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家電ブランドUPQ代表 中澤優子さん~心地良い金バナ(6)~

ライフ お金の使い方
家電ブランドUPQ代表 中澤優子さん~心地良い金バナ(6)~

家電メーカーをひとりで立ち上げた女性

昨秋、蔦屋家電やビックカメラ、ヤマダ電機などに 、ブルーとグリーンの中間色「blue×green(ブルー・バイ・グリーン)」で統一したスマホ、アクションスポーツカメラ、タッチパネル式透明キーボードなどが並んだ。

これらの商品を作った家電ブランドUPQ(アップ・キュー)は、「企画から流通まで2カ月」、「女性ひとりで家電メーカーを立ち上げた」とかなり話題になったのだが、ご存じだろうか?

そんなUPQ代表、中澤優子さんにお話しを伺った。中澤さんは家電メーカーの代表でもありつつ、行列ができるパンケーキカフェ(CAFE by PREGO)も経営している。


≪2015年末に発売された新製品「UPQ Phone A01X」≫

お金は、本来、私達を愉しく、豊かな気分にさせてくれるエネルギー。
あなたが「お金の心地いい側面」を感じた時の話を聞かせて下さい!

「お金がない!」と思うほどに、お金は逃げていく


―あなたが「お金の心地いい側面」を感じた時の話を聞かせて下さい!

1回も「お金儲けをしよう」と思ったことないんです。

経験から「ヤバい、自分、苦しい、お金がない」と思うほどに、お金というのは逃げていくと思っているので。

多分、出ているんですよ、そういう雰囲気って。

例えば、私はパンケーキを扱うカフェのオーナーもしているのですが、お店に人が入らなくて「今日、売上マズいな」と思った時に、外で必死に呼び込みをしても、「お金がほしい」オーラが出すぎて、逆に人が入りにくいのではないかと思っています。

―プアーなエネルギーが出ている?

必死になればなるほど、そういう負のエネルギーのようなものが出ているんだと思います。

職が欲しい時もそうですね。たとえば就活していて、口だけでいくら上手いことを言っても、相手に見抜かれる、とか。

だから、お金というのは、思ったようにはいかない、狙ったようにはいかないと思っていますし、「お金」は求めるものではなく、自分のしたことへの「対価」だとおもっています。

「今日、お米、何粒食べよう」と数えた社会人スタート


―お金に困ったことがない?

唯一、困ったのは、新社会人になった時でした。

初任給がもらえるのは4月20日なのを考えず、それまでアルバイトで稼いだお金を10万円だけを残して、全て使ってしまっていたので。

―ひとり暮らしで?

ひとり暮らしです。

営業職での入社だったのでスーツもパンプスも複数必要、日々の営業時の交通費は立て替え、などなど。「ヤバい。マイナスだ。」ということになって。

6月に入ったあたりでボーナスも含めて、少しまとまったお金が入る、そこまでは、「今日は、お米何粒食べよう?」みたいな生活でした。

でも、それくらいしか困ったことはないですね。

―それ、相当、困っていますけど?

やっちゃった感はありましたね。

社食の280円の定食でさえ手を出せなくて、白米50円に無料のお新香を大量に乗っけたのが、「ランチ」でした。

でも、モノが作りたくて仕事をしていたら、お給料も自ずと上がるし、評価されて仕事も増えるからやれることも増える。

ふと気がついてみたら、お金は自然と貯まっていました。だから「何かやりたい」という時に全然困らなかった。

パンケーキカフェを1か月で開業

―カフェの開業資金も、それがあったので困らなかった?

「カフェを開業するには、1千万円必要で3か月かかる」とよく言われるようですが、1千万円もかからず、1か月もかからず開業しています。

カフェをやろうと思った時に、「きちんとビジネスをしていかないとダメだな」という理解はしていましたが、それを「お金を稼がなきゃ」とは思っていませんでした。

「どういうカフェにしたら、人がもっと楽しんでもらえるか?」、「どういうメニューだったら、どういう人達がハマってくれるんだろうか?」というのを考えて、毎日、毎日、いろんなことを、やっていました。

―たとえば、どんなことをやっていたんですか?

時間だけはあるので、メニューを考えたり、HPを作ったり、何でも人に頼まず自分でやりました。「やったことないことをできるって、何てラッキー!!」みたいな。

そんなことをやっていたら、2、3か月後に雑誌にお店が掲載されることになって。

回すためのお金はどんどん入ってくる

-お料理が得意なんですか?

全然得意ではないです。

入社直後のひもじかった時以外は、料理は全くしていなくて全部外食です。

でも、「こういうふうにしたら、お客様に喜んで頂けるのでは?」というのは何となくわかるんです。まぁ、ただの企画力ですね(笑)。

パンケーキを作って売って、お客さんに来て頂いて、「あ、これでお客さんに響いた。私の考えは合っていた」というのを楽しんでいます。

―「お客さんに響くことが楽しい」というエネルギーがお金を呼ぶ?

回すためのお金はどんどん入ってきました。だから新しいチャレンジができる。その連続で今まで来ています。

何ですかね? 服を買ったり、本を買ったり、旅行行ったりしますけど、それがしたいがためにお金が欲しいとかは全く思わないんです。

―基本的に「大丈夫だ」と思っている?

ここまでだったら、死なないっていう感覚ですかね? 死ななければいいと思っているので。

かつ、明日死ぬかもしれない、と思っている。だからお金を貯めて、貯めたお金で何かやるということに対して、あんまり興味がないんです。

大きなプロジェクトのために、お金を貯めるというのはできると思いますが、基本的には「明日、コレやりたい」、「今、コレやった方が楽しい」というのを優先しています。

3か月後、どうなっているかはわからないんですよ。良くなるように毎日進むだけなので。長期的にお金を貯めようとは思っていないです。

仕事は、本気でやっている最大の趣味


―何で、そういう感覚なんですかね?

お金を追ったこと、人生でないんですよ。物事を「お金」を中心にして考えたことが今まで一度もなくて。

それをやって、「楽しいか」、「楽しくないか」で判断しています。

―中澤さんにとって仕事って、何なのでしょうか?

本気でやっている趣味……ですよね? 文化祭で何か出し物をするのと、あんまり変わらなくて。

一生懸命、練習して大会に出る。一生懸命やっていると、結果、いいね、とか言われたりして、対価が入ってきて死なないでいられる。

がんばりすぎると疲れるので、お金が貯まったたら、時々は旅行に行く。その旅行先で面白い人に出会って、それがまた仕事に繋がっていく、みたいな。

私にとって、仕事=お金を得るものではないんですよ。(執筆者:楢戸 ひかる)

《楢戸 ひかる》
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楢戸 ひかる

楢戸 ひかる

HP「主婦er」を通じて、「これからの主婦の在り方」を、発信中。 吉祥寺の人気カフェ、A.K.Laboで、マネーライター歴20年の経験を生かしたお金についての個人セッションをしています。 <保有資格>:FP技能士2級 寄稿者にメッセージを送る

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