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FXに関するこの話、FXを少しでもかじったことがある人は意味が分かるかもしれません。逆に、意味が分からないままFX取引を始めると、最悪損失を被ることも。
FX専門用語が分からない! 専門用語は難しい! という人のために、FXを始める前に知っておきたい専門用語を厳選して、10ワード、ご紹介します。
目次
Q. を始める前に知っておくべき専門用語は何ですか?
Answer:FX関連の専門用語は数多くありますが、その中で最低限覚えておきたい専門用語が10ワードあります。
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1.証拠金
FXは「外国為替証拠金取引」といい、証拠金を担保としてFX会社に預託し外貨を運用する投資商品です。
たとえば、米ドル/日本円を取引するとき、証拠金として48,000円をFX会社に預託すると、最大で120万円分(ドル円レート=120円、レバレッジ25倍の場合)のドル円を運用できます。
銀行での外貨預金では、現物外貨を銀行口座で預金しますが、FX取引では証拠金に基づいて外貨を運用すると考えてください。
2.レバレッジ
レバレッジには、てこ、またはてこの原理という意味があります。FX取引ではてこの原理を応用した外貨運用です。
「証拠金」の項目で一例を挙げましたが、4万8,000円を必要証拠金とし120万円分の外貨を運用できます。
4万8,000円という “少額” で120万円分という “高額” な外貨を運用するわけですから、小さな力で大きなモノを動かす “てこ” を意味するレバレッジという言葉がふさわしいFX取引です。
一昔前は、50倍、100倍のレバレッジをかけることができましたが、投資家のリスク等を鑑みて法律が改正され、現在は最大25倍までのレバレッジと、規定されています。(日本国内FX口座の場合)
3.取引単位
FX取引をするとき、必ず取引単位を選択することになります。最小で1通貨単位、加えて100通貨単位、1,000通貨単位や1万通貨単位取引があります。
米ドル/日本円を取引する場合、1通貨単位取引ということは1米ドル(約115円分)の取引という意味で、100通貨は100米ドル(約11,500円分)の取引という意味です。
Q.取引単位が違うと、どんな違いがありますか?
取引単位が多くなるほどリスクが高い取引になります。FX初心者は、できるだけ少ない取引単位からFXを始めると良いでしょう。FX取引に慣れてから取引単位を増やすのがコツです。
SBIFXトレードなら1通貨~取引できます⇒SBIFXトレード
4.通貨ペア
これまでに何回かふれましたが、たとえば「米ドル/日本円」通貨ペアのように、FX取引ではかならず2通貨間の取引になります。
米ドル/日本円では、日本円に対し米ドルを買う、または日本円に対し米ドルを売る、のどちらかの取引になるのです。
FX会社によって取扱通貨ペア数が異なります。しかし、FX初心者の登竜門的通貨ペアは米ドル/日本円と言われていますから、まずはどのFX会社でも必ず取扱われているドル円通貨ペアから取引を始めるのがおすすめです。
取扱通貨ペア数が多いのはヒロセ通商(約54通貨ペア)⇒公式サイト
5.スプレッド
FXでどの通貨ペアを取引するときでも、必ず2種類のレートが提示されています。1つが売値、もう1つが買値のレートです。
その2つのレートが同じ数値になることはほとんどありません。買値と売値には必ず差がありますが、この差を「スプレッド」と言います。
FX会社が故意に設けているスプレッドなのですが、スプレッドがあることで実質上の取引手数料となっているのです。
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この画像は、私がよく利用するSBIFXトレードの注文画面です。左側がドル円レートの売り値で113.9384円、右側が買値で113.9411円です。買値 – 売値=0.27銭で、この値がスプレッドになります。仮に1万通貨の取引だとしたら、
1回の取引にかかる実質手数料は27円の計算です。つまり、スプレッドが狭いほうが取引コストが減ることになります。
SBIFXトレード⇒SBIFXトレード
Q.どのFX会社でもスプレッドは同じですか?
