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「子ども食堂」 貧困家庭に救いの手を差し伸べて、子ども達の笑顔を居場所を増やしたい

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「子ども食堂」 貧困家庭に救いの手を差し伸べて、子ども達の笑顔を居場所を増やしたい

子どもの6人に1人が貧困と言われる現代の日本。

それは「教育格差」だけではなく、貧困の連鎖による「衣食住」の不安定さも深刻な社会問題となっています。

収入が低く、仕事を掛け持ちして昼も夜も働いているため、子どもと一緒に過ごす時間がないという家庭。それを周りから育児放棄と見なされ、通報されるケースもあるといいます。

子どものために一生懸命働いていても、愛情不足と捉えられてしまう現実。親にとってみれば何をどう優先させればいいのか分からなくなってしまいます。

そんな悩みを抱える親達や、ひとりになりがちな子ども達に手を差し伸べる取り組みが全国に広がっています。

子ども食堂のメリット


≪画像元:http://kodomoshokudou-network.com/≫

最近各メディアで取り上げられることが多くなった「子ども食堂」。

近所のおばちゃん、おじちゃん達が中心となって、「孤食」になりがちな子ども達やその親のために食事を提供してくれるシステムです。

・ 手作りの温かい料理が食べられること

・ 栄養バランスを考えたメニューになっていること

・ みんなでワイワイ楽しく食事が出来ること

・ 地域に「知り合い」の輪が広がること

・ 貧困家庭の孤立化を防ぐこと

など、そのメリットは非常に大きいと言われています。

食材は寄付などで賄い、スタッフもボランティア。子ども達も手伝い、料理を作ることの楽しさも味わえます。

子ども食堂の「これから」

料金は無料~数百円。子どもがひとりでも来やすい金額になっています。

子どもといっても、中学生や高校生までOKという食堂もあるのが嬉しいところ。

また「子ども食堂」の日に連動して大学生が無償で勉強を教えてくれたり、絵本を読んでくれたりする施設もあります

食堂の営業日や時間は不定期な場合もあるので、事前に問い合わせてみることをおススメします。

継続するためには…

「子ども達の笑顔や居場所を大切にしたい」

そんな思いから全国で広がりを見せる「子ども食堂」。ボランティアや寄付を頼りにしているため、頻繁に営業するのは困難という現状があります。

また今は多くのメディア等が取り上げ注目されているため、寄付も集まりやすくなっていますが今後どうなるかは不透明。

「子ども食堂」がなくなる=子どもの居場所がなくなってしまう…運営するスタッフ側は、そんな不安や悩みを抱えています。

「子ども食堂」の運営を続けるためには、まずは知ってもらうこと、注目してもらうことが重要。定期的にイベントなどを開催しながら、継続的な支援の輪を広げていく方法が必要だとも言われています。


この国に必要なこと

どこの食堂でも営業日は子ども達がいっぱいで、親子で楽しみにしている家庭も少なくありません。

煩わしい・忙しいと敬遠しがちな地域との繋がりですが、子ども達を凶悪な犯罪から守るため、地域の活性化のためにも、こういった取り組みが重要視されることは間違いないでしょう。

素晴らしい取り組みと称賛される一方で、これは福祉の代替ではないかと感じている人もいます。

「子ども食堂」のような子どもの貧困を救う慈善活動が、本来ならば国がすべき対策を先送りにしてしまう可能性があるとの指摘です。

しかし「今、困っている人を助ける」ことは急務であり、国や行政の取り組みが始まるのを待ってはいられません。

ボランティアや慈善活動に頼ることが「当たり前」になってしまうのではなく、もっと安心して子どもを育てられる社会に変えることが必要不可欠なのです。(執筆者:藤 なつき)

《藤 なつき》
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藤 なつき

執筆者:FP2級 藤 なつき 藤 なつき

保険・マネー・健康・医療・福祉・教育・伝統工芸・伝統行事等、幅広い分野の記事を執筆。お仕事をさせて頂きながら、自分自身もたくさんの発見と新しい知識を身に付けさせてもらっていると感じる毎日。2013年FP2級取得。東京育ち、福岡在住。 寄稿者にメッセージを送る

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