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任天堂の「ポケモンGO」で米国で大ヒット
任天堂 (7974)が11日、前日比4000円高とストップ高水準まで買われる局面がありました。
買いの手掛かりは6日から米国で配信開始したスマートフォン向けアプリ「ポケモンGO」のダウンロード数がものすごい勢いで伸びているというニュースでした。
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7日からの4営業日で8000円以上の急騰となり、1万3000円台だった株価が、あっという間に2万2000円台まで上がりました。
幸い私は200株保有しており、ここ数日で100万円以上上昇、保有時点から250万円以上の利益となっています。
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今のところ含み益という状況ではありますが、任天堂の快進撃はこのまま続くのでしょうか? 自分なりのシナリオを考えてみました。
おもちゃ関連銘柄の特徴
まず初めに、私は任天堂以外にもおもちゃ関連銘柄としてハピネット(7552)東映アニメーション (4816) などを保有しております。
保有経験から言いますと、おもちゃ関連銘柄の特徴として、業績好転による株価上昇よりも一つのブームや材料により大きく株価が動くというケースが目立ちます。
ちょっと前に妖怪ウオッチブームでハピネットが急騰したことがあります。同社は玩具の卸会社でガチャガチャなどの設置、運営に強みがあるのですが、妖怪ウォッチと妖怪メダルが2014年に大ブームとなりました。
同社を購入した時は2011年で株価は653円でしたが、このブームにより2000円超えまで高騰しました。
保有後の株価は1000円を超えたことはほとんどなく、2014年3月あたりでも株価は800円台くらいだったので、かなりイレギュラーな値動きです。
しかし、業績は急成長している訳ではなく、むしろ急成長を先取りした株価でした。(ちなみに現在同社の株価は890円台です。)
株価が上昇しやすい一方で、急落も起きやすい
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新商品やサービスで需要や利益を生み出すタイプは、わかりやすい商品があるため人の注目度が一気に集まり株価も同じようなペースで急上昇していくのですが…業績とかけ離れた株価になるため変動幅も大きく、急落も起こりやすいこと。
また、新製品等は他社の業界参入が起こりやすく、すぐに競争が激化するというデメリットもあります。
上手く流れに乗れれば成功となりますが、ブームが起こってから参加すると株価が高い時に手を出して急落に遭うリスクも高いので注意が必要です。
ちなみに任天堂の場合も、リリースが始まったばかりで収益化はこれからです。
業績に与えるインパクトも未知数ではありますが、同社の場合、スマホゲームへの参入。そしてマリオブラザーズやゼルダの伝説など、知名度の高いゲームタイトルが多数あります。これが実際どこまで収益に貢献するのか、見極めていく必要がありそうです。(執筆者:坂本 彰)