違います。FX会社によって、また取引通貨ペアによってスプレッドが異なります。スプレッドが一番狭い会社がベスト! というわけではないのですが、手数料の観点から見るとスプレッドが狭いFX口座で取引するほうがお得です。
現在スプレッド最峡はSBIFXトレードです⇒SBIFXトレード公式サイト
6.ロング・ショート
FX取引は、極端に言うと2択です。一つは買い、もう一つが売り。どちらかを選択して外貨取引をします。
一般に、買いのことをロング、売りのことをショートとも言います。
また、上の「スプレッド」を説明した時の画像の中で、買値のほうにAsk、売値のほうにBidという英語が書かれているのをご覧になったでしょうか?
買のことをAsk、売りのことをBidとも言うので、ついでに覚えておきましょう。
7.ポジション
外貨を買ったとき、または売ったとき、外貨を保有または売っているその状態のことをポジションと言います。買った場合はロングポジション、売ることをショートポジションと呼びます。
ネット上のブログサイトなどでは、ポジションを保有していることを「ポジる」とか、ポジションをもっていない状態、つまり外貨を買っても売ってもいない状態のことを「ノーポジ」と言ったりします。
俗語として覚えておくと、FXブログやトレーダーのツイッターを読んだとき、意味が分かると思います。
8.ロット
ロットは、FX取引における取引通貨量の単位として使われています。1ロット、または1Lotと書きます。
1ロットはどれほどの通貨量でしょうか。実は、FX会社やトレーダーによって見方が分かれています。しかし、一般的には、
と覚えておいて良いでしょう。つまり、0.1ロットなら1,000通貨になります。
一番良いのは、利用するFX会社のホームページなどで、1ロットは何通貨単位を意味しているのか検索することです。
1ロットが1,000通貨だと思って取引したら1万通貨だった…なんてことがあると大変です。
1,000通貨取引において、通貨が±1円変動することで利益は±1,000円ですが、1万通貨取引では±1万円になります。
利益・損失の幅がまさに10倍違ってしまうので、FX各社が採用するロット数の確認、必須です。
9.チャート
FX取引をするとき、少なからずとも1度は目にすることになるのが「チャート」です。チャートとは、各通貨レートの動きをグラフ化したものを指します。
たとえば、ドル円レートで、「今日の最高値は113.592円だけど終値は112.421円。そして次の日の始値は112.422円で…」と口で言われても、ちょっとイメージしにくいですよね。
それを視覚化したものがドル円チャートです。
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最近のドル円チャートです。毎日のドル円レートがどのように変動したかグラフ化し、しかもリアルタイムでチャートは変動するので、これまでのドル円レートの動きを視覚で捉えるのに非常に便利なツールになります。
チャートを利用すれば、今後のレート予測もできます。チャートを見ないでFX取引をする人はほとんどいません。チャートの意味だけでなく、チャートを使いこなせるようになれば一人前ですよ。
Q.どうすればチャートを使いこなせるようになるのですか?
チャートを分析することをテクニカル分析といいます。テクニカル指標という、これまでのレートの動きをグラフ化した指標が何十種類とあります。
最初はそれらの中の数種類でかまいません。各テクニカル指標の意味やその見方などを覚え、テクニカル分析をマスターすることがFX上級者へのステップとなります。
10.スワップポイント
上述したように、FX取引は2通貨間の取引です。各国通貨には金利が設定されており、トルコリラや南アランドのような高金利の通貨もあれば、日本円など低金利通貨もあります。
低金利通貨に対し高金利通貨を買うことでスワップ金利が発生し、ほぼ毎日「スワップポイント」を受取れます。いわば銀行預金の利息のようなものです。
スワップポイントを狙った取引をスワップ運用と言い、長期間、同通貨を保有することでコツコツとスワップポイントをためられます。
他のFX口座と比較して高金利なので、筆者はNZドルをSBIFXトレードでスワップ運用しています(60円/日/1万通貨。2016年6月現在)⇒SBIFXトレード
冒頭の話をもう一度見てみる
以上、是非とも覚えておきたい10ワードをご紹介しましたが、だいたい頭に入ったでしょうか。では、最後に、冒頭での話をもう一度見てみましょう。
『外国為替証拠金取引のFXでレバレッジを少しだけかけて、豪ドル/日本円通貨ペアを1,000通貨ロングしようと思っています。数か月ポジればスワップポイントがためられますしね。』
意味がだいたい分かったのではないでしょうか? FXには専門用語がたくさんあります。他にも常用するワードが数多くあるので、またご紹介できればと思います。(執筆者:堀 聖人)