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ありがちな話ですが、わたしは結婚をしてから家計簿をつけるようになりました。結婚をするまでは、家計簿のようなものはつけたことがありません。お小遣い帳だってつけたことがありません。
いや、正しくいうと、つけようと思ってチャレンジするのですが、まったく続かないのです。3日坊主という言葉はわたしのためにあるのだな、と思うほど。
お小遣い帳や家計簿を買うお金があるなら、買うのをやめて貯金をしたほうがいいくらいでした。もったいないですね。
でも、家計簿って、続かないですよね。どうして家計簿は続けることができないのでしょうか。
家計簿をつける目的を考えてみよう。
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家計簿が続かない理由は、たった1つ。
目的を間違えているから
です。
家計簿って、「毎日つける」ことが目的ではないんですよね。毎日続けることを目的にしてしまうと、また同じように挫折するでしょうね。だれだって、使ったお金をただ記録するだけが楽しいわけがありませんから。
家計簿の本当の目的は、「あなたの夢を実現させる」ことです。もう少し細かくいうと、家計簿の目的は、「家計を把握して、じぶんが立てた貯金などの目標を達成させるためのもの」です。
たとえば、家計簿をつけようと思った動機を考えてみてください。きっと、「家計のムダをなくしたい」とか「もうすこし貯金をしたい」とか「赤字をなくしたい」など、お金に関する「こうしたい」という目標があるはずなんです。
でも、いつの間にか、「家計簿を毎日続けること」に目的がすり替わってしまうんです。「夢を叶えるために、家計簿、毎日がんばってつけなきゃ!」という風に。
続けることが目的になってしまうと、終わりのない旅を始めてしまったようなものです。ゴールはどこにあるのでしょうか。
わたしは、このことに気づいてから、家計簿を続けることができるようになりました。かれこれ8年近く続いています。
問題点を見つけて、ゴールを決めるのが家計簿の役割
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家計簿は夢を実現させるもの……とはいっても、家計簿そのもので夢がかなうわけではありません。
家計簿はあくまでも目標達成のための、お金の管理をするための「ツール」です。
夢を叶えるために、家計簿を使ってお金を管理するんですね。
たとえば、1年間で100万円貯金をしたいという夢を持ったとします。では、100万円を貯めるには、「いまの家計をどのように改善する必要があるのか」を知る必要があります。
これを調べるために家計簿をつけていきます。
家計簿を使ってみると、支出をすべて把握することができます。食費にいくらかかっていて、通信費が給料の何%を占めているのか、使途不明金の有無、交際費や美容費は適切だったかどうか。結果として、現状でいくら貯金できているのかがわかってきます。
目的が間違っていなければ、家計簿によって家計のすべてが把握できます。把握ができれば、100万円を貯金するための最短距離がみえてきます。これが、家計簿のゴールです。
あとは、毎年目標設定をして、家計簿をつけていく。この繰り返しです。
どうしても家計簿が続かない……と悩んでいる方は、その悩み、バッサリ捨ててください。家計簿は続けるものではなく、家計を把握して夢を叶えるためのものです。なので、もう一度、具体的な貯金や節約の目標数値を設定してから、家計簿をつけるようにしてみてくださいね。
目指すゴールがわかってくるので、家計簿に前向きに取り組めるようになりますよ!(執筆者:小松 ゆみ)