年金を自分で運用するという個人型確定拠出年金、通称「401k」。現時点で20万人強が加入している反面、加入資格があるけど今一歩決めきれない人が少なくないようです。
その理由の一つが、「どの金融機関で運用すれば良いの?」という疑問をクリアできないため。それもそのはず、150以上の金融機関から一つを選ぶのは簡単ではありません。株投資のための証券口座を選別するのとはわけが違います。
そこで、確定拠出年金(401k)はどの金融機関で運用すれば良いのか調べてみました。
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目次
運用金融機関選別の基準2つ
運用金融機関は無造作に選ぶわけではなく、選別基準にそって選ぶことになります。重視したい選別基準として以下、2つを挙げてみます。
1)運用手数料
確定拠出年金を運用するには運用手数料がかかりますが、手数料は選択する金融機関によって異なります。手数料が比較的安い金融機関もあれば、その倍の手数料を徴収する金融機関もあります。
数年、数十年運用することになる401k。毎月、毎年手数料を支払っていくと、トータルで相当な手数料がかかりますので、手数料が安くて越したことはありません。
じゃあ手数料が安い金融機関はどこかなと探していたら、モーニングスターのサイト(https://www.morningstar.co.jp/)で比較表がありました。データを参考にして作成した手数料の比較表をご覧ください。
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26位以下の機関も掲載されていましたが、切りの良い25位以上の金融機関を比較対象としました。
手数料の面で群を抜いているのが、スルガ銀行とSBI証券の「管理資産50万円以上」の運用口座です。3位以下の金融機関と比較すると、特に2年目以降の手数料は5割以下の安さになります。
初年度は口座開設に伴う手数料がかかるので、どの金融機関を利用するにしてもある程度の初期費用は覚悟しなければなりません。ポイントは、2年目以降の手数料。必然と長期運用になる401kですから、2年目以降の年間手数料が安いほどお得になります。
手数料の面から見ると、
・スルガ銀行
・SBI証券
(※両方とも管理資産50万円以上)
この2社が利用機関として最有力候補になるでしょう。
SBI証券に口座開設する⇒公式サイトへ
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2)取扱商品数
もう一つの選別基準は、取扱商品数です。というのは、金融機関によって取扱商品数が異なり、運用対象の選択肢に大きな影響があるのです。一般的にどんな商品が扱われているのでしょうか?
元本確保型(預貯金など)
元本変動型
・国内株式
・国内債券
・外国株式
・外国債券
以上のような商品から自分で運用対象を選択することになります。しかし、取扱われている商品数が少ないとバランスの取れた運用ができない、またはニーズを満たす運用ができないといった問題が発生してしまうのです。
分散投資でリスクをなるべく抑えて運用したいですから、各金融機関の取扱商品数は非常に重要です。上手に運用すれば手数料が気にならないほどの成果を上げることも可能ですから、手数料より取扱商品数のほうがより重要と言えるのではないでしょうか。
それをふまえ、取扱商品数の比較表を見てみましょう。(データ元:モーニングスターhttps://www.morningstar.co.jp/)
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ここでは17位まで(取扱商品数20以上)の金融機関を比較表に入れてみました。取扱商品数比較表の中で、手数料比較表にもランクインしている金融機関は背景色を黄色にしてあります。
取扱商品数が多く、且つ手数料も安いのは、
・スルガ銀行(管理資産50万円以上/未満)
・りそな銀行
・みずほ銀行
・大和証券 ダイワ年金クラブ【大和証券個人型プラン】
・住友生命保険 ジャパン・ペンション・ナビゲーター
・三井住友信託銀行(DCプランN)
この7社に絞られます。
手数料と取扱商品数の両方の面から見て、SBI証券が最有力候補でしょう。
SBI証券は手数料が安いだけでなく取扱商品数が秀でています。第3位と比較し約1.5倍の商品数が取り扱われていますから、よりバランスの取れた資産運用が可能です。
あとはお好みで、スルガ銀行や日本を代表するメガバンク系のみずほ銀行などを選択するのもありかと思います。
具体的にどんな商品を扱っているのか、各金融機関のHPでチェックしてください。今後長い付き合いになりますから、細かいチェックが大切です
確定拠出年金で利用したい金融機関 まとめ
選別基準は2つありました。
1.運用手数料
2.取扱商品数
この2つを選別基準とすると、金融機関の最有力候補は、
・SBI証券(管理資産50万円以上)
SBI証券で口座開設する⇒公式サイトへ
その他にお好みで、
・スルガ銀行(管理資産50万円以上/未満)
・りそな銀行
・みずほ銀行
・大和証券 ダイワ年金クラブ【大和証券個人型プラン】
・住友生命保険 ジャパン・ペンション・ナビゲーター
・三井住友信託銀行(DCプランN)
この6社から選んでも良いと思います。事前調査をしっかり行い、早めに運用を始めましょう。確定拠出年金制度は早く始めるほど効率が良いですから。
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それでは、また。(執筆者:堀 聖人)