夏休みを利用して、海外へホームステイをする高校生は多いのではないでしょうか。オーストラリアも日本の夏休み期間になると、短期留学生をよく見かけます。子供を孫をグローバルに育てたいと、その成長を願って送りだす家庭も多いのでしょう。
しかし、安いとは決して言えない留学費用を支払って、短期留学をする価値はあるのでしょうか。今回は中学生や高校生が行う短期留学についての安全性、費用、トラブルについて紹介します。
目次
中高生の短期留学の安全性

親として一番気になるのはやはり子供の安全面ではないでしょうか。
世界の各地でテロが起こる世の中ですから、留学先で何が起こっても不思議はありませんが、同じ留学先として人気のアメリカやヨーロッパに比べると、オーストラリアは比較的に安全と言えるかもしれません。
大学生になって留学をすると、ホームステイをしたとしても、大学へは自分で行くことがほとんどです。寮に入ったとしても、大学の敷地内に寮があるとは限りませんし、全てが自分の責任で行動することになります。
一方、中高生が行う短期留学は、ほとんどがホームステイに滞在します。ホームステイファミリーが保護者を務めますから、安全性はより高まると言えます。オーストラリアの場合、留学生だけで外に出歩く機会はゼロに近いと言えるでしょう。
ホームステイ先の人間性については、「ブルーカード(QLD州)」といい、登録証のようなものを取得しなければならないことになっています。犯罪歴がある場合は、取得できません。
他州においても、呼び名は違いますが、18歳未満の子供に関わる仕事やボランティア活動を行う全ての人が対象にチェックが行われています。

料金には何が含まれているの?

留学料金には何が含まれているのでしょうか。中高生の短期留学では、滞在中にかかる費用のほとんどが含まれていると考えてよいでしょう。自由時間に使うお金、日本へのお土産に使うお金のみを持参することがほとんどでしょう。
具体的に含まれている費用
・ 授業料
・ アクティビティー料金
・ ホームステイ料金(多くは食事つきです)
・ 交通費(空港からホームステイ、毎日の学校への通学など)
・ 引率の先生がいる場合は、先生の滞在費
・ 現地コーディネーターなどがつく場合はその費用
・ 航空費
・ 保険料
などです。授業料については、申し込む機関によって大きく変わってくるかもしれません。
授業のすべてを現地の学校が面倒をみているのか、それとも学校は場所を提供するだけで、先生は外部から呼ぶのか、教材はどうなっているのか、などによって、費用が違ってくるでしょう。
学校の交換留学制度を利用する場合は、授業料がかからないこともあり、安価に納まることも考えられ大きなメリットでしょう。

アクティビティーとは
学校から団体で短期留学をする場合に含まれることが多いようです。アクティビティーの内容により費用はさまざまです。
アクティビティーがあると生徒たち自身は息抜きになり、楽しい時間を過ごすことになりますが、内容によっては英語に触れる機会がかなり減ってしまいます。日本人生徒たちで日本語を使ってしまうからです。内容はしっかり確認した方が良いでしょう。
ホームステイも様々です
ホームステイについては、一人で行うケース、他の日本人と同じファミリーに宿泊ケース、他の外国人の学生と一緒に宿泊するケースの3つの可能性が考えられます。
費用や英語の使用頻度などそれぞれにメリットとデメリットがあるでしょう。内容はしっかり吟味して、自分の子供に合っているかを確かめなければなりません。
ホームステイファミリーとのトラブル

自分の子供が通う予定の学校に、ホームステイ先の子供も通うというパターンがベストでしょう。
このパターンは交換留学制度のある学校同士においてよくあります。お互いの生徒が行き来をするので、他人の子供を引き受けるファミリーにもそれなりにプレッシャーが生まれます。
だからと言ってトラブルがないわけではありません。ホームステイ先とのトラブルの原因はコミュニケーション不足であることが多いと言われています。英語ができないことはホームステイ側も承知です。できるだけ、「伝えよう」、「話そう」という姿勢が大切なのです。
日本人は物言わずして相手の気持ちを悟ろうとする文化がありますが、オーストラリアにはそのような文化がありません。言わなければ伝わりませんし、部屋に閉じこもっってばかりいると、ホームステイファミリーは自分たちは嫌われていると勘違いをします。
失敗を恐れずに、コミュニケーションを取ろうとする、仲良くなろうとする姿勢があると、トラブルに至るケースは少ないでしょう。
子供のやる気を確かめるべし

短期の交換留学を実りあるものにできるかどうかは、100%生徒自身によります
。
留学の目的は人によってそれぞれ違うかもしれませんが、「語学の上達」という目的に限って言えば、本人がそれだけの意気込みがあるかどうかで、大きく差が出るでしょう。
やる気があれば、ホームステイ先でも、学校でも、積極的に英語でコミュニケーションを取ろうと努力をしますから、短期とはいえ、それなりに上達するものです。
と周りが背中を押すケースも中には多いと思います。その場合は、正直言うと、高い買い物になる覚悟が必要です。
ホームステイをするのだから、何かと英語を使って、それなりに上達するに違いない…と親や周りは期待しますが、語学に関しては、残念ながらNOと言わざるを得ないでしょう。
逆に本人のやる気が高い場合は、都合がつく限り、経験させてあげる価値は大いにあると感じます。
英語があまりできなくても積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとしている学生は、決まって留学期間が「短すぎる」、「楽しい」とイキイキとしているように思えます。(執筆者:松下 歩)