前回は「介護期間・費用がいくら必要」の観点からお話しました。介護期間は約5年~10年、介護費用は約500万円~1000万円くらい必要です。今回は、「どのくらいの人が介護になるの?」ここでは、65歳以上の方を対象にみていきます。65歳以上の方は、介護保険の第1号被保険者になります。
第1号被保険者が、実際に介護保険サービスを受けるためには、市区町村から要介護者または要支援者の認定を受けなければなりません。平成25年1月分介護保険事業状況報告(暫定)より第1号被保険者数は約3,070万人のうち、要介護(要支援)認定者数は約540万人です。割合は約18%弱です。5~6人に1人が要介護(要支援)認定者です。
認定者のうち75歳以上の方が約470万人です。認定者数に対する割合は、なんと約90%弱です。第1号被保険者に対する割合は約15%です。今後、暫く高齢者が増え続ける中で要介護(要支援)認定者数も増加していくと思われます。(※介護保険制度が現状制度と仮定しています。)
「介護」は突然襲ってきます。しかも、今までの生活を一遍させてしまうほど本当に怖いです。私自身、母親が約10年前に脳溢血で倒れ、一昨年、再度脳溢血で要介護5になりました。本当に今までの生活が激変します。一旦介護になると約5年~10年の介護期間があり、約500万円~1000万円の費用がかかります。(※ここでの介護期間・費用の計算は前回を参照してください。)
ただ、第1被保険者数に対する要介護(要支援)認定者の割合が5~6人に1人であることから、(1)保険で準備するのか、(2)貯蓄で準備するのか、(3)保険と貯蓄の両方で準備するのかを早めに考えておきたいものです。
保険で準備するのであれば、今は様々なタイプの介護保険がありますので、生損保だけではなく、少額短期保険を含めて考えられる事をお勧めします。また、貯蓄で考えている方は、70歳くらいを目途に積み立てられるてはどうでしょうか。