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知らない人が損をする、長期個別株投資の活かし方

投資 投資哲学
知らない人が損をする、長期個別株投資の活かし方

有効な資産運用が見つかりにくい時代ですね。資産運用でお困りの方も多いのではないでしょうか。

そんな時代に忘れられている? わざと見ようとしていない? とも言える大変有望な投資先・投資方法があります。

それが、長期個別株投資です。

株式投資……私をそんな世界に引き込まないで……そう思っている方も多いのでは。しかし、株式投資はさまざまなアプローチ方法があり、各投資家の想いが反映されやすい投資先でもあります。

大きな壁ですが、「実は知らなかっただけ」と考え、この壁を越えてみませんか。それほど難しくはありません。


株式投資の位置付け

では初めに株式投資の位置付けから考えてみます。

人類は200年以上資産運用を行っています。その中で大きな二本柱が「株式投資」と「債券投資」でした。この違いを改めて確認すると次のように整理ができます。


簡単に言うと、債券は借金をしたときに発行される借用証書を元に作られた金融商品です。国が借金をすれば国債、会社が借金をすれば社債とよばれます。

特徴は満期時には額面金額で返金されることです。赤字であっても減益であっても関係ありません。倒産しなければお金が返ってきます。この点が債券投資の安心感・安定感につながっています。

一方の株式は業績によって価格が大きく変動します。利益が増えれば株価上昇、減れば株価下落となります。同一企業が株式と債券を発行していることも多いので、どちらを選ぶのか腕の見せ所ですね。

例えばソフトバンクは、株式・債券の両方に投資可能です。それぞれの状況は、次のようなものです。

株式

株価・・8964円、最低投資金額……89.8万円、配当・・年間4400円、配当利回り・・0.49%、年間騰落率・・5700円→9476円(+66.2%)※6/9現在

債券(17年3月発行第51回無担保社債の場合)

最低投資金額…100万円、利率…2.03%、償還…7年後、格付け…日本格付研究所(JCR)A-、S&P BB+、ムーディーズ Ba1

株式投資がよいのか債券投資がよいのか? 一律の答えはありませんが、目的が明確であれば回答が導かれます。

大きな収益を狙う場合は株式投資。価格の安定性・ある程度のインカム収入を目的とする場合は債券投資となります。

すなわち株式投資を志す場合、大きな収益を狙うことが大前提なのです。そのためにリスクを取りに行くことが大前提なのです。

でも株式投資は難しい?


そうは言っても株式投資は難しいと思っている方が多いことでしょう。(真実は思い込まされているのでしょうが……。)


そこで次のように考えてみることをおススメします。

株式投資は難しい?→確かに難しい。→では金などの商品、為替、債券、不動産(REIT)、ビットコイン等の他の投資先は難しくないの?→難しいです。→株式投資だけが難しいのではなく、すべての投資商品(=リスク商品)が難しい。

そうです株式投資だけが難しいのではないのです。

何が難しいのか?

では具体的に何が難しいのかをもう少し掘り下げると、資産自体が難しいのではなく、これらを評価する(=取引する)市場参加者の心理の変化についていくこと・予想することが難しいのです。

株式でも他の投資先でも同じです。難しいのは株式そのものではなく他の投資家との心理戦が難しいのです。

となるとこの解決策が浮かび上がります。

(1) 行動経済学を学ぶ!
(2) チャートの達人になる!
(3) 分散投資をしてごまかす!

これらが従来の投資手法ですが、実は教えられていない手法がもう一つあります。

それは(4)市場参加者との心理戦に付き合わない!です。

行動経済学を学んで人間の心理を知ることも悪くありません。チャートを学ぶことも悪くありません。しかしある程度の学習量が必要となります。

また確実性との面では個人的にはあまり評価していません。このために(3)の分散投資が主流となるのでしょうが(4)があることも忘れないでください。

株式投資だけ心理戦に参加しなくてもよい方法があります。


一般的にリスク性の資産に投資する限り、市場参加者との心理戦を避けて通ることは簡単ではありませんが、株式投資だけは心理戦に参加しなくてもよい方法があります。


それが成長する銘柄を厳選する長期個別株投資です。

その理由は、株価は「企業の利益×市場参加者の心理(期待・思惑)」の掛け算で表すことができるからです。

掛け算の左右ダブルで値上がりすれば言うことはありません。しかしいずれか一方だけを狙い撃ちする手法でも、十分に満足できる効果が期待できるのです。

掛け算の左側にこだわると、右側の市場参加者の心理に影響されない株式投資ができます。

多くの場合、左側に注目をするのか右側に注目をするのか、このスタンスを明確にしないままで株式投資が行われます

その結果が多くの個人凍死家の出現です。株式投資で失敗を繰り返している方、心当たりはありませんか。

左側の株式投資に注目をすることは、長期投資を行うことにつながります。企業の利益はそれほど短期間に変動しないからです。

また利益が大きくならないと株価は高くならないので、利益が大きくなり続けそうな企業を厳選することが絶対条件となります

これらのスタンスが明確になれば後は合致する企業をどのように見つけ出すのかの方法論だけになります。

代表的なものが、過去の業績の成長性・安定を確認する会社四季報や会社情報の活用です。都合のよいことに会社四季報には専門の記者が考える利益予想値も記載されています。

もちろん100%当たるとは言えませんが、何もない状態で投資するよりも格段に確実性は上昇します。

長期個別株投資のステップ


まとめると次のようなステップになります。


STEP1 Growth(安定して利益が大きくなりそうな企業を)
STEP2 Best10(可能性の高そうなものから順番に厳選し)
STEP3 Long(すくすくと成長する間、長くのんびりと)
STEP4 Value(ただしあまり熱くないときに)
STEP5 Invest(投資して)
STEP6 &Hold(持ち続ければよい!)

好みによって、自分が応援したい企業や配当に注目する企業などのアレンジを加えてもらっても構いませんが、そもそも株式投資は収益が大切と考える場合には上記のようなステップとなります。

これ以外にも、次の段階として、損益計算書から利益創出過程を確認すること、貸借対照表から資産・負債の状態を確認すること、キャッシュフロー計算書でお金の動きを確認すること、将来の利益水準を予想すること、将来の株価、収益率を予想すること、売り時のルールを決めておくことなども必要となりますが、まずはSTEP1~6をマスターすること。これが株式投資で成功する近道となります。(執筆者:山副 耕一)

《山副 耕一》
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山副 耕一

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「長期個別株投資」推奨ファイナンシャルプランナー メイキット有限会社 代表取締役 京都府在住。関西大学経済学部卒業後、独立系FP会社に入社。平成7年メイキット有限会社を設立。現在に至る。FP資格講座や経済セミナー講師業務、原稿執筆などを行う中で、現在は「投資」としての「長期個別株投資」の普及活動を中心に活動中。「株式投資」には、本来の意味である企業への「投資」と、株式を使った「トレード」が併存するが、後者の情報やセミナーばかりになっていることが現状。これを少しでもバランス良くするための情報発信をすることが天命と考えている。 <保有資格>:CFP、1級FP技能士 寄稿者にメッセージを送る

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