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家計管理は”夏のボーナス前”に始めておくべき理由

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家計管理は”夏のボーナス前”に始めておくべき理由

 GWも終わり、連休中の出費の多さから家計のやりくりが気になっている人も多いでしょう。連休以外にも春は進級や職場の異動があり、何かと出費が重なる時期。上手に家計管理して、もっと計画的にお金を準備できるようになりたいですね。

(1) 家計管理=家計簿 じゃない

 家計を管理するというと「家計簿をつけないと」思う人も多いかもしれませんが、そうではありません。家計簿は過去を振り返るためのツール、家計管理は未来を見通すための一つの手段です。

 家計簿をつければ何にどれだけ使ったか振り返りやすくなりますが、使ったお金を後追いで記録していくだけではそれは単なるデータでしかありません。家計簿のように個別の細かいデータがなくても、使い道とおよその額がわかっていれば計画を立てたり準備したりすることはできます。

 家計簿をつけるつけないにかかわらず、夏のボーナスが出る前に、この春のお金の使い方を振り返りましょう。そうすることで自分のお金の使い方を知り、この先どのようにお金を使っていくか考えため家計管理ができるようになります。

(2) なぜ夏ボーナス前のこの時期か

 家計におけるお金の使い道は大まかに分けて2種類あります。1つは日常的なことに関わる費用で、もう一つはその時々でかかる一時的な費用です。

 日常的な費用は多少の変動があってもほぼ毎月同じくらいの額です。ただし、進学や就職・独立、転勤等で、家計を取り巻く環境が変わるときには額が大きく変わってくる場合があります。この春の支出を振り返ることで、今から先の日常的な費用がどの程度かあらためて知ることができます

 また、春は昇給や退職等で収入自体が変わる人も多いでしょう。この時期は日常的な収支もあらためて確認できます。そして、一時的な費用についても、春は機会が多い分、実際どれぐらいの額かかっているか、より多く知ることができます。進級・進学・就職時にはどのくらいのお金がかかるのか、また、行楽の際にはどういうことをすればどれくらいのお金がかかるのか等、普段はない大きな出費がどの程度か、いろんな使い道ごとにわかります。

 日常的な費用と一時的な費用にどのようにお金がかかっているかが把握できれば、この先1年間の収支の見通しが大まかでも立てられるようになりますね。そうすると、どこでどの程度のお金を使う(使える)かを、こうしたいという希望ではなく根拠を持って考えられるようになります。


≪春の収支を振り返るとこれからの予測がしやすい≫

 そして何より、夏のボーナスが入ると、気持ちが大きくなる分、ついお金を使ってしまいがち。この先の見通しをつけていればどの程度残しておくべきか、ボーナスも計画的にうまく活かしていく事もできるでしょう。

 なので、夏のボーナスが入る前のこの時期に、自分のお金の使い方を把握するのがおすすめなのです。まずは家計管理の第一歩として、この春のお金の使い道とその額がどれくらいだったか振り返ってみましょう。(執筆者:柴田 千青)

《柴田 千青》
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柴田 千青

柴田 千青

Life Assist Salon 代表 茨城県出身。東京理科大学卒業後、技術者としてメーカー勤務。出産退職を機にFP資格を取得。お金の知識は社会生活で誰でも欠かせないことに気づき、一般への知識普及・教育の必要性を痛感。独立系FPとして相談業務の一方で、学校や自治体での講演や子ども向けの授業やワークショップを行う。 <保有資格>:2級ファイナンシャルプランニング技能士、AFP 寄稿者にメッセージを送る

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