3か月チャレンジ! 節約体質になるために私が実践したこと~前編~からの続きです。
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目次
2か月目:できるところから節約を始める
職場にはお弁当+水筒を持参
3か月節約チャレンジを始めた当時、筆者は会社員で、ランチは毎回お弁当を買ってくるか外食でした。
1回につき500円~1,000円ほどかかっていたと思います。
そこで、お弁当と水筒を持参して、ランチ代を節約することにしました。
いきなり毎日作るのは大変なので、最初は週1回からスタート。
じょじょに回数を増やし、最終的には週4回はお弁当、週1回は外食OKということにしました。
継続することが大切なので、お弁当の中身にこだわりすぎるのは止め、ご飯と漬物、冷凍食品のつめ合わせなど、朝の10分で用意できるようなものだけにしました。
つたないなりに毎日お弁当を作るうちに、「安くて安全でおいしい冷凍食品」や「ゆでるだけ、あえるだけのシンプル料理」の知識が自然と増えていきます。
そのためお弁当作りを始めて1か月たつころには、毎朝台所に立つことがそれほど苦にならなくなりました。
いらないものを処分する
当時の家の中は雑然としていて、「ないと思って買ってきたら同じものをすでに持っていた」ということがたびたび起きていました。
無駄を少しでもなくすため、不要なものを処分することにしました。
家電や書籍など、売れるものはまとめて宅配買い取りに出し、値段がつきそうにないものは思い切って捨てていきます。
クローゼットの中を整理してみると、似たような黒のズボンが5本、10足以上ものストッキング、数年以上使っていないストールやマフラーが何枚も出てきて、「持っていることすら忘れていた」ことに愕然としたものです。
不要なものを処分することは、
・ 部屋がすっきりして心地良い場所になる
・ 買い取りに出せば多少の臨時収入になる
と良いことずくめで、週末に少しずつ進めてくうちに、片づけが楽しくなっていきました。
片づけはスタートするときに一番気力がいります。
小さな範囲から手をつけてみる、「今日はここだけやる」と場所を限定する、終わったあとのご褒美を用意するなど、自分のやる気が出そうな方法を考えてみてくださいね。
節約に関する本を読んでみる
2か月目に入って気持ちに中だるみが出てきてしまい、「好きに買い物したっていいじゃない!」という衝動にかられることが増えました。
そこで図書館から節約に関する本をいろいろと借りてきて、モチベーションアップに努めました。
中には「この節約法は自分に合っているかも」と思えるものもあり、節約チャレンジに組み込んでみることもありました。
時には老後資金に関する本を読んで、「このまま貯蓄ができない体質だと老後は本当に大変なことになるぞ!」と自分に言い聞かせたりもしました。
2か月目に貯蓄できた金額:約3.5万円
2か月目は平日のランチをお弁当に切り替えた効果が大きく、ひと月でおよそ3.5万円貯蓄ができました。
不用品を売って家の中がすっきりすると、「おうち時間」が楽しくなり、不要な外出も減ります。
2か月目になると、「今月はあまりお金を使っていないな」という実感も出てきて、貯蓄用口座をながめるのが楽しくなってきました。
3か月目:ラストスパートで「節約を継続できる仕組み」を整える
固定費を見直す
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銀行口座をよく見るようになってから、「毎月出ていく固定費」が気になるようになりました。そこで、何気なく支払っていた固定費を見直すことにしました。
筆者が見直したのは次のような固定費です。
【ジムの月会費】 忙しい月はほとんど通えていなかったので、スポット利用に変更
【新聞代】 「勉強のため」と英字新聞をとっていたけれど、ほとんど読めていなかったので解約
毎月定期的に出ていくものは、まさに「塵も積もれば山となる」で、一度見直せばあとは意識しなくても節約が継続できます。
今であれば、スマートフォンを格安SIMに切り替えるだけでも、大きな節約効果が期待できるでしょう。
