【実例で紹介】知らないと後悔する医療(生命)保険における微妙な「保障範囲」の違いとは»マネーの達人

【実例で紹介】知らないと後悔する医療(生命)保険における微妙な「保障範囲」の違いとは

先日、あるクライアントの方からこんな嘆きがありました。

それは、

「これまで医療保険の保険料をずっと払ってきたのに、いざというときに全く給付金がおりずに、何のために保険料を払ってきたのか…。」

というものです。

詳細にはお話できませんが、大まかにお話すると受けた治療が手術給付金の対象にならず、保険給付がなされなかったということでした。

医療(生命)保険においてはたびたび耳にすることですが、このことは保障範囲についての無知と思い込みが主な原因です



今回は、勘違いしやすい事例を3つほど御紹介したいと思います。

特定疾病や三大疾病などといわれる際に出てくる悪性新生物(ガン)・急性心筋梗塞・脳卒中ですが、最近では急性心筋梗塞のところが心疾患、脳卒中のところが脳血管疾患になっている保険会社がありますが、保障範囲に違いがあることはご存知でしょうか?

事例1:(急性)心筋梗塞と心疾患の違い

(急性)心筋梗塞とは、心臓の筋肉細胞に酸素や栄養を供給している血管に閉塞や狭窄などが起き血液の流量が下がることにより、心筋が虚血状態になり壊死してしまう病気のことですが、心疾患よりも保障範囲は狭まります

ある保険会社の給付歴データでは、心疾患給付歴上位10位まででみてみますと、給付歴が4倍前後も違ってきますそれだけ心疾患の保障範囲が広いということです。

ひとつ病名をあげますと、狭心症は(急性)心筋梗塞では保障範囲外ですが、心疾患では保障範囲内です

事例2:脳卒中と脳血管疾患の違い

脳卒中とは、いくつかの種類がありますが、大きくは脳の血管がつまる「脳梗塞」と、脳の血管が破れて出血する「脳出血」や「くも膜下出血」に分けられます。

こちらも(急性)心筋梗塞と心疾患の違いほどではありませんが、脳血管疾患よりも保障範囲は狭まります

厚生労働省「疾病、傷害及び死因の統計分類ICD-10(2003)準拠」によりますと、脳血管疾患I60~I69までのうち、脳卒中の範囲はI60~I63迄です。

事例3:手術給付金における「88種類の手術」と「公的医療保険対象手術」の違い

公的医療保険対象手術とは、約1,000種の手術と表現されます。では、88:1,000かといえば、そうではありません。

88種類とは分類上の数であって、実際同じ土俵で比較すれば概ね、600:1,000というところです。

保障範囲が88種類の手術よりも広いことは確かですが、上記2つのように広いことがいいことかは必ずしも言えないと考えております。

88種類の手術に含まれているが、公的医療保険対象手術に含まれていない手術というものもありますし、罹る可能性や給付額、保険料等を勘案すると判断が分かれると思われるからです。

まとめ



今回はお話しておきたい上記3事例を挙げましたが、その他にも医療(生命)保険における微妙な保障範囲の違いはございます。

保険は、保険料を単純に比較するだけではあまり意味がありません

保険は、入口(加入すること)よりも、出口(給付を受けられること)のほうがより重要

なのです。

いざというときに役に立たないという事態に陥らないよう考えて加入しましょう。

注)保障範囲の是非ついては必ず、加入されてみえる保険会社の保険約款もしくは、保険会社に確認するようにしてください。(執筆者:小木曽 浩司)

この記事を書いた人

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リップ ラボ 代表
1969年生まれ。大学卒業後、新卒で大手住宅メーカーに入社。約10年間、戸建住宅や賃貸住宅の営業に従事。その後、生損保乗合代理店に転職し、生命保険を使った企業の決算対策や退職金準備などを提案・営業する。そして、平成18年(2006年)6月にリップ ラボ(独立系FP事務所 兼 生損保乗合代理店)を開業し、独立する。現在は、生命保険・損害保険・住宅(不動産)・住宅ローンをひとつの窓口で、トータルにご相談に乗らせていただいております。また、専門家のネットワークを構築し、税金や相続、登記などの相談の窓口にもなっております。
<保有資格>:CFP認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザー、ライフ・コンサルタント、損害保険プランナー

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