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教育資金の準備に学資保険をおすすめできない3つの理由

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学資保険とは

  教育資金の準備なら、「学資保険に入ればいい」と思っていませんか?

  実は、学資保険(=こども保険)はあまりオススメしません。なぜかといいますと…。

  まず、そもそも学資保険とは。父親や母親などが契約者となり、お子様が学校に入学するタイミングなどに満期金がもらえるというものです。貯蓄機能があり、満期金を入学金などの学費にあてることができるため、教育資金の準備として使われます。

  また、学資「保険」というとおり、保険機能もあります。父親や母親などの契約者が万が一亡くなったときに、以後の保険料を支払うことなく、予定通りの満期金がもらえます。そのうえ、この場合に育英年金(毎年など定期的に支給されるお金)をもらえる商品もあります。

  貯蓄機能でお金を貯めつつ、保険機能で万が一のときをカバーする、というと「どこが悪いの?」といわれる方もいると思います。
  
  実は、問題が3つあります。

教育資金の準備に学資保険をおすすめできない3つの理由

  まず1つ目は、満期金をもらう時期を、保険契約時にあらかじめ決める必要があることです。大学から私立校に行かせるつもりだったのに、予想外に高校から私立校になった場合。頑張ったけれど、浪人してしまった場合。満期金を予定より早くもらいたい!とか、今すぐは使わなくなったからもう少し運用しておいてほしい!といった要望には、学資保険は十分に応えることができません。

  2つ目の問題は、貯蓄機能があるといいつつ、あまり増えないことです。確かに、それなりに増える商品もあります。でも、他の保険商品と比べて増えないものや、お子様の入院保障特約などがついており元本割れする学資保険に入っている方をよく見かけます。

  問題点の3つ目は、万が一のときの保障である保険機能は、学資保険よりも他の保険商品の方がよりカバーできるということです。

  以上3つの問題点から導き出される結論は。教育資金は、他の保険で準備した方が効率が良いということです。

教育資金準備にお勧めの保険は?

  具体的には、円建ての終身保険または長期定期保険です。終身保険は、万が一のときに保険金が支払われる、という保障が一生涯続くものです。一方、長期定期保険は、同じく万が一のときに保険金が支払われるのですが、保障が98歳とか100歳で切れるものです。

  どちらも万が一に備える保険機能があります。また、貯蓄機能があり、学資保険よりも増えるものが多くあります。そして、何より、必要な時期にお金をもらうことができます。

  終身保険や長期定期保険の場合、お金をもらう=解約(または一部解約)となりますので、契約者の好きなときに換金することができます。正確には、保険料支払期間を10年などにしておけば、契約後10年を過ぎれば、元本割れすることなく換金できます。

  逆に、入学金などを別途用意できた場合には、この保険をそのまま老後資金の準備などに回すこともできます。

  そして、具体的にどの保険会社の商品がいいかというと。年齢や性別、健康状態などによって違うので、ぜひ比べてみてください。比べるポイントは、「返戻率」(払込保険料総額に対して、戻ってくるお金の割合)が高いか?です。

  ちなみに、教育資金をなぜ保険で準備しないとダメなの?という方。確かに、保険で準備しなくても大丈夫です。

  ただ、現時点で、一般的に元本割れせず安全といわれている金融商品の中では、保険が一番利率がいい(お金が増える)といわれているためです。元本割れのリスクがあっても大丈夫な方は、保険にこだわる必要はありません。

  このコラムの内容は、知ってるか知らないかで、10年、15年後に数十万円得するか損するかが決まってくる内容ですよ!

《松本 喜子》
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松本 喜子

松本 喜子

はなFP事務所代表 ファイナンシャルプランナー(CFP®、1級FP技能士) 保険などの商品を販売しない珍しいファイナンシャルプランナー。保険会社FP部門で数百人から家計相談を受け、引続き独立FP会社で経験を積む。2010年には娘を出産し、専業主婦と子育てを経験。子育てを通して人生設計の大切さを再確認し、現在は「みんなを笑顔に!」をモットーに、個別相談、講師、コラムの執筆など、FPとして独立して活躍中。 寄稿者にメッセージを送る

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