
今年も冬ボーナスシーズンの高金利ランキングまとめの時期となりました。
今回は大手の銀行が頑張ってる感じ。また、ネット経由じゃなく店頭限定の高金利が見られるのも特徴です。都会の方はチャンス!です。
お薦めは、りそな銀行豊洲支店6ヵ月0.65%、東京スター銀行の3ヵ月1.0%(いずれも店頭のみ扱い)。支店まで行けない地方の方は、誕生月まで待っての新生銀行バースデー3ヵ月0.5%、大和ネクストの1年0.45%、地方銀行のネットバンク、これらが選択肢となるでしょう (利率は税引き前)。
りそな銀行豊洲支店6ヵ月0.65%(店頭のみ扱い)
東京スター銀行の3ヵ月1.0%(店頭のみ扱い)
新生銀行バースデー3ヵ月0.5%
大和ネクストの1年0.45%



目次
お薦めは個人向け国債(10年変動金利型)
12月発行の第68回債(募集期間終了)の初回利率が0.21%(税引き前)。次の1月発行の利率は近々決まる予定ですが、ほとんど変わりはないはずです。
ただ、個人向け国債の最大の魅力はこの利率ではなく、いくつかの証券会社が行っているキャッシュバックキャンペーン。(3年物は対象外)

例えば500万円購入すると2万円バック。金利に直すと0.4%に相当します。さらに1千万円なら5万円で0.5%に相当。しかも、このキャッシュバック、多くの場合、税金は天引きされず全額受け取れます。

税法上は雑所得(1回限りなら一時所得)として確定申告の対象になりますが、給与所得者や年金所得者はその他の収入も含めて年間20万円までなら確定申告不要の扱いになります。事実上、非課税と同じになるわけです。(確定申告の義務のある自営業者や理由があって確定申告した人は、こうした特典の対象外です。)
仮に0.5%のキャッシュバックなら、銀行金利(税引前)0.625%に匹敵しますから、国債キャッシュバックの威力は絶大です! なお、このキャッシュバック、大手証券ほぼ横並びで同じ額なのですが、わずかに大和証券がポイントがつくだけ有利。ポイントが貯まれば景品が貰えます。
知っている人は知っている裏ワザ!

実はこのキャッシュバックキャンペーン、知っている人だけが知っている裏ワザ(当たり前か)があります。それは、
個人向け国債の1年ごとの乗り換え。
個人向け国債は1度購入すると1年間は売却できないのが決まりなのですが、1年過ぎると中途売却可能です。これは5年物でも10年物でも同じ。ただし、その場合、すでに受け取っている直近2回の利子を返さないといけません。つまり、1年間は無利子になるわけです。
それでも購入金額が多ければ、キャッシュバック>1年間の利子 となり、乗り換えた方が得になります。ただし、この裏ワザ、キャッシュバックをやっている2つの証券会社を1年ごとに換える必要があります。同じ証券会社で国債を乗り換えた場合は、キャッシュバックの対象外です。
これをやるには多少の厚かましさが必要です。担当者もいい顔はしないかも。気の弱い方にはお薦めできません。
そもそもキャッシュバックキャンペーンの利用自体が、まとまった金額(少なくとも数百万以上)を運用していないと意味が無い方法です。長期の顧客として、時には投資信託も買ってあげたり営業担当者とWIN-WINの関係を保ちつつやってください。
最後に今後の見通しについて一言
日銀の大規模金融緩和はもうしばらく(少なくとも2年以上)は続くと思われます。その間、銀行預金のアップは期待できません。
今後も期間限定のキャンペーン金利を短期でつないでいくか、それとも2~3年程度の定期または高格付け・期間短めの社債で運用していくか、思案のしどころだと思います。(執筆者:綾田 亨)