マイナス金利の影響で銀行預金金利がさらに低下し、MMFも受付停止、個人向け国債も最低金利の0.05%での発売となっています。
金庫でお金を保管するのとほぼ変わらない銀行預金!
今後、少しでもお金を増やしたいのですが、自分のお金をどのように管理すれば良いのかわからないので、マネー大王に聞いてきました。
目次
マネー大王のすすめ 銀行預金と国債は継続して活用すべき
マネー大王です。
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マネー大王(以下、マネ王):よく来たね、堀君。マイナス金利のことだね?
堀聖人(以下、堀):さすがマネー大王、お見通しですね! マイナス金利で困っています。
マイナス金利は民間銀行が対象なのに、我ら一般庶民への影響が…。今までは銀行預金や国債を保有していれば、まあまあの資産運用は出来ていたのですが、これからはどうしたら良いでしょうか?
マネ王:堀君がこれからどうしたいかにもよるのだが。資産をマイナスにすることなく管理することが目的なのか、それとも積極的に資産倍増を狙いたいのか。
堀:大王、本音を言えば資産UPを積極的に狙いたいですけど、マイナス金利や中国不安、原油安で市場不安定の今、積極投資はリスクが高いと思います。
ミドルリスク・ミドルリターン的な資産運用法はありませんか?
マネ王:そうかそうか。ならばこの前提を忘れてはいかん、資産の半分は定期預金と国債にしなさい。資産がマイナスにならないよう、元本保証商品でしっかり資産管理するのが基本だ。
堀:マイナス金利の今でも定期預金と国債は有効手段だと?
マネ王:そうだ。知っていると思うが、銀行預金は1000万円以下の預金に関して、元本が保証されている。個人向け国債も、元本保証 + 最低金利0.05%の保証付きだ。運用資産の半分をリスクゼロで運用することで、資産運用リスクを大幅に抑えることができる。
マネー大王のすすめ ドルコスト平均法で資産運用
堀:なるほど。マイナス金利の波にのまれず、まずはリスク管理を徹底することが大切なんですね。じゃあ、残りの資産はどうしたら良いでしょうか? 株? 外貨?
マネ王:おすすめは……何もない。
堀:え~なんですかそのオチ? 何もないじゃ取材になりません。もっと、何か教えてください。
マネ王:考え得る資産運用法はいくつかあるが、わしは資産運用商品よりも運用方法がより重要だと思っておる。
堀:商品よりも運用方法? どんな運用方法ですか?
マネ王:ドルコスト平均法だ。
堀:あ、定期的に金融商品を定額購入する資産運用法のことですね。聞いたことがあります。でも、なぜドルコスト平均法をおすすめなのですか?
マネ王:話すと長くなるから、簡潔に話そう。堀君は「景気循環」って聞いたことはあるか?
堀:あります。周期的に景気の良し悪しが繰り返されることですよね?
マネ王:そうだ。一般的に言われている波は4つあって、キチン循環(約40か月周期)、ジュグラー循環(約10年周期)、クズネッツ循環(約20年)、コンドラチェフ循環(約50年)の4種類。
今は金融不安があるが、長期的なスパンで見れば常に景気は循環しているのだ。ならば定額購入であるドルコスト平均法で商品を買い続ければ、リスク分散・時間分散の効果を発揮しつつバランスのとれた資産運用ができるというわけだ。
堀:なるほど~。ドルコスト平均法ですか。この運用法で、株、投資信託、為替などを買えば良いのですね。長期的なスパンで経済を見る目を養わなければ…。
結局、景気は循環しているわけですから、目先の市場動向に振り回されず淡々と資産運用することが大切ということ、痛感しました。
マネ王:資産運用初心者などは、株が下がると怖いから売っちゃおうと思う。しかし、投資の基本は、安くなったら買う、だ。長期的に資産を増やしたいなら、株や外貨が安くなった時こそがチャンス。よく覚えておきなさい。
堀:マネー大王、今日はありがとうございました。また、相談させてください!
マネー大王インタビュー まとめ
マイナス金利の今、こうやってお金を管理しましょう。
ポイント2:ドルコスト平均法を活用して金融商品を買う
ポイント3:目先の市場動向に振り回されず資産運用すること
(執筆者:堀 聖人)