保活中のママたちは、今が忙しさのピークかもしれませんね。希望の認可保育園への入園を目指して、日々情報収集に明け暮れている時期ではないでしょうか。ところで、保活の選択肢に「保育ママ」は入っていますか?
ここ数年待機児童問題解消のために、各自治体が力を入れ始めている「保育ママ事業」。これからの保活は「認可・認証・保育ママ」、この三本柱を念頭に動くことをお勧めします。
目次
0~2歳児までの保育料は本当に高い
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晴れて来年4月に保育施設に入園できた場合、月々の保育料がいくらになるか見積もりは出していますか?
認可園だと、第1子・0歳児の保育料は世帯収入や自治体によっても前後しますが、大体4~6万円程度になります。保育料の算定は世帯の前年度の所得税や住民税額によって決まるわけですが、父母両親ともに会社員としての平均的な収入がある家庭の場合、上記金額がもっとも多い層のようです。
認証保育所の場合には、年齢に加えて保育時間に応じた保育料を上乗せしていますので、フルタイムで働くママの場合は、月に大体7、8万円ほどの支払いです。
認可、認証ともに入園できない場合には、民間の無認可保育施設に預けることになりますが、こちらは月10万超えは覚悟しなくてはいけません。保育料は未満児である0~2歳児までの3年間が、本当に高い! 時短勤務ママ1年分のお給料が軽~く吹っ飛びます。
長い目で見てしまえば、将来にわたってママが働き高収入を維持し続けるための投資とも言えますが、とはいえ何とか保育料を抑える手はないものかなぁとあれこれ調べた、私の保活。
我が家は結果として、0歳児の1年間は「保育ママ」利用の選択をしましたが、認可・認証以外の第3の選択は、結果的に「アリ!」でした。
「保育ママ」を選ぶメリットとデメリット
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保育ママ事業とは簡単に言うと、
自治体から斡旋された子育て経験のある方(保育ママ)と個人契約をして保育ママ自宅での家庭保育をするというものです。0~2歳児までを預かってくれます。感覚としては、
近所の信頼できる人に子供の面倒を見てもらうという感じです。
※市区町村によって名称が異なったり、制度が整っていない場合もあるので確認を
メリット
保育ママを選ぶメリットは、
2. 感染症をもらってくることがほとんどない
3. 少人数保育のため丁寧な保育をしてくれる
4. 保育時間や内容等柔軟な対応をしてもらえる場合が多い
5. 子育ての大先輩としてママのよき相談相手となってもらえる
などです。
保育料についてですが、私の住んでいる都内の場合、両親の納税額に関係なく一律月額25,000円。認可よりも、認証よりも、ずっと安いんです!
我が家の場合は、認可保育園に預けていれば月約55,000円の保育料となるはずでしたからその半分以下で済みました。
また、保育ママは最大3人までの少人数保育のため集団保育につきものの病気の感染が少ないというのも実はポイント。時間給で働くママには特にこのメリットは大きいのではないでしょうか。ちなみに我が子の場合は1年の間に看病での欠勤はたった2日だけでした。0歳で認可に入れた上の子のときは毎月3、4日はお休みしていたことを考えると差は歴然です。
それ以外でも、残業で突発的にお迎えが遅くなったり、子供が熱っぽいけど今日はどうしても仕事休めない……というときにも相談したら快く保育を引き受けてもらえたりしました。保育ママ事業はあくまで個人同士の契約なので、状況によって柔軟な対応をしていただけることはとても心強いし、大きなメリットです。
デメリット
もちろん、デメリットもあります。
一番は保育ママとの相性の問題でしょうか。幸い、私の場合は子供を通じてとてもよい信頼関係を築くことができましたが、相性が良くない保育ママさんと契約をしてしまうと後々トラブルになるかも…という懸念はあります。保護者と保育ママと1対1のお付き合いのため、保育に関する要望や苦情があっても直接言いにくい(伝え方に気を遣う)。
他にも、
・保育ママは平日休みが意外と多い
・保育ママが体調崩したりした時には別の対応が必要になる
・保育の密室化問題
以上のことから保育ママを選択しようとする場合には、見学や面談の場で相性の見極めを特に慎重にすることがとても大切です。
保育料の差は歴然
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さて、保育料の話に戻しましょう。
0~2歳児までの3年間で支払う保育料は我が家の場合は認可だと約180万円のはずだったところ、保育ママに1年間お願いしたことによって約144万円に抑えました。
もしもあのまま3年間お願いしていたら25,000円×36か月=90万円で済んでいたはずなので、この差はすごく大きいですよね。
家計のことを考えると、安心して我が子を3年間託せる保育ママさんと出会えるのならば保育ママに託すという選択も「充分アリ!」だとは思いませんか? まだまだ続く保活。大切なお子さんのためにも、後悔しない保育施設選びをなさってくださいね。(執筆者:山内 理恵)