地震の時の備えとして、食料・飲料水の備蓄、災害ダイヤルの使い方、避難場所、避難経路…
様々な対策がありますが、住宅内部の地震対策はされていますか?
日本建築学会「阪神淡路大震災 住宅内部被害調査報告書」によると、約6割の部屋で家具が転倒・散乱し、内部被害による怪我の原因の約30%が割れたガラスによることからもわかるように、室内の家具転倒とガラスの飛散に十分に気を付ける必要があります。
特に離れて住む高齢の両親をお持ちの方は、実家の防災対策をチェックをすることで親世帯の安全対策の確認ができると同時に現在の親の身体の変化や健康状態も把握できます。
家具類の転倒・落下・移動防止対策のポイントを東京消防庁の「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」をもとにまとめました。
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目次
我が家の安全を確保しましょう!
対策1 安全空間を確保
・ 避難経路、出入り口、廊下に転倒・移動しやすい家具を置かない。
・ 火気の周辺に家具を置かない。
・ 寝室にはなるべく家具を置かない。
対策2 家具の正しい設置・使用
・ 重いものを下に収納し倒れにくい対策をする。
・ 後ろに持たれ気味に置く。
対策3 転倒防止器具で固定
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・ 対策器具別の効果を正しく知る。
・ 対策器具を正しく設置する。
対策4 収納物の飛散防止
・ 扉にストッパーを付ける。
・ ガラスに飛散防止フィルムを貼る。
・ 大きな揺れに弱いつりさげ式の器具の補強。
・ 防災カーテンの取り付け。
・ キャスター付き家具の移動防止対策をする。
東京消防庁の「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」ではお部屋の安全確認チエックシートが無料でダウンロードできます。
ぜひご活用ください。(執筆者:小山 智子)