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『投資』と『投機』の意味を取り違えると、あなたの未来がエライことになる

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『投資』と『投機』の意味を取り違えると、あなたの未来がエライことになる

 前回は定額年金保険の仕組みや効果をお話しして「30年間かけて360万円が420万円に増えるくらいでいいのですか?」、「戻り率118%で納得していていいのでしょうか?」、「それであなたのライフプランは実現するのですか?」と問いかけた上で「お金の貯め方を考える、変える」というプレゼンテーションをしましたね。

 さて…前回プレゼンである「お金の貯め方を考える、変える」という決断は、正しい知識を持って意識を変えて行くという事です。決断の後の第一歩である、お金を殖やすための選択肢として「リスクを取る」という方法があります。

 この「リスクを取る」ということを少し噛み砕いてお話してみましょう。



 世の中で、お金についてのリスクの取り方は

・リスクは自分で取るのか
・リスクを相手にとってもらうのか

 という二つしかありません。

 リスクを相手にとってもらうのが「貯蓄行為」です。定期貯金であろうが、年金保険であろうが、契約時に最終的に戻ってくる金額が決まっています。納得ずくだとは思いますが、残念ながら、驚く程の少額に決まっているという事です。これで夢を実現するのはなかなかに難しい相談です。

 だからこそ、私は皆さんにまず「自らリスクを取ること」をお勧めしたいと思います。自らリスクを取ってのお金をふやす行為… それが、『投資行為』です

 でも、単純に「リスクを取れ」とお話ししても、実は勘違いをされている方が非常に多いのが現実です。2012年の末に実施された証券業協会のアンケート結果にも顕著に表れています。

【證券投資を行っていない理由】

損をしそうだから 51.5%
知識がない 46.4%

【証券投資に対するイメージは】

難しい 57.9%
ギャンブルのようなもの 47.5%

 このアンケートの結果は、多くの人が大きな勘違いをしているという事実を表しているように思います。

 日本では多くの方が証券投資をデイトレードだと勘違いしてるように見受けられます。投資信託も、株取引と同様、短期で売買されるデイトレード、FX等と同じものだと受け止められています。これは全くの思い違いです。

 100円で買って110円で売れば10円儲かる。この発想ではお金持ちにはなりません。この10円という差益を狙う行為は、投機行為なんです。

 そして、多くの日本人は「この商品を買うと幾ら儲かるのか(商品選び)」、「どこの商品を買ったら儲かるのか(国選び)」もしくは「いつ買ったらいいのか(タイミング)」こんなことばかり考えている。こういった投機行為は、運のいい人、勘の冴えている人、タイミングを計る知識のある人が勝利する世界です。

 さあ、果たして当て続けられる人はどのくらいいるのでしょうか?

 友人や親がやっていても自分には無理、損しそうだからおっかないという発想につながるのだと思います。損をしている親や友人を見て、そんなだったら銀行の定期にでもしておこうと考えているのが日本人です。

 投機行為と投資行為は全く違うものです。ここまでの十数行を何度か読み返してしっかり「真実」を感じ受け止めてください。

 投機行為で「これを買ったら20万円儲かった」といった出来事が貴方の人生に何か影響しますか? その場のお小遣いが増えただけなのです。重要なのは豊かで楽しい50代、60代を迎えることではないでしょうか? いつまでも、貯蓄行為に甘んじていて良いのでしょうか? どこまでも、投機行為に興じていてよいのでしょうか?

 次回は… 私が所属するマネースクールUNOの代表・稲葉充が著書『3万人が富を築いたお金をふやす教科書』(角川マガジンズ)のタイトルでも明言しているように…本当に”3万人”の初心者がお金をふやした『投資運用』についての正しい考え方、実際の方法についてより具体的にプレゼンテーションしたいと思います。お楽しみに。(執筆者:平山 哲也)




《平山 哲也》
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平山 哲也

平山 哲也

青山学院大学法学部公法学科卒業後、大手証券会社にてリテール営業に邁進する中、欧米の金融教育とリスク管理手法に感銘を受ける。ビッグバン到来時は、フローからストックへの掛け声のもと教育係として全国行脚し、長期投資・分散投資の啓蒙に邁進。50歳を前に大手メガバンクへ転職し、投資の啓蒙に尽力。金融業界一筋30年の経歴だけでなく、家業の失敗による「貧乏」「借金」「子育て」「マイホーム購入」という人生経験が活きたコンサルティングは、その言葉の全てを聴くものの腑に落とす魔力がある。資産形成のアドバイス、ポートフォリオプランニングを最も得意とする。長崎県出身、1959年生まれ。 寄稿者にメッセージを送る

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