いよいよ夏本番! 夏休みも目前にせまり、子どもたちはウキウキしているかもしれませんね。
ただし、夏休みは「うっかり予算オーバー」が増える危険な時期でもあります。
夏休み中に想定以上にお金を使い過ぎて、夏の終わりに「お金がない!」という状態にならないよう、次のポイントに注意しておきましょう!
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目次
1. 「ついついコンビニ」を増やさない
うだるような暑さに負けて、帰り道にふらふらとコンビニエンスストアへ。
特に必要なものがなくても、店に入ってしまうとアイスやコーヒー、雑誌などに手が伸びてしまいます。
子どもがいれば、なおさら店に入って何も買わずに出るのは至難の業です。
「からあげ食べたい!」、「お菓子買って!」とせがまれて、しかたなく「ちょこちょこ買い」していると、財布の中身が急速に減っていくことに。
涼が欲しくてつい足を運んでしまいますが、特に子どもがいるときにはぐっとこらえて、用事がないときにはコンビニエンスストアへは近づかないようにしたいですね。
2. 食費が思った以上にかかると心得る
小学生くらいになると、1回の食事で食べる量も増えてきます。
給食がない間は毎日昼食を出してあげなければならず、手間もかかりますし材料費もばかになりません。
自分1人だけなら毎日似たような献立で良かった昼食も、子どもがいるとそうはいかない場合があります。
副菜を増やす、外食をする、出前をたのむ、総菜を買うなどのバリエーションを持たせた結果、食費が思った以上にかさむこともあります。
また、おやつも市販のものをたくさん買っていると、それなりの出費になるものです。
夏の間の食費を抑えるには、安い店であらかじめ定番の食材を買いだめしたり、おやつは手作りして安くすませたりするなどの工夫が必要です。
おすすめは、先に一週間分の予算を決めてしまい、その中でやりくりをすることです。
子どもと一緒に「この予算で好きなものを食べるにはどうすれば良いか」と考えるのも、思考力や計算力を養うのに役立ちます。
ゲーム感覚で楽しみながら節約に取り組んでみてくださいね。
3. 夏のセールで散財しすぎない
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夏休みの期間中は、あちこちでセールが行われています。
最近では夏のセールがどんどん早まり、7月の時点で夏服や水遊びグッズが値下げされていることも多いものです。
かわいらしい子ども用のサマーワンピースや、大型の水鉄砲、ビニールプールなど、夏のアイテムは「もともとそんなに高いものではないし、今なら安くなっているし、まあいいか」と、つい手が出やすいものです。
夏のセールに限らずですが、「安いから買う」のではなく、「本当に必要かどうか見定めて買う」ように、努めて注意が必要です。
4. レジャー費は計画的に使おう
夏休み中、どうしても跳ね上がってしまうのがレジャー費。
「遊園地行きたい」、「プール行きたい」という子どもの要望に従って、あれもこれもと出かけていると、一気に出費がかさむことに…。
レジャーを存分に楽しむために、選択と集中は大切です。
泊りがけの旅行をひかえているなら、普段の遊びは近所の公園や公共施設を利用するなど、できるだけお金のかからない場所へでかけましょう。
またレジャー施設などへ出かけると、交通費や入園料金だけでなく、おみやげ代や軽食代などもかさむものです。
これは考え方次第ですが、筆者は「お出かけ先での細かいお金は気持ちよく使いたい」と思っているので、その分普段の「ちょこちょこ買い」を節制するようにしています。
「夏休み全体で出費して良い額」をおおまかに決めておいて、その中でやりくりできるよう、あらかじめ計画を立てておくと良いですよ。
5. 「家でダラダラ」は電気代に注意
「出費をおさえるためになるべく自宅で過ごす」のも悪くはないのですが、値上げが続いている電気代が気になります。
特に大きな影響が出るのは冷房費です。
冷房の電気代を少しでもおさえるために、次のようなことを心がけましょう。
・ 設定温度を28度にする代わりに、扇風機やサーキュレーターで風を循環させる
・ カーテンを遮熱効果の高いものにして、日中は閉めておく
・ 短時間(30分程度)の外出のときには、冷房を切らない
図書館や児童館など、「お金をかけずに長時間いられる場所」へ避難し、自宅の冷房をオフにするのもおすすめです。
また、冷房費ほどではないとはいえ、長時間テレビやゲームで遊ぶのは、電気代の観点からも、教育的視点からもあまり良いことではありません。
電子機器類を与えると、子どもが静かにしてくれるので楽ではあるのですが、使用時間を決めるなどのルールを明確にしておくと良いですね。
お金の「使い方」を整えて、思いっきり夏を楽しもう!
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うんざりするほどの暑い毎日が続き、騒がしい子どもたちに囲まれていると、「もう細かいことを考えるのもガマンするのもイヤ」となりがちです。
ある程度の息抜きは大切ですが、日々の生活の中でなんとなく散財してしまい、レジャーに使う予算が削られたり、秋以降の家計に影響したりするようでは、やはりバランスが悪いといえます。
大切なのは、「使うべきところ、抑えるべきところ」を明確にして、納得のいくお金の使い方をすることです。
筆者のように、「普段の生活では出費を抑えるけれど、レジャー先ではお金を使う」でも良いでしょうし、逆に「旅行などは行かないけれど、毎日のアイスクリームはOKにする」でも、予算内で自分がお金の使い方に満足しているなら、それが一番です。
暑さと忙しさで判断力が鈍ってしまう夏休みだからこそ、「ここは使う、ここは使わない」というシンプルな基準を、あらかじめ決めておきたいですね。(執筆者:青海 光)