何らかの事情でパソコンから証券口座を申込めない方から、「証券口座はiPhoneからでも開設できますか?」と聞かれました。
結論から言うと、できます。
ただし証券口座開設時の注意点や、開設前に考えておきたい点があります。順を追って見ていきましょう。

iPhoneから証券口座を開設する手順を見てみる(SBI証券)
今回は大手ネット証券会社の一つSBI証券の口座開設を試みてみたいと思います。さっそくiPhoneからSBI証券のHPにアクセスしてみました。
SBI証券の公式サイト

サイドバーに口座開設バナーがありますね。
「今すぐ口座開設」ってやつです。はい、タップして今すぐ口座開設手続きに入りましょう。
ご存知の通り、2016年1月~マイナンバー制度が施行されたため、証券口座を開設するとき必ずマイナンバーを証券会社側に提示することが義務付けられています。
・本人確認書類
合わせて2点提出することになります。SBI証券口座開設時における提出方法は、

・書面で提出
・Eメールで提出
いずれかの方法で任意で選択し提出します。手っ取り早いのはWEBアップロードです。取引までがスムーズですのでWEBアップロードがおすすめですが、お好みでどうぞ。
次に、口座開設における必要事項を入力していくことになります。

名前、生年月日、

住所。この3点を打ち込みます。
ここで注意したいのは提出する本人確認書類と一字一句間違いのないように打ち込むことです。間違いが多いのは、名前のフリガナだとか。
証券会社は法律上、口座開設申込者と同一の人物が申込んでいるのかを確認する義務があります。もし本人確認書類と少しでも違いがあると、口座開設審査をパスできないことも。
入力した名前、生年月日、住所と本人確認書類のそれが完全に一致していること。これを確認してください。

名前、生年月日、住所を間違いなく入力したら、「次へ」をタップ。

すべて入力必須項目ですから指示に従って入力します。ワンポイントですが、電話番号は携帯電話でも問題ありません。
最近は節約志向もあってか固定電話を持っていない方が増えてきたようです。保有番号が携帯電話だけでも証券口座は申し込めますので、一安心といったところでしょうか。

特定口座の開設の有無を選択します。特定口座とは、株投資で獲得した利益分から源泉徴収が行なわれる口座のことです。面倒な税金計算や確定申告をしないですむことを考えると、特定口座を開設しておいて良いかと思います。
同時にNISA口座を申込むことができますね。年間120万円までの売買は課税されないという、あの少額投資非課税制度口座のことです。
今後どのように株投資を行なっていくかによって利用の有無は変わってくると思います。たとえば、NISA口座ですと長期投資にはあまり向いていないというのが一般的な考えですし。
ただし、口座開設は無料でできますので、開設後にNISAで株投資をするのかそれとも一般口座で株を買うのかを考えても遅くはありません。無料で開設できるので開設しておいても良いかと。

また、FX口座、住信SBIネット銀行口座とそれに付随するSBIハイブリッド預金、預かり金自動スィープサービスの申込を同時にできます。

お好みで選択したら、「次へ」をタップします。

約款規定等重要書類の確認をします。ささっと目を通しておきましょう。

重要書類の確認が終わったら、「次へ」。

最後に、オンラインで口座開設するか、それとも郵送で口座開設するかを選択します。

オンライン開設と郵送での開設の大きな違いは、本人限定郵便でIDとパスワードを受取るか否か。
本人限定郵便は、原則本人以外は受取ることができません。受取るとき身分証明書の提示が求められ、本人確認が行なわれるからです。
わたしは何度も本人限定郵便を受取ったことがありますが、郵便局員によって真面目に本人確認する人とそうでない人がいますよね…。
iPhoneから証券口座を開設するときの注意点 まとめ
証券口座はiPhoneからでも開設できますか?
できます。しかしSBI証券の場合、口座開設前には以下の点を考えておくと口座開設がスムーズです。
・NISA口座の開設の有無
・FX口座の開設の有無
・住信SBIネット銀行口座の開設の有無
・SBIハイブリッド預金と預かり金自動スィープサービスの申込の有無

申込中に考えると結構時間がかかってしまいますから、前もって各口座を開設すべきか考えておきましょう。また、証券口座開設時には、以下の点を銘記しておいてください。
・携帯電話番号でも口座開設申請はできる
今回お伝えしたiPhoneからする証券口座開設方法は、SBI証券以外の証券口座でも原則的に同じです。
上述した注意点をふまえ、出先でちょちょっとiPhoneから証券口座開設をしてみましょう。
それでは、また。(執筆者:堀 聖人)