大手キャリアを利用している方はぜひ検討してみてください。
お金を使わない日を作る
ランチをお弁当に切り替えたため、その気になれば、平日は財布を出さずに1日を過ごせることに気づきました。
そこで週に1回「お金を使わない日」を決めて、その日は食料品や日用品も含めて、一切買い物をしないようにします。
「家に何もないのに、今日は晩御飯どうしよう」と思っていても、使いかけの乾物やら、賞味期限の近いレトルト食品やら、奥の方に埋もれていた冷凍食品やらをかき集めると、一食分くらいは十分用意ができました。
「お金を使わない日」は「食材を使い切る日」にもなり、冷蔵庫をきれいに保てるようになったのも嬉しい効果です。
また週末も、土曜か日曜のどちらかは、なるべくお金を使わずに楽しめる工夫を考えるようになりました。
快適になった部屋で借りてきたDVDを観たり、図書館へ行って本を借りたりして、のんびり過ごすことが多かったのですが、無料で(もしくは安く)参加できる、公共イベントに足を運ぶこともありました。
また、多くの大学で開催されている公開講座や演奏会なども、高いお金をかけずに楽しむことができるのでおすすめです。
「週末は何かしらの買い物に出る」ことが多かったのですが、土日のどちらかを工夫して過ごすようにしたことで、カードの利用額は目に見えて減っていきました。
「先取り貯蓄」を始める
筆者はこの節約チャレンジを実施する中で、「ただ節約するだけではなく、節約したお金を運用してみたい」と思っていました。
そこで、少額から始められる「積立投資」に挑戦してみることにしたのです。
「積立投資とは何か」ということに始まり、「どの商品を選ぶべきか」という勉強が少し必要でしたが、口座を開設して積立投資の設定をしてしまえば、あとは自動的に決まった月額が積立投資に回されるので、手間もかかりません。
給料日の翌営業日に、銀行口座から自動で投資額が引き落とされる設定にしたので、いわば「先取り貯蓄」になり、うっかりお金を使い過ぎるのを防いでくれる効果もあります。
なお、積立投資は運用によって増える場合もありますが、マイナスになってしまう可能性もあります。
元本保証を重視するのならば、銀行の積立定期預金を利用したり、個人向け国債を買ったりするという方法もあるので、好みに合わせた「先取り貯蓄」の方法を選んでくださいね。
「節約して残った金額を貯蓄する」という方法でも良いのですが、「あらかじめ貯蓄する分を口座から引き落としておく」ようにすると、より確実に貯められるようになります。
3か月間の節約生活を通して、「この額なら毎月無理なく貯められそう」という額を見極められたら、「先取り貯蓄」を始めることをおすすめします。
3か月目に貯蓄できた金額:約4.5万円
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もともと節約を意識した生活を全くしてこなかったこともあり、順当に毎月の貯蓄額を増やしていくことができました。
3か月目に入ると、「節約のために」と意識していたことを、無意識のうちにできるようになり、「これ、ちょっと欲しいなと今は思うけれど、多分明日は欲しいと思わない」という判断がすぐにつくようになりました。
何より空っぽだった銀行口座の残高が毎月増えていくので、「この生活を続けたい!」と強く思えるようになったのです。
3か月節約チャレンジを通じて得たもの
3か月の節約チャレンジを経て、筆者は次のようなことを得ることができました。
・ すっきりとした部屋
・ 自分に合った節約法の知識
・ お金をかけずに楽しむための知恵
・ 意識しなくてもお金を貯められる仕組み
同僚が「3か月続けると習慣が定着する」と教えてくれた通り、節約チャレンジが終わった直後は少々財布の紐がゆるんだものの、「日々の浪費」はずいぶんと減りました。
いきなり倹約家になるのは難しいですが、筆者のように段階を踏みながら、3か月という期間をかけて節約体質を目指してみるのは、体感的な負担も少なく、おすすめできる方法だと思います。
「毎月銀行の残高を見てため息をつく」生活を変えたい!と思う方は、ぜひ一度、3か月節約チャレンジに挑戦してみてはいかがでしょうか。(執筆者:青海 光)