、簿記検定1級(日本商工会議所) 寄稿者にメッセージを送る

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