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低金利の今こそ、金利上昇リスクを抑えた住宅ローンを

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  住宅ローンは金利タイプによって3種類に分けられます。金利が低いものから順に下記のようになります。

1. 変動金利

  金利を半年ごとに見直す。5年間返済額は変わらないが元本部分と利息部分の割合が異なります。結果、元本の返済が進まないことも。

2. 固定金利期間選択型

  定められた一定期間は固定金利で金利が変わらず固定金利期間終了その時点でその後の金利タイプを選択します。固定期間には3年、5年、10年、20年などがあります。

3. 全期間固定金利型

  借り入れた時から返済終了までずっと同じ金利が適用されます。

  低金利のいま、当初の返済額(月額)が少ないのは、変動金利になります。これは今、低金利であるからです。この低金利がいつまで続くのか?はっきりわかることはむずかしいですね。しかし、1990年12月には変動金利が8.5%台だったことがあります。前年の1989年12月には6.5%だったので1年間で2%金利上昇したという事になります。いままであったということは「まさか」ではなく想定内として考える必要があります。

  いま、優遇金利適用などで1%を切っている変動金利ですが将来8%台になった時に支払能力はありますか?全期間固定金利を選ぶ利用者の割合は、19.7%となっております。(住宅金融支援機構調べ)残り80%の方は変動型を選んでいることになります。金利上昇リスクを考えてのご利用であれば問題ありませんが、今だけを考えた場合、金利上昇時に支払えますか?

  年収400万以下のご家庭での変動型が増加しています。これは今の低金利でないと返済ができない事の表れになるのかと思います。住宅ローンの理解度調査では、「全く理解していない」・「よく理解していない」・「理解しているか不安」の方の割合が30%を超えています。(質問項目によっては40%近い結果)そして、金利上昇に伴う対応については15%のご家庭で「わからない」という結果になっています。

  変動型を選ぶ場合にはいくつかの条件が必要です。その条件を満たせないのであれば変動金利での返済はお勧めできません。変動金利ご希望の場合には、まず金利が6~8%になることを前提に返済シミュレーションを行うと、ほとんどの方が驚かれます。

  金利が上がるか、上がらないか、を考えて生活していては楽しいマイホーム生活はおくれないと思います。であれば今の低金利を活かして、金利上昇する前に、金利上昇リスクを抑えることができる長期固定金利を選択することが良いのではないでしょうか?

《栗原 昭博》
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栗原 昭博

栗原 昭博

スマイルFP事務所 代表 住宅ローン専門FPです。あなたや家族の笑顔がいつまでも続くためのお手伝いをしています。1975年2月 群馬に生まれ、群馬で育ち、その後、群馬でマイホームを建てる。住宅ローンを組んだら(変動金利)、知らぬ間に金利部分が増えていた。あのまま知らずにいたら・・・と思うとゾッとします。変動金利が悪いわけではありません、メリット・デメリットを知らずに借りるという危険。「借りられる額」と「返せる額」とは別です。あなたに適した物を選ぶ必要があります。「失敗した!!」では済まないのです。 <保有資格>:住宅ローンアドバイザー・ファイナンシャルプランナー(AFP)・モーゲージプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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