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ところ変われば詐欺の手口も変わる? オーストラリアでよくある詐欺

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ところ変われば詐欺の手口も変わる? オーストラリアでよくある詐欺

日本で、多くのお年寄りが騙されてしまう「オレオレ詐欺」。オーストラリアでは聞いたことがありません。

孫が可愛いのは日本だけでなく欧米でも、いや世界で同じでしょう。可愛い孫のために少々の出費ぐらい惜しまないのがおじいちゃんやおばあちゃんです。

ここまではオーストラリアも同じなのですが、どうにもピンとこないオレオレ詐欺です。

だからと言って、詐欺なんてめったにない国、オーストラリアというわけでは決してありません。オーストラリアでの詐欺はまた、日本ではあまりピンとこない詐欺なのかもしれません。

車社会に付け込んだ詐欺

オーストラリアは中古品の売買が日本に比べてとても盛んです。

日本では中古品を嫌う人が多いせいか、中古品になると値段がかなり下がるのが通常ですが、オーストラリアではどんな製品でもボロボロになるまで、しかも結構な良い値段で売られています。

車も例外ではなく、売り出し中と書いた車がよく走っていますし、ネットで自分の車の写真を載せて売り出す、専門のサイトもあります。

個人売買はリスクが伴いますし、まして車となると額が大きくなるので、中古車販売店を利用する人も少なくないでしょう。

しかし、仲介を通さない個人売買の方がお互いの金銭的なメリットが大きいせいか、実際には多くの車が個人売買されています。


≪オーストラリアは中古品の売買が盛ん≫

そして、その中古車売買で詐欺をはたらくケースがあります。

車を売り出していた友人も被害にあいかけたことがあるのですが、まず、メールによって、買いたいとコンタクトを取ってくるようです。ネットに載せられてすぐのものを狙うことが多いようです。

値段の交渉をするなど、なかなかリアルに話を進めてきます。値段に決着がつくと、すぐにでも買いたいからネットの売り出しを下げてくれと、自分の免許証のコピーを送ってきたりまでするようです(偽造なのでしょうが)。

そして、自分は仕事の都合で海上にいることを伝えられて、業者が車を取りに来ると言うようです。

ここまでは、特に問題がありません。どころか、スムーズな対応に好感が持てるほどではないでしょうか。

そして、何日までに支払いを済ませないと、業者が取りに行ってくれないと言い出し、先に十数万ほどお金を業者に渡す必要があると伝えてきます。

自分は船の上で、クレジットカードを持ってきてないので、困っているから助けて欲しいとくるわけです。

業者は中国の業者だから、ウエスタンユニオンを使って送金してほしい、郵便局に行けば簡単に手続きができるからと指示してきます。

ここまでくると、おかしいと気が付く人がほとんどでしょうが、中にはついつい振り込んでしまう人もいるのでしょう。

車を売ることで入ってくるであろうお金の額からしたら十数万は少ないので、その辺りで心理的におかしくなってしまうのかもしれません。

友人はネットで検索をして同様の手口の詐欺があることに気が付き、断りのメールをしたそうですが、最終的には振り込まないと云々と半分脅しのような内容のメールも送ってくるそうです。

疑わしいメールを受け取った時には、友人のようにネットでサーチしてみるのが得策かもしれません。なるべく最初から相手にしない方が、精神的な被害も避けることができるでしょう。

ところ変わっても同じなのは、フィッシングメール


日本同様にオーストラリアでも、フィッシングメールはよくあります。


日本でメールがまだ盛んでなかったころに、「消防署のほうから来ました」とたくみに火災道具を売りつける手口の詐欺が流行ったことがありますが、根本は似ているかもしれません。

見慣れた政府機関のマークがついていると、人間はついつい信用してしまいますし、大事な要件だと考えてしまうものです。

私が忠告を見たのはオーストラリアの税務署のものでした。「税金がA$○○○戻ってくるからリンク先をクリックして、クレジットカードの詳細を記入してください」という内容のメールが届くようです。

最近はオンラインで多くのことができるようになって、便利になりましたが、そこを利用して、色々な手口が考えられているのですね。

他にも「重要!」と書かれた手紙が届くことがあります。友人宅には、ある国で多額の資産を残して亡くなった○○があなたの遠い親戚であることが分かったので…、という内容の手紙が届いたそうです。

詐欺には、その土地その土地に合った手法が考えられているようですが、世界共通のパターンも見かけます。とにかく、簡単にクレジットカードの詳細を記載することは避けて、メールアドレス、住所にも十分注意した方が良いのでしょうね。(執筆者:松下 歩)

《松下 歩》
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松下 歩

松下 歩

ワーキングホリデーでオーストラリアに渡ってから、オーストラリアに魅了される。長年の夢を叶えて移住を果たし、3人の子供を産み、子育て真っ最中。日本では看護師として病院に勤務し、シドニーでも看護助手として老人ホームで働いていていました。ブリスベンへの引っ越しを機に退職し、子育てに専念。現在はフリーランスとして新たな出発を始め、子育てや家事との両立を目指して働いています。 寄稿者にメッセージを送る

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