熊本地震災害の、被災地や支援の状況が日々テレビや新聞で報道されています。
関西在住の私としては、東日本大震災の後「次は南海トラフ」とかなり身構えていたので、九州の現在のようすは他人ごとではありません。被災地のようすからは、目が離せません。
目次
日本の「防災力」は進歩している、はず
私の記憶をさかのぼると、地震と言えば1995年の阪神・淡路大震災なのです。6,000人を超える死者。
そのほとんどは住居の倒壊によるものだったと聞いています。
これを教訓に、新しい建物は耐震性に気を配り、古い建物でも公共建造物なら耐震補強を施すなど、日本人は災害と闘う力を磨いてきました。
また、被災地の生活をとっても、当時はまったく機能しないトイレや不足する食事のようすが報道されていたと記憶しているのです。
現在そこがクローズアップされて報道されていないところを見ると、それなりに(あくまでも、「当時と比べてそれなりに」です! )カバーされているのかな、と感じます。
やはり、その後の中越地震や東日本大震災も経て、日本人の防災力は高まってきているのではないでしょうか。
神戸の震災の後、兵庫県立舞子高校に「環境防災科」が設置されました。日本で初めての、防災教育を推進する学科です。
今回の熊本地震でも、東日本や中越で活躍した職員やボランティアが、そのノウハウを伝えるべく次々馳せ参じているようです。頼もしいですね。
そして何より、いざ震災となると日本中が支援体制になるムード。
日本人であることを誇りに思います。
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敵はエコノミークラス症候群
今回の地震で、後の課題となりそうなのは、次の2点だと私は感じています。
(2) 車中泊によるエコノミークラス症候群
(1) は、日本各地からの支援物資が各避難所まで届くまでの、仕分けやニーズ把握に多大なロスが生じているという問題です。
こちらは、LINE(今年IPOが濃厚ですね)などSNSの利用が注目です。
(2) は、避難所の問題から自家用車内に寝泊まりする人が、エコノミークラス症候群にかかるという問題です。
すでに死者も出ているとのことです。せっかく地震そのものからは逃げられたのに、いたましい限りです。
この(2) 何とかならないのかと思います。
しかし、現地には学校体育館ですら倒壊の恐れがあるものもあるということですから、難しいのか…。
しかし、平和主義を選択したわが国にとって、自然災害は疫病と並ぶ、最後の敵です。
強敵ですが、何としても、勝利せねばなりません。
勝利のカギは、バルーンシェルター
報道の中に、気になるものを発見しました。その名も「バルーンシェルター」。
持ち運びでき、
空気を入れるだけで設置できる大型シェルターで、70人も収容できるとか。
70人! これはかなり大きい。調べると、熊本でも2基がすでに実際に利用されているとのことです。
これなら校庭や公園に、雨風をしのげる避難所を作りだせませすね。
2基! しかし2基って…。
これ買っておきましょうよ!
今からでも遅くない!
市町村ごとに数10~数基、大都市なら100基以上必要でしょう!
1基300万円ほどですから、100基でも3億円。
うん。防災のためなら高くない。
世界でも活躍する帝人『AERO SHELTER』
今回紹介したバルーンシェルター、商品名は『AERO SHELTER』です。帝人〈3401〉とNGOのピースウィンズ・ジャパンが共同開発した商品とのこと。
帝人HPによると、専門技術者がいなくても30分で設置可能なテント(従来のテントは、5名の技術者で3日かかるそうです)は災害現場で重宝されるため、中越地震やインド地震でも活躍したとのことです。
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不謹慎にも注目株紹介で稿を終わらせてしまうのですが、買いかも知れません、帝人株。
そして、買いましょう(買ってください政治家さん)! バルーンシェルター!(執筆者:徳田 仁美)