
アベノミクス政策により、ここ数年は株式投資や外国為替、さらには投資信託などで収益を上げている方は多いと思われます。
しかし、正式な統計データはありませんが、例えば株式投資においてトータルで見た場合、収益を上げている方は全体の1割~2割ぐらいだとも言われています。少なくとも全員が収益を上げることができないのが株式投資の世界です。これは、株式投資以外の外国為替や投資信託でも同じことが言えると思います。
今年の日経平均株価は2万円を目指すという予想も出ていますが、永遠に上昇し続ける株価(相場)はありません。言い換えると、永遠に勝ち続ける相場もないのが現実です。
思い起こせばリーマンショックの時や古くはバブル経済の時も、今の状況が今後も続くのでは? といった楽観的な考え方もあったと思います。今の投資環境が上記と同じかどうかは、今の時点では判断が難しいでしょう。
なぜなら、リーマンショックの時でも、問題になってからサブプライムローンの実態が明るみになりました。問題になる前に気付いていた投資家や専門家もいるでしょうが、問題が起きた時点でその実態が見えたところで、後の祭りにしかなりません。
今の株価や為替の状況も、ひょっとすると今、表面上で流れているニュースと実態はかけ離れている可能性もあるのかもしれません。
数回にわたって、なぜ、投資で損をするのか? について個人的な見解も含めてご紹介いたします。“投資で損をしない”の先には“投資で収益を上げることができる”に繋がります。
~どうぞ、お楽しみに!~(執筆者:岡田 佳久)
「なぜ、投資で損をするのか?」シリーズ、第2話はこちら