子育てママのこれからの賢い働き方は? 正社員、派遣、パート、どれを選ぶ?»マネーの達人

子育てママのこれからの賢い働き方は? 正社員、派遣、パート、どれを選ぶ?


 就業構造基本調査(2012年・総務省)によると、2012年10月時点で育児(小学校入学前の幼児を対象)をしながら働く25~44歳の女性の割合は全国平均で52.4%。共働きが専業主婦を上回り、子育てしながら女性が働くことはあたりまえになりつつあります。ですが、子育て中の女性が働く場合、どうしても仕事と子育ての両立が問題になってきます

 私自身を振り返ってみても、子供が小さいころは自由に使える時間も少なく気持ちは焦るばかり。ここ数年でようやく仕事に使える時間が増えてきました。また、周りのママ友もほとんどが何らかの形で働いていて、「収入130万以内で働いた方がいいの?」、「パートだけどフルタイムだから扶養に入れないわ」といった声や、最近では「パートで働き始めたけれど正社員にならないかと言われている」といった話を聞くこともあります。

 そこで、これからの子育てママが働く場合、正社員、派遣、パート、といった雇用形態によってどんなメリット・デメリットがあるのか、どのようなことに気を付けて働いたらいいのかを考えてみたいと思います。


無期限雇用で収入が安定しているのが最大のメリットの正社員


 正社員で働く場合の最大のメリットと言えるのが安定感でしょう。よほどのことが無い限り定年まで働き続けることができ、収入も安定しています。また、社会保険にも加入できますので様々な社会保障を受けることができ、老後の年金も国民年金に上乗せされた老齢厚生年金を受け取ることができます。

 また、一般的に昇給や昇格があり、スキルアップできる機会が整備されています。しかし、責任もその分大きくなり、残業や休日出勤などをしなければならないこともあるでしょう。転勤や異動などの業務命令にも従わなければならないので、場合によっては子育てママには厳しい働き方になることも考えられます。


自分に合った働き方を選べる派遣やパート


 一方、パートや派遣(一般派遣)は、正社員に比べると雇用関係が不安定です。派遣の場合は派遣期間が終わったら契約更新されない場合もありますし、パートも同様です。専門的な職種を除くと賃金も正社員に比べると低いでしょうし、一般的に賞与や退職金もありません。

 しかし、勤務地・勤務時間・職種など自分に合った条件で働けるのはメリットと言えます。特に子育て中は、自宅近くで短時間で働きたいといったニーズが多く、条件に合う仕事を見つけることができれば、正社員より働きやすい場合もあるでしょう。

 社会保険は、勤務日数、勤務時間が正社員の概ね4分の3程度あれば加入することができます。夫の扶養内で働く場合には勤務時間を調整して加入しないという選択もありますが、条件を満たしていれば、派遣やパートだから入れないということはありません。


自分が何を重視するかによって働き方を選ぶ


 正社員、派遣、パート。子育てママが働くにはどの働き方が良いのでしょうか?

 それは、収入、勤務時間、キャリアなどについて、ご自身が何を重視するかによるのではないでしょうか? 多少収入が少なくても、勤務時間の融通が利く方がいい方はパート、長期的に安定した収入を得たい方は正社員、スキルアップするごとに派遣先を変えられる派遣など、それぞれのメリットを生かした働き方を選ぶのも一つの方法です。

 柔軟に働き方を変えることも視野に入れてあらかじめ準備しておけば、いざという時に対応できます。例えばパートで働き始めたけれど、仕事内容も自分に合っていてやりがいを感じているところに正社員を打診されたなら、働き方を変えるチャンスです。長時間働けるよう、家族のサポート体制や子供の預け先が確保できていれば、タイミングを逃さず正社員になることができます。

 また、正社員で働いているけれど仕事内容もマンネリ化し、年収アップや退職金も望めない状況なら、派遣の方が今までの経験を活かしながら、キャリアアップや年収アップが望める場合もあります。但し、いつ契約が終わるかという不安が付きまとうため、安定感を重視するなら正社員の方が向いているでしょう。

 何れにしても、働く会社や派遣会社の社会保険や福利厚生がどのような内容かを事前にチェックし、後悔の無いようにすることが大切です。どのような働き方を選ぶかは、自分の価値観と条件面の両方から考え、年金や健康保険制度、休暇の取りやすさなども含め総合的に判断すると良いでしょう。(執筆者:福島 佳奈美)

この記事を書いた人

福島 佳奈美 福島 佳奈美»筆者の記事一覧 http://kakeifp.com/

ファイナンシャルプランナー(CFP®)
1968年生まれ。大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務し、出産を機に退社。2006年にファイナンシャルプランナー(CFP®)資格を取得する。その後、教育費や保険・家計見直しなどのセミナー講師、幅広いテーマでのマネーコラム執筆、個人相談などを中心に、独立系ファイナンシャルプランナーとして活動している。
<保有資格>CFP、消費生活専門相談員、DCアドバイザー

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