夏のボーナスが話題に上る季節ですが、楽しい計画が立っているでしょうか?
しかし、もしあなたが高校3年生、受験生の保護者なら、ボーナスの使い道を再検討したほうがいいかもしれません。
入学金や授業料の準備はOK! というご家庭も、要チェックです。
進学にかかるお金はそれだけではありません。
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目次
こんなにかかる! 受験料
大学に進学するためには、言うまでもなく受験しなくてはいけません。
受験料は馬鹿になりません。
例えば、国公立大学が第一志望であったとしても、3~5校くらい私立を受験するのが一般的です。平均的な受験料を元に試算すると…
・ 私立大学3~5校 × 平均3万5,000円 → 10万5,000円~17万5,000円
受験するだけで、14万円~21万円かかることになります。
さらに志望学部が歯学部や医学部なら、受験料は4万円以上かかることもあります。
さらに同じ学部でも、センター試験利用や一般入試など入試方法をかえて複数回挑戦する場合や、同じ大学の複数の学部を受験するなど入試パターンは多くあります。
チャンスを数多く得ようとすると、ますます費用はかかります。
まだまだかかる! 受験にまつわるおカネ
それだけではありません。例えば、自宅から遠方の大学を受験するなら、交通費や宿泊代が必要です。
入試を受けに行くという目的を考えると、安いだけにとらわれるわけにもいきません。
宿泊先は、受験校までのアクセスを十分に考慮する必要があります。
複数校、複数学部を受験する場合には、連泊することも考えなくてはなりません。
例えば大阪から東京へ新幹線で上京し3泊すると、宿泊代を1泊1万円としても計3万円 + 交通費往復3万円、トータル約6万円かかります。
保護者も同伴するなら、さらに金額はかかります。
受験費用の節約策(1) 出願方法・入試方式を検討する
つまり、受験にかかるお金は20万から50万近くかかる場合があるわけです。少しでもかかる費用を節約しましょう。
最近多くの大学で取り入れられている出願方法に、インターネット出願があります。
大学HPの所定サイトより申し込み、指定された期日までに受験料の振り込み、必要書類を送付して出願する方法です。
これなら大学によって金額は変わりますが、5,000円程度や受験料の10%の割引があります。
しかも、ネット環境さえあれば24時間いつでも出願可能、願書を取り寄せる手間や費用も節約できます。
また、支払い方法はクレジットカード払いもあるので、ポイント還元率の高いカードを利用するとよりお得になります。
さらに入試方式にも、費用を安くできる方法があります。
センター試験を利用すると、例えば早稲田大学の場合、一般入試では3万5,000円の検定料が2万円になります。
また明治大学などで採用されている「全学部統一入学試験」は1回の受験で複数出願できるため、1学部目は3万5,000円ですが2学部目以降は2万円になります。
しかし受験方法は、受験勉強が大きく変わる可能性があるので、早めに家族で話し合うことをおすすめします。
受験費用の節約策(2) 遠方の大学受験での要チェック項目
自宅から遠く離れた大学志望の場合は特に、費用がかさみます。まず志望大学が地方受験を採用していなか、確認しましょう。
例えば青山学院大学では仙台、名古屋、岡山、福岡での受験が可能です。但し、定員オーバーするとキャンパスでの受験になります。
また、センター試験を利用すれば地元の大学での受験が可能になります。
それでも「受験旅行」になる場合、予約には3つの方法があります。
2. 旅行代理店の「受験生パック」を使う
3. 大学生協の「受験生サポート」を申し込む
特にチェックして頂きたいのが、大学生協です。
京都大学の受験生サポートを例にあげると、宿泊ホテルからの送迎や昼食が用意されるだけでなく、現役京大生が宿泊し、アドバイザーとしてサポートしてくれるという受験生に嬉しい心強さです。
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受験シーズンはもう迫っている!!
受験にかかる費用は、ヘタすれば入学金以上です。
受験はまだまだと構えずに、お子様と志望校や受験方法についてしっかり話し合ってください。
入学すれば入学金に授業料、引越しが必要ならばまだまだ費用はかかります。
早めの行動こそ、受験にも費用の捻出にも有効な手段です。(執筆者:吉田 りょう)