みなさんは、「エンディングノート」という言葉を聞いたことがありますか?
私がエンディングノートと出会ったのは、本屋さん。税理士事務所で勤めている私は、「相続」に関しては切っても切れない関係…そのため本屋さんで見かけたこの本を手に取りました。「相続」で「遺言状」というのは見たことがあったのですが、「エンディングノート」は初めてで、衝撃を受けました。
『なんてわかりやすいんだろう…。』
「相続」はよく「争族」ということを言われます。残念ながら、この意見を打ち消すことができません。争いになるのは、「お金持ちさん」ではなく「小金持ちさん」なんです。つまり、少額の財産でもめるのです。
少額なため相続税もかからないので、その当事者が倒れるまで、または亡くなるまで、何にも考えていない、ということが普通です。そこで、その時になって、次のような問題が起こります。
(2)連絡先はどこ?
(3)入院保険または生命保険はどこに加入しているの?
(4)どこの銀行に口座を持っているの?
(5)延命治療はどうしたいの?
(6)どんなお葬式をしたいの?
(7)財産をどんな風に分けたいの?
(8)相続人等に伝えたい言葉は?
など。そんなこんなをまとめられるのが「エンディングノート」なんです。「エンディングノート」だから「高齢者」が書くもの、と決めてないですか?
「エンディングノート」は年齢にとらわれず、書ける気軽なものです。思いがけないことというのは、いつ誰にやってくるかわかりません。1年に1度、このノートと向き合って見るのはいかがでしょうか。思いもよらないことに気づかされるかもしれません。(執筆者:宮島 千佳)