長引く不況。わが家でも、収入は思うようには増えません。
にもかかわらず、すくすくと成長するわが子(未就学)。それでも将来的には、子ども3人はほしいなぁ…なんて考えています。つまり私も、迫りくる教育費負担におびえる1人なのです。
しかし! 家族の幸せは人生最大の幸せ。この「教育費」という敵には万全の備えで臨みたいところです。
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敵は「学校外教育費」にあり!
敵を知り己を知れば百戦之危うからず。孫子です。
「教育費」ってどんな敵なのか。文部科学省が2年ごとに調査しています。気になるところを見てみましょう。
■公立学校に通う子どもの学習費(百円未満は四捨五入) 『子供の学習費調査』平成26年
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…ほとんど「学校外活動費」やん。特に小中学校。
なあんだ。みんな「お金が無い」なんて言ってるけど、塾や習い事に行かせるからお金が無いんですね。
さらにおもしろいデータをもう1つ。
「学校外活動費」さらに、「補助学習費」と「その他の学校外活動費」に分けて調査されています。前者は学習塾、後者はスポーツや芸術活動(ピアノなど)を指します。
■公立学校に通う子どもの、「学校外活動費」に占める「補助学習費」の割合
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みごとに、学年が上がるにつれて学習塾代の占める割合が上昇している!
このことから、小学校のはじめはいわゆる「習い事」、つまりスポーツや芸術活動をさせるためにお金を使っていることが分かります。
学校の先生に教えてもらった 学校が教えきれないこと2つ+1つ
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ところで友人には学校の先生がいるのですが、彼女が愚痴を漏らしていたのです。学校で教える時間だけでは、どうしても習得させられないことが2つあると。
それは、水泳と音楽だそうです。
夏の短い時間だけしか授業が行われず、しかも着替えや移動などに時間を割いてしまうため、なかなか泳法の習得は難しい。
・音楽
「楽譜」という独特の言語の、どの音階が実際にどんな音なのかを習得するのが難しい。(「ド」だということは分かっても、「ド」の声を出せない、聴いても分からない。)
自分が小学校のころを思い返してみると、スポーツや芸術に秀でた子どもって、友だち関係の中でも一目置かれていて、他の勉強でも活躍していたように思います。これを、学校の授業だけでは教えきれないのは悲しいですね。
あと、文系女子だった私としては、習っていてよかったのが習字(書道)。
・習字(書道)
特に硬筆(鉛筆で書く部門)。なぜかというと、数学ができるようになるからです。
私は数的なことはちんぷんかんぷんでしたが、中学までの数学の問題は、問題用紙の隅に直線を正しく書いて図形や比、グラフを描ければおおよそ解けたように記憶しています。
習字は、自分の思う通りに線を引くトレーニングなのです。字が汚い人は、大人でも多いですが、やはりわが子には上手に書けるようになってほしい。
この3つに共通しているのは、どちらも身体的に習得するスキルだということです。ですから、自転車の乗り方と同じように、一度できるようになれば忘れません。
ということは、時間差で1つ習得すればその習い事はやめて、次の習い事へ進むことが可能なはず。順番としては、音楽→水泳→習字でしょうか。
これら習い事の1つ1つは、週に1回通うならどれも月1万円をこえるものではありません。ならば、「学校外活動費」は年10万円程度には収まるはず…。
ポイントは、新たに1つ習う時には、1つやめることです。
いかがでしょう? まだ敵に対峙していない主婦の皮算用でしょうか…?(執筆者:徳田 仁美)