株を買ってみたいけど、どの株を買ったらいいの？ という疑問を感じたことはありませんか？
10万円から始める「年収300万円の人向けの投資術」シリーズ、今回は銘柄の選び方を見ていきたいと思います。
目次
証券取引所に注目する
銘柄を選ぶ前に知っておきたいのは、株式が上場している各証券取引所です。
株式上場のための基準は証券取引所によって厳格であったり緩かったりと、大きな違いがあります。
ですから、どの証券取引所に上場している株なのか、これが買うべき銘柄をピックアップする一つの基準となります。
日本の証券取引所は以下の通りです。
・東京証券取引所
・札幌証券取引所
・名古屋証券取引所
・福岡証券取引所
日本の約90％の株式が東京証券取引所（以下、東証）に上場されており、日本を代表する主要企業のほとんどが東証に上場しています。株を始めるとき、東証に上場している株を買うのがセオリーです。
その他3取引所（札幌、名古屋、福岡）についての詳細は割愛します。こんな取引所もある、ということだけ覚えておいてください。
東証にはいくつかの市場があります。
・東証1部
・東証2部
・東証マザーズ
・東証ジャスダック
シンプルに言うと、東証1部や2部に上場している企業の規模はかなり大きく、それに対しマザーズやジャスダックへの上場企業は規模の小さい会社です。マザーズ・ジャスダック市場を新興市場と言い、新興市場に上場する企業を新興企業と呼んでいます。
各市場の上場基準に、時価総額、利益額、上場株式数と株主数などがあり、基準が大きく異なります。ここで、利益額を一例として違いを比較してみます。
次のいずれかに適合していることが求められています。
・最近2年間の利益総額が5億円以上
・時価総額500億円以上
（最近1 年間の売上高が100 億円未満である場合は除く）
【東証マザーズ】
利益額に関する規定はありません。
【東証ジャスダック】
次のいずれかに適合していることが求められています。
スタンダード企業（すでに利益が出ている企業向けの区分）
・最近1年間の利益額が1億円以上
・時価総額が50億円以上
グロース企業（将来性がある企業向けの区分）
・規定なし
参考：日本取引所グループ http://www.jpx.co.jp/equities/listing/criteria/listing/index.html
ご覧の通り、年間利益額における上場基準に大きな違いがあります。ざっくばらんに言うと、東証1部・2部には厳格な基準が設けられていますが、新興市場であるマザーズとジャスダックの上場基準は緩くなっています。
利益額における基準がないということは、極端に言えば赤字でも上場できるということです。
まとめると、年間利益額が一定の基準に達する、経営基盤のしっかりした企業が属するのが東証1部・2部。それに対し、将来性・成長性に重きを置いた企業が属するのがマザーズやジャスダックです。
どちらを選ぶかは自由なのですが、投資初心者におすすめなのは東証1部・2部上場企業です。
なるべくリスクを抑えた株投資と考えると、マザーズやジャスダック上場企業の将来性・成長性は魅力ですが、やはり東証1部・2部上場銘柄が手堅いと思われます。
東証1部・2部上場株から10万円以下で買える銘柄をピックアップ
株投資を始めるなら、東証1部・2部上場銘柄を買うべきだということ、お分かりいただけたと思います。
では、具体的にどんな銘柄が良いのでしょうか。参考に、今の株取引出来高ランキングを見てみましょう。最低取引額が安いというだけでなく、たくさんの人に売買されている、つまり人気の株がここから見られるんです。
日本を代表する銘柄が勢揃いしていますが、この中で10万円以下で買える銘柄は…
・三菱UFJフィナンシャルグループ（8306）
・ユニチカ（3103）
・東京電力（9501）
・アイフル（8515）
・三井住友建設（1821）
・ジャパンディスプレイ（6740）
・（NEXT FUNDS）日経平均レバレッジ上場投信
…以上8銘柄になります。
ただし、この8つすべてがおすすめというわけではなく、ここから更に銘柄選別を行なう必要があります。たとえば、
・経営状況
・配当
・株主優待
などを鑑みて銘柄選別を行ないます。詳細はまたの機会にお話できればと思います。
どの株を買ったらいいの？ まとめ
日本にはいくつかの証券取引所があります。
・東京証券取引所
・札幌証券取引所
・名古屋証券取引所
・福岡証券取引所
東京証券取引所には、
・東証1部
・東証2部
・東証マザーズ
・東証ジャスダック
といった様々な市場がありますが、リスク抑制の面から考えると、株投資を始めるときは東証1部・2部上場銘柄を選択すると良いでしょう。（執筆者：堀 聖人）
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