※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

葬儀費用っていくらかかる? 【元業者の葬儀体験談(1)】

ライフ 家計
葬儀費用っていくらかかる? 【元業者の葬儀体験談(1)】

私は20代のころ、某大手葬儀社で葬儀司会をしていました。そして、自分の身内の葬儀を3回経験しています。

葬儀費用に相場はあるのか?


葬儀社に勤めていたころから、葬儀費用についてよく質問されます。みなさん、身内の葬儀にどのぐらいかかるか知りたいのは当然のことです。

でも、この質問の答えはいつも同じです。具体的な数字を知りたいなら、葬儀社に直接見積りを依頼してみてください、としか言えません。

自分で経験したからこそ、葬儀費用を割り出すのって、すごく難しいのです。

そもそも、葬儀には地域性宗教宗派、故人とその家族の状況が大きく関わります。

葬儀費用の相場や平均葬儀金額というものは確かにありますが、それは全国の平均中央値であり、そのまま各地域にあてはまるとは言えません

私は、葬儀社で実際の葬儀費用を見てきただけでなく、身内の葬儀を3回経験しました。

そして、それぞれかかった葬儀費用は、24万円、61万円、113万円です。

同県の親族の葬儀なのに、どうしてこのような金額の開きが生まれたのでしょうか?

今回は、実際に私が喪家として経験した『24万円の葬儀』内訳を公開したいと思います。

24万円の葬儀・家族葬内訳


通夜は自宅、葬儀は寺院で執り行いました。

看板や新聞のおくやみ等出さず、自宅飾りなし、会葬は親族のみ。

いわゆる『家族葬』です。

葬儀社には、たいていどこでも『基本コース○万円』というものがありますが、この時は、親族だけで小さい葬儀をするということでコースは選びませんでした。

●内訳(祭壇利用料以外の寺院費用除く)● 葬儀社A

・通夜祭壇なし、葬儀時の寺院祭壇利用料 5万円
・会葬返礼品 15名 1.5万円 (1000円×15)
・通夜料理なし
・おとき料理 10名 3万円 (3000円×10)
・棺、骨壷等、ドライアイス等の道具一式料金 10万円 (すべて最低ランク)
・遺影写真 1.6万円
・寝台車、霊柩車料金 1万円
・スタッフ人件費 1.8万円
合計 23.9万円 (葬儀社18.9万円・寺院に祭壇使用料5万円)


寺院や神社、教会などで葬儀をする場合、祭壇の利用料金設定は寺院ごとに違います。無料のところもあれば、数十万円になるケースもあるようです

曖昧に『金額はお気持ちで』という言い方をされる寺院もあります。うちの場合は、寺院のほうから5万円と言われました。

会葬返礼品は、ひとりあたり1,000~3,000円が相場です。

香典の最低金額が2,000円~3,000円の区域だったので、半返し(半分程度の金額を返すという考え方)の1,000円の会葬返礼品を用意しました。

家族葬のため、会葬礼状はつけていません。会葬礼状をつけると、人数×100~200円程度の価格が上乗せされます。

葬儀の後に食べる『おとき料理』はひとり3,000円、火葬の間に寺院の部屋を借りて食べました。

24万円の家族葬、安いか高いか、そこは考え方次第だと思います。火葬だけで式をしなければ、もっと安くなりますし、おとき料理を省くこともできるでしょう。

もちろん、お金をかけて大きな家族葬をすることもできます。

ちなみに、葬儀代金24万円の他は、寺院への戒名料読経料を15万円ほど支払いました。つまり総額39万円かかったことになります

みなさんの地域の葬儀はどうでしょうか?

次回は、61万円の葬儀の内訳を公開したいと思います。(執筆者:吉武 なおこ)

次回はこちらから
葬儀費用っていくらかかる? 【元業者の葬儀体験談(2)】

《吉武 なおこ》
この記事は役に立ちましたか?
+1

関連タグ

吉武 なおこ

吉武 なおこ

以前は、保険会社事務、葬祭司会の仕事をしていました。どちらの職業も真剣に取り組み、その時に得た知識は私の人生の大きな糧となっています。私事ですが、ひとり娘の巣立ちが近くなるにつれて、老後の生活を意識するようになりました。30代半ばですが、豊かな老後を実現するために、新しい節約・貯蓄プランを作成中です。 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集