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初任給で「投資信託」を買おう
4月になり新社会人の方は新しい生活がスタートしました。期待と不安が半々というところかもしれませんが、自分で収入を得て経済的自立へ一歩を踏み出します。初めての給料で何をしようか今から考えている方も多いのではないでしょうか。
ビジネススーツを買おう、両親へプレゼントをしよう、学生時代の友達と集まろうなどいろいろと買いたいもの、やりたいことが多いことと思います。その中の一つとして是非やっていただきたいことがあります。それは、「投資信託を買う」ことです。
「えっ、いきなり? 投資の勉強もしていないのに。」と思われるでしょうが、投資の勉強のためにまず買ってみることをお勧めします。
書籍やネット情報、セミナーなどで勉強はできますが、実際に経験するとより興味を持って投資の知識を吸収していくことができます。また、勉強をしてからとかお金が貯まってからと思っていると、ついつい仕事の忙しさにかまけてなかなか投資が始められないということになってしまいます。

何をいくら買えばいいの?
ではどの投資信託を買うかということですが、まずは投資の勉強ですのでTOPIXまたは日経平均のインデックス型の投資信託をお勧めします。
これらは日本の株式市場の動きを示す「TOPIX」または「日経平均株価」といった指数に連動することを目指した投資信託になります。よりグローバルに勉強したいということでしたら「NYダウ」などアメリカの株価指数に連動するインデックス型の投資信託でもよいでしょう。
金額は1万円程度でかまいません。証券会社や投資信託によって最低購入単位が異なりますが、1万円あれば買えるものが多いです。初任給から1万円と思うと出しにくいかもしれませんが、投資の勉強の受講料と思って購入してください。
1,000円などあまりに少額だと投資をしている感覚が得られにくくなってしまいます。勉強代と言っても1万円が0になってしまうことはまずありえません。評価額は毎日変動しますが、投資信託という資産を持つことができます。
インデックス型の投資信託にも種類があり、どれを選んでいいか迷うかもしれません。初めはできるだけコストの安いもので選べばよいでしょう。投資信託のコストとしては購入時にかかる購入時手数料、運用期間中にかかる信託報酬、解約時にかかる信託財産留保額がありますが、これらのコストの安いものを探してください。

購入後の勉強はどうすればいいか?
インデックス型の投資信託を買ったら毎日その基準価額と評価額をチェックします。投資信託の基準価額は1日1回の更新ですのでチェックは1日1回でOKです。TOPIXに連動するタイプであれば日本の株式市場の動きに連動しますので、日本の株式市場がどのような要因で変動するのか経済のニュースに注目します。金利、為替、原油、税制、世界の経済情勢など様々な事象が関係してくることがわかります。
また、当初1万円を投資したものが上がったり下がったりして評価額が変動します。どのくらいの期間でどのくらい変動するのか意識してみてください。そして自分の資産が増えたとき、減ったときどのように感じるかを経験してみましょう。
日本の株式市場だけに投資していると市場が下げトレンドのときは評価額が大きく下がります。ほかの投資先にも分散して投資することの重要性がわかってきます。国内債券・海外株式・海外債券なども勉強していきましょう。
あなたも1万円で投資の勉強を始めてみませんか。(執筆者:犬山 忠宏)