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上場後最高益を更新する企業ばかりなのに、なぜ私たちの給料は上がらないのか? 政治を知らなければ投資で勝てず

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上場後最高益を更新する企業ばかりなのに、なぜ私たちの給料は上がらないのか? 政治を知らなければ投資で勝てず

今回は、4月の北朝鮮リスクから4月末のフランス大統領選挙の話をしてまいります。

投資の世界では、みなさんテクニカルや材料を重視されると思いますが、政治を知らないと、投資の先の見通しをつかむことはできません。今回は、その話をしてまいりましょう。

結局、北朝鮮リスクはアメリカ次第


普通のアメリカ人はアジアの朝鮮半島の状態などに興味がありません。つまり、民意の支持を受けたトランプ大統領にしても同じことなのです。そもそも北朝鮮が何をやろうとあまり興味がありません。


しかし、大統領になって、毎日、北朝鮮がミサイルや核実験を行うと、厭が応でも耳に入ります。同時に、あの偉そうな北朝鮮放送の声も入ります。

歴代の大統領も、今まで一切、興味がなかった北朝鮮の言動や行動をみて、頭に来ます。

それで、行動を起こすのですが、北朝鮮は全部、それをかわして上手くやってきた歴史があるのです。つまり、世界は上手に北朝鮮に転がされているのです。

今回の場合はトランプ大統領の支持率が歴代最低というのが発端になります。

支持率が低ければ議会は言うことを聞かない、だったら支持率を上げればいい。

支持率を上げるためには、戦争が一番手っとり早い選択で、歴代のレーガン、ブッシュなどの共和党政権はその選択肢を選びました。今回もその選択肢を選んだだけです。

では、今後、どうなるか?

トランプ大統領の支持率は今後も上がらない、と思うのが普通のことでしょう。ある考え方の層には、決して、トランプ大統領の考えや政策は受け入れがたいものでしょう。

ですから、支持率はあがらない、つまり北朝鮮リスクは継続中なのに、眼前のリスクをみなさん軽視しすぎだと思います。

そして、北朝鮮リスクは、何も変わっていないのにみなさん楽観視をしすぎです。

北朝鮮が何もしなくても、アメリカ大統領の支持率が上がらないことには、リスクが軽減されることはないのです。

フランス大統領選挙で楽観モードになる


フランスの大統領が極右勢力になれば、それはそれで問題でしょうが、今の世界が不安定なのは、何なのかを誤解しすぎているところがないでしょうか。


たとえば、数ある国際会議や首脳会談では、何が問題なのか? を考えていくと、かんたんな問題に帰結をします。

G7で合意をしようとも、アメリカが自由貿易には難色を示すので何も決まらない。

パリ協定、環境問題も、トランプ大統領が環境問題に関心が薄いので何も決まらない。

首脳会談でもここ数年、国際的に自由貿易を推進してきたのに、その旗振り役のアメリカが抜けてしまったので、世界最大の貿易国が抜けたので意味を為さない。

そう、国際会議で何も決まらないのが現状なのです。

みなさんは自由貿易が推進されるから、株を買い、環境問題がクローズアップされるから為替を取引するのでしょう。その二大テーマが何も決まらないのに、株を買い、為替を取引しますか?

そうやってフランス大統領が極右ではなく中道に決まって、安心するのはわかりますが、でも、問題の根本はそうではない、ということはおわかりですよね。

今の世界の諸問題の根幹はアメリカなのです。

アメリカが推進をしてきたのに、それが、政権が変わってやーめた、と言っている状態ですから、世界が混乱しているのです。

それで株が高い、為替を取引する、損をして当たり前の話です。

そういうアメリカ不信が根底にあるから、アメリカの株、ドル、金利は思ったほど上昇しないということがわかっていないから買って、高値つかみをして泣くのです。

本当の根幹の問題


多くの方は一生懸命働いて、その対価を得ています。でも、世界が成長しているのであれば、その対価は上昇するのが当然なのに、あがらない、不思議な話ですね。そう思いませんか?


その一方で日本の会社は、上場後最高益を更新する企業ばかりなのに、なんで給料は上がらないのですか?

今の世界の問題は自由貿易や環境になると思いますが、そのみんなが働いた利益を一人占めする「人」がたくさんいるから、みなさんのお給料が上がらないのです。それが貧困、貧富の差の問題です。

その儲けている「人」は、国の税金を安く上げようとして、自国で儲けたお金を他国に納税して税金逃れをしています。

それを還元しない限り、税金はウナギ登りに上がり、そして、あなたのお給料は減り続けます。

富というのは適正に配分をしない限り、経済は活性化をしません。

ただ、どこの国も財政は苦しく、そしてその多額の税金を納付する企業に対して甘い顔をします。

自国で儲けたお金さえも納税しない企業に対して、適正な処置を打てるのかが今後、世界の問題になっていくことでしょう

つまり行き過ぎた金持ちに対して、税金を適正に掛けなければ、世界のさらなる発展はしないでしょう。

世界では、もう議題になっていますが、この行き過ぎた金持ちに対して適正な処理をしなければ何も問題は解決しないでしょう。その権化がトランプなのですから、お話になりませんよね。

お金は全てを解決する、そんなのは幻想にすぎません。あなたの幸福はあなた自身の中にあるのです。

なんでもお金で解決する、お金なんて、単なる物と物を交換する道具にすぎません。使い切れないお金をもっていて不幸な人、たくさんいますよね。

一瞬、大金を得て、すぐ貧乏になる人、あなたの身の回りにもいますよね。なんで身につかないのか、一緒に考えてみませんか。

トランプさんは一瞬でお金もちになって、すぐ失くすような人の典型のように思います。実際に何回も破産を繰り返していますよね。

その人が大統領だから世界が安定的に成長することはあまりないと思います。

となると今の投資戦略は必然と見えてくるはずです。(執筆者:角野 實)

《角野 實》
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角野 實

角野 實

京都市東山区出身。大学卒業後、金融機関に勤める。10年ほとんど営業マンとしてセールスの道を究める。ほぼ、毎年のようにトップセールス。在職期間中の1995年頃に外国為替証拠金取引の開発(現在のFX)と営業に取り組む。その後、歩合外務員を経て独立。現在は投資顧問会社、オーナー、栃木県那須町にてセミリタイア生活。相場師として常に心がけていることは。「人格が相場への影響が甚大であること」。実績からいえば「売り屋」なのですが、アベノミクス以降から買い屋として市場に対峙をしています。 寄稿者にメッセージを送る

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