IPO株の初値売り IPO株で買って良い株・ダメな株»マネーの達人

IPO株の初値売り IPO株で買って良い株・ダメな株

「IPO株初値売り」投資法

IPO株(新規公開株)を購入し上場初値で売る投資法は、少なくとも2014、2015年は有効であったことが証明されています。
しかし、相場が悪いと人気IPO銘柄の初値価格が高くならないという定説が存在します。

2016年は年初から日経平均が下落し、執筆時点の日経平均株価は約1万5,600円。

このような相場状況の中でも「IPO株初値売り」投資法で利益を上げることができるのでしょうか? 調べてみました。




日経平均株価下落のときでもIPO株初値売却投資は儲かる!

まずは、直近1か月のIPO価格表を見てみましょう。


IPO株を上場初値で売ったケースでの売却益を計算してみましたが、利益がプラスになった銘柄が圧倒的に多いですね。

では、

「上場初値が公募価格よりプラスになるかマイナスか。その分かれ目は何でしょうか?」 

「上場した日の株式相場動向が思わしくなく、上場銘柄の初値が公募価格を下回ってしまったのでしょうか?」

実はそうとは言えないようです。

IPO株は上場日の株式相場の影響はそれほど強く受けないというのが、データから読み取れます。

たとえば、3月18日はIPOラッシュとなり、一日に5銘柄が新規上場しましたが、初値価格はまちまち。

アグレ都市デザインは17万7,500円の売却益を得られたのに対し、アイドマは-2万1,000円という結果に。

この日の株式相場動向はというと…


≪日経平均チャート拡大図≫

…ご覧の通り株式相場は決して好調な日ではありませんでしたが、それでもIPO株は3勝2敗1分け。

しかも公募価格より初値価格が上回った3銘柄の内2銘柄は、10万円以上の利益を獲得できたわけです。

もう一つ見ておきたいのが、4月5日に上場したハイアス・アンド・カンパニーです。

公募価格950円で上場初値は2,750円、初値で売却したなら18万円の利益獲得となり、直近1か月では最高益をたたき出したIPO株となっています。

しかし、4月5日の株式相場は、最悪と言えるほどの悪環境でした。



≪日経平均チャート拡大図≫

3月末から日経平均株価は下落の一途を辿り、4月5日は1カ月ぶりに1万6,000円台に突入。

今後の日本景気が嫌でも心配になるような相場状況であり、このときに新規上場するのはあまりにも不利と言わざるを得ません。

それでもハイアス・アンド・カンパニーは初値売却最高益をたたき出したわけです。

こうした現状を考察すると、上場日やその前後の市場環境によって新規上場銘柄が高値をマークするかどうかを大きく左右するという定説は、確実なものではないと断定できます。

当然、過去の不景気時に新規上場する銘柄は少なく、上場しても高値をマークすることがなかなか難しい状況だったのも確かです。

しかし、少なくとも現況では、IPO株を公募価格で買い上場初値で売るという投資法、まだまだ有効だと言えます。

肝心なのは、どのIPO株を買うか。これがキーポイントなのです。


IPO株で買って良い株・ダメな株



日経平均下落時でもIPO株初値売り投資法で利益獲得は可能。

では、利益を確実に手にするために、どんなIPO株を買えば良いのでしょうか?

IPO株で買って良い株とダメな株のポイントは、以下の通りです。

●公募株数が少ない銘柄が狙い目


毎回のIPOで公募となる株数は決められていますが、応募すれば誰でも買えるほどの株数が売りに出されるならプレミアム感はなく、それほど初値価格が高くなることはありません。

逆に公募株数が需要よりも少ないならば人気化する可能性が高く、結果、初値価格が高騰する傾向にあります。需要と比較し公募株数が相対的に少ない銘柄を狙うと良いでしょう。

●人気のある銘柄や業種は買い


人気のある銘柄や最近話題の業種の銘柄は、人気が高くなることが多いです。

最近の相場のテーマを把握し、そのテーマに適ったIPO株を狙えば利益獲得の確率は高くなるかもしれません。

2月24日に上場したはてな株がその代表的銘柄だったと言えます。

公募価格800円だったのに対し初値は3,025円と、初値売却益は22万2,500円となりました。やはり人気銘柄は、強い!

●業績が思わしくない銘柄や割高株は買わない


これはIPO株に関係なく言えることですが、業績が思わしくない銘柄や、PER・PBRの観点から見て割高感の強い銘柄は買わないことです。株式投資の基本中の基本ですね。

●ロックアップのない銘柄は避けるべし


ロックアップとは、既存株主が一定の期間、持ち株を売却することを禁止する規定のことです。

ロックアップがあると、IPO銘柄が上場したとき売り圧力が少なく、初値が高くなる傾向にあります。

一方で、ロックアップ制限がないIPO銘柄は、上場時に既存の株主が株を売る可能性があり、結果として初値が抑えられてしまいます。

ですから、ロックアップ制限のある銘柄狙うと、IPO株初値売却投資が成功する可能性が高くなるでしょう。ロックアップ制限についても、頭に入れておきましょう。(執筆者:堀 聖人)

この記事を書いた人

堀 聖人 堀 聖人»筆者の記事一覧 http://money-worker.com/money-worker/

「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。
<保有資格>:第二種証券外務員資格
<メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎)

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