台風シーズンがやってきました。
と、洗濯物の干し方が悩ましい季節です。
そこで今回は、乾燥機を使わず、部屋干しでも生乾きにならない&イヤな臭いを避けるためのコツを紹介します。

目次
1. 酵素系漂白剤を併用する
服が臭う原因は、洗濯で落としきれなかった汚れをエサに、雑菌が繁殖してしまうからだといわれています。
そのため、洗浄力の高い部屋干し専用の洗剤を使うのが効果的ですが、今使用している洗剤に酵素系漂白剤を加えることによって、除菌作用を高めることもできます。
酵素系漂白剤は750g入りが350円程度で購入可能です。洗濯以外にも、衣類や食器の漂白、洗濯槽の洗浄、鍋の焦げ落としなどでも使えるため、家に1つあると重宝します。
なお、同じ漂白剤でも塩素系漂白剤は、衣類を傷めたり色落ちの原因になったりするので、利用しないようにしてくださいね。
2. アルコール除菌スプレーを使う
雑菌の繁殖をおさえるために、衣類にアルコール除菌スプレーをかけるという方法もあります。脱水後の洗濯物にスプレーして、そのまま干すというシンプルな方法です。
市販のアルコール除菌スプレーを使っても良いですし、エタノール(エチルアルコール)をスプレーボトルに入れて使うこともできます。
いずれの場合も、衣類に退色や変質がないか少量ずつ確認しながら使ってください。
なお、エタノールの濃度は70~80%が一番除菌力があるといわれています。臭いが気になる方は、濃度が70~80%の消毒用エタノールを使ってみてくださいね。

3. アイロンを先にかけておく
洗濯後、干す前にアイロンをかけてしまうというのも、雑菌繁殖を防ぐのに有効です。
もちろんアイロンをかけるだけでは完全には乾かないのですが、その後数時間部屋干しすればOKです。
アイロンの熱で除菌+乾く時間も短くなり、臭いの原因を減らすことができます。
4. 洗濯機の中に長時間衣類をいれない
すぐに洗濯を始めるのでなければ、洗濯機の中に直接汚れ物を入れてはいけません。洗濯機の中で雑菌が繁殖し、臭いの原因になります。
また、洗濯が終わったあとはすぐに洗濯物を干しましょう。濡れた衣類を放置しておくと、洗濯槽にカビが発生する可能性が高くなります。
洗濯機の中に衣類を入れるのは洗濯機を回すときだけと心得て、それ以外のときは通気性の良い洗濯カゴなどを利用するようにしましょう。
5. 洗濯前も干すときも裏返しにする
衣類は、生地が重なっている場所、つまり縫い目の部分の水分が乾きにくく、雑菌の温床になりがちです。
そこで脱いだ衣類は裏返しにして洗濯カゴへ入れ、汗が特に気になるものは、裏返しにしたうえで洗濯カゴの淵にひっかけて、できるだけ衣類の湿り気が残らないようにしましょう。
洗濯後も、衣類は裏返しのまま干し、縫い目の部分が早く乾くようにすると効果的です。
6. カーテンレールはNG! 風通しの良いところで干す
「干すところがないのでとりあえずカーテンレールにかけている」という方もいますが、これはNGです。
カーテンレールが洗濯物の重さに耐えかねて破損する可能性もありますし、窓際・壁際は空気の通りが悪く、生乾きになりやすい場所です。
また、洗濯物の湿気で、カーテンにカビが生えてしまうこともあります。
部屋干しをする場合は、換気扇のついているお風呂場など、できるだけ風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。
また洗濯物と洗濯物の間隔は、部屋干しの場合は握りこぶし1つ分程度の余裕を持っておくと、乾きやすくなりますよ。
7. ピンチハンガーを活用する
ピンチハンガーは部屋干しの強い味方です。
バスタオルなどの大型で細長いものは、ハンガーに2つ折りにして干すとうまく乾かないことがあります。
ピンチハンガーを使って、ジグザグに隙間をあけてピンチでとめるようにすると、乾きが早くなり生乾きになるのを避けられます。
また乾くのに時間がかかるズボンも、筒状にピンチでとめて干せば、ズボンの中からも空気が通って乾きやすくなります。
ピンチハンガーは100円ショップでも購入できるので、毎日バスタオルやズボンを洗う必要がある方は、入手しておくと便利ですよ。
部屋の換気にも気を付けて、快適な部屋干しを!

最後に、洗濯物そのものに関するコツではありませんが、日中外出して部屋干しをしている方は、帰ってきたらすぐに部屋の窓を開け、換気することをおすすめします。
部屋干しによって室内の湿度が上がっているため、部屋自体にカビが生える可能性も高くなっているからです。
部屋の窓を2か所以上開けて、10分程度換気するのがおすすめです。
手軽にできるコツをおさえて、節約&快適な部屋干しを実践しましょう!(執筆者:青海 光)