単身女性の3人に1人 実は意外と身近な「貧困女子」の特徴5つ»マネーの達人

単身女性の3人に1人 実は意外と身近な「貧困女子」の特徴5つ

最近よくTVや書籍で取り上げられるようになってきた「貧困女子」という言葉。貧困女子(経済的に困窮している女性)は、今や日本の単身女性の3人に1人が当てはまるとも言われ、社会問題化しています。

もしかしたらあなたも、あなたの周りの方々も、ふとしたきっかけで陥ってしまうかもしれない過酷な「貧困女子」状態。今回は、元「貧困女子」の私がその5つの特徴と現状についてお伝えします。


特徴(1) ワーキングプア



多くの貧困女子は、働いていないから貧乏なのではありません。フルタイムで働いていても収入が少ない、ワーキングプア状態なのです。

国税庁の「民間給与の実態調査(平成25年度)」によると、日本人の平均年収は408万円と発表されています。内訳をみてみると、男性502万円、女性268万円という倍近い差が…。

これは、女性の方が派遣やアルバイトなど非正規雇用で働く人が高いことと、結婚・出産・育児などで仕事をあきらめざるを得ない人が多いことに起因しています。

貧困女子の定義としてよく言われるものに、「手取り月収-家賃=85,000円以下」という基準がありますが、下の例だと、

時給850円の仕事 × 1日8時間 × 20日間 =月収136,000円

家賃 55,000円

136,000円 - 55,000円 = 81,000円 【←貧困女子レベル】

となり、さらにここから各種税金や社会保険の支払いなども加味すると、最低賃金に近いような給料では相当経済的に厳しい生活であると言えます。

ちなみに上記の月収・家賃は、私が新卒で正社員として働き始め、一人暮らしをしていた時とほぼ同じ数字です。

一生懸命働いているけど、時給が安いので収入は少ない。一生懸命働きたいけど、体調が悪かったり子供がいたりしてガッツリ働けない。収入を上げるためのスキルアップもしたいけど、お金がないので資格の取得などの自己研鑽に十分に励むことができない。

結局、収入をカバーするにはダブルワークで朝から晩まで働くなどするしかなく、体力的にも精神的にも厳しい現状があります


特徴(2) 収入に占める固定支出が多い



収入が少ないだけでなく、支出が多いのも貧困になる原因です。

貧困女子は節約には慣れているので、人より少ない収入でもなんとかやりくりします。しかし、避けることのできない支出や固定費支出が多いとどうしても厳しい生活になってしまいます。

具体的に言うと、

・都会で一人暮らしをしていて家賃が高い
・奨学金の返済に追われている
・夢を追いかけて自己投資を続けている
・シングルマザーで教育費がかかる

などに当てはまる方は、貧困女子になりやすい傾向があります。

  

特徴(3) 見た目は普通



一昔前は「貧困」と言えば、いかにも「公園に住んでます」みたいな汚い服の臭い中高年男性を思い浮かべる方も多かったと思いますが、貧困女子は違います

生活困窮者の支援団体であるNPO法人自立生活センター「もやい」の2014年の調査によると、男性は4割が野宿者、7割が広い意味でのホームレスだったのに対し、女性は野宿者は1割、広い意味でのホームレス状態の人は3割と少なく、多くは安定した住宅に住んでいたそうです。

実は貧困女子は、男性の生活困窮者に比べ、収入は少ないながらも仕事を持っている率も高く、ネットカフェに住んでインターネットを使える環境にいたり、接客の仕事をするために最低限のメイクはしていたりするため、見た目には貧困女子であることがわからないことが多いのです。

これが、「女性の貧困が見えにくい」と言われる原因の1つでしょう。


特徴(4) 頼れる人、相談相手が周りにいない



何でも話せて助けてくれる友人、困った時に頼れる親、自分を支えてくれる恋人・夫、そんな人達が周りにいてくれれば、たとえお金がなかったとしても心は満たされていますので、自分が「貧困女子」だとあまり認識せずに済みますよね。

貧困女子には、地方から出てきて孤独に一人暮らししている人、お金がなくて交友関係をなくさざるを得なかった人、親からの虐待や夫からのDVを受けていた人もいます

行政機関への相談ですら、自分がそういった救済制度の対象であることを自覚していなかった人、自覚していても心理的なハードルを感じて行けない人、新聞もテレビもネット環境も家になくてその制度の存在自体を知らなかったという人もいます。

自分がいくら辛くても、助けを求められない、助けを求めるのが申し訳ない、情けない、怖い、そう感じる人も多いです。


特徴(5) 心身ともに病みがち



(1)~(4)のような背景があるので、貧困女子には精神的な不調を訴える人も多いです。先述の「もやい」の調査結果によると、談に来る貧困女性のほとんどが健康状態が悪く、身体的な不調が4割、精神的な不調を訴える人は5割を超えています

私もかつて貧困女子状態だったときは、ストレスで胃炎になったり過食になったり、心身ともに病んでしまい、そのせいで余計に医療費がかさんで、更に貧困に拍車がかかるという悲惨なループに陥っていました

うつや自律神経失調症などメンタル疾患も、残念ながら貧困女子にとっては身近なものなのです。


以上、過酷な状況にいる貧困女子の特徴5つでした!

かなり厳しい現状をそのままお伝えしたので、読んでいて辛いなと感じられた方もいるかもしれません。一度はまると抜け出しにくい貧困生活ですが、私は今は楽しく幸せに穏やかに暮らしています。もう絶対抜け出せない、ずっと辛いというものではありません

次回以降のコラムでは、ごく普通の人が突然「貧困女子」に転落してしまう原因とその対策、貧乏からの脱出方法についてお伝えしていく予定です。よろしくお願いいたします。(執筆者:馬場 愛梨)

この記事を書いた人

馬場 愛梨 馬場 愛梨»筆者の記事一覧 http://ameblo.jp/okane-to-nakayoku/

Act&Heal Planning 代表
ばばえり。平成元年1月生まれ。大阪出身・神戸在住。元「貧困女子」のファイナンシャルプランナー。関西学院大学商学部を卒業後、銀行・不動産・外貨・保険などお金や資産に関する業界を転々とする。自身の苦しかった貧乏経験ともがいた会社員経験から、FP(ファイナンシャルプランナー)としての独立を決意。過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる働き女子の良き相談相手になれるよう日々邁進中。転勤族の妻。趣味はハンドメイド。
<保有資格>:AFP(日本FP協会認定)、秘書技能検定1級